和楽器バンド」がジャンルを超えたミクスチャーサウンドで観客を魅了!

4月に5thアルバム『オトノエ』をリリースした和楽器バンドが、アルバムを引っさげて全国ツアー「和楽器バンド TOUR 2018 音ノ回廊 -oto no kairou-」を敢行中。4月28日の埼玉・川口総合文化センター リリアから始まり、ファイナルのグランキューブ大阪メインホールまで、25か所26公演という和楽器バンド史上最多となるツアーとなっている。

7月17日、東京国際フォーラム ホールAで21本目のライブが行われた。ボーカルの鈴華ゆう子、箏のいぶくろ聖志、尺八の神永大輔、津軽三味線の蜷川べに、和太鼓の黒流、ギターの町屋、ベースの亜沙、ドラムの山葵の8人がステージに登場すると会場からは割れんばかりの歓声と拍手が起こり、最新アルバムのオープニングナンバー「細雪」でライブがスタート。序盤から会場を熱くさせる。「『今日ファイナルなの?』っていうくらい、メンバーも高まった気持ちで東京公演を迎えました!」と鈴華が、メンバー全員がテンション高めで臨んでいることを伝え、「World domination」などを畳み掛ける。長いツアーということで日替わり曲も取り入れたセットリストになっており、この日は「『儚くも美しいのは』」を披露。その後、メンバーそれぞれの演奏をたっぷりと楽しませてくれる場面も。

黒流と山葵による打楽器バトルの後、今回のツアーで行っている対決コーナーへ。会場の客席を右半分と左半分に分けて、2人への声援の大きさを競うという内容で、これまで黒流の11勝、山葵の9勝という成績だったが、今回は僅差で山葵の勝利。
そんなふうに会場を和ませた後は後半戦に突入。「セツナトリップ」「脳漿炸裂ガール」「千本桜」などを一気に聴かせる「ボカロメドレー」を展開。終盤のMCでは「いろんなカルチャーがミックスしてるんですよ、このバンドは」「統一感ないよね」「フォークなのかメタルなのか」「ミクスチャーだよね」と、和楽器バンドの音楽性や幅の広さについて語られた。さらに、ライブをしていると汗をたくさんかいて喉が乾くので、水分や塩分を補給する必要があるが、いぶくろだけは甘い物を食べているとメンバーが指摘。ライブではエネルギーを大量に消費するので、普通は体力温存を心がけるのに、いぶくろはライブの直前に外出することも多いらしく、メンバーを連れて神社を訪れたりもしているようだ。神永が「その神社、階段が300段ぐらいあった」と、大変な目に遭ったことを暴露すると会場が大きな笑い声で包まれた。

メンバーの個性がよくわかるMCの後は、いよいよ終盤。「花になれ!」、そしてアルバム『オトノエ』のエンディング曲でもある「天上ノ彼方」で本編を締めくくった。アンコールでは今年1月にシングルとしてリリースした「雪影ぼうし」などを披露し、タオルを回して一体感を作り上げてライブは終了した。
終演後、スクリーンに「和楽器バンド大新年会2019」がさいたまスーパーアリーナで開催されるといううれしい発表があった。その前に、ツアー終了直後の9月にはテレ朝チャンネルでこの日の公演の模様が放送されるので、そちらもチェックしてもらいたい。

文=田中隆信

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放送情報

和楽器バンド TOUR 2018 音ノ回廊 -oto no kairou-

放送日時:9月8日(土)17:00~
チャンネル:テレ朝チャンネル1 ドラマ・バラエティ・アニメ
※放送スケジュールは変更の場合がございます。

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