9月6日に誕生日を迎える氷川きよしが「歌」への思いを語る

9月6日(木)に41歳となる氷川きよしの誕生日を祝して、チャンネル銀河では特集「ハッピーバースデー氷川きよし」が放送される。TV初放送となる「氷川きよし明治座特別公演2017」や日本全国を旅した「旅の香り」などがラインナップされる予定だ。今回、氷川にこれまでに出演した作品の思い出や今後の展望について語ってもらった。

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ご自身の特集が組まれました。41歳の誕生日を迎えることについていかがですか。

「本当にありがたいです。もう41歳になるわけですが、演歌歌手としてデビューさせて頂いて来年20周年になります。これまでは演歌歌手はこうじゃないといけないとか、枠からはみ出るとあまり受け入れてもらえないのではと思っていたんですけど、これからは演歌を歌いながらも喜怒哀楽を表現できるいろんなジャンルの音楽をチョイスしていきたいと思っていて。やはりこの仕事は遊びが仕事で仕事が遊びみたいな部分があるので、楽しみながら歌って行けたらいいなと思っているんです。まだまだ駆け出し者ですけど、音楽を楽しみたいなと思います」

特集では、紀行番組の「旅の香り」も放送されますが、印象深かったエピソードはありますか。

「『松茸三昧』の回はよく覚えていて、林みたいなところに入るんですけど、入った瞬間、テレビクルーの方が松茸を踏んでしまって。あちこちに松茸が生えているので、地主の方が『おい、松茸踏むなよ!』と怒っていて、気を付けながら下を見て歩きましたね(笑)。その後、近くのお店で調理してもらって、初めて大量の松茸を楽しませていただきました」

氷川さんは明治座公演でこれまで数々の作品に出演されていますが、昨年公演された「ねずみ小僧」についての思い出を教えて下さい。

「これまで銭形平次や股旅ものを演じることが多かったのですが、『ねずみ小僧』という義賊の役に挑戦させて頂きました。頭巾を頭から巻いている衣装を見た時に、こういう衣装なんだと驚いたのを覚えています。演出も初めて客席から登場するシーンがあってすごく刺激的でした。『来れるもんならここまで来てみろ』という感じのせりふがすごく爽快感があって楽しかったです。

毎回公演の話を頂くときは大変そうだなと思うのですが、終わってみるといつもやってよかったなという思いに変わるんですよね。ただ、20代の最初の頃はすごく大変でした。なんでできないんだろうって悔しくてよく泣いたりして。でもその分、千穐楽の時にやり切ったという達成感があるんですよね。本当に勉強になったと思いますし、挑戦することって大事ですね」

劇場公演に何度も出演される中で、変わってきたことはありますか。

「20代の前半に初めて劇場公演をやらせて頂いた頃は、懸命に声を張り上げて大きい声を出すようにしていたんですけど、回を重ねるごとに年相応の感じというか、声を張り上げずに落ち着いた感じだったり色っぽかったり、メリハリを付けながら芝居もやったほうがいいのかなと思うようになりました。

それと、自分の心と体のバランスを取りながら公演を1か月間やり切れるようになりました。やはり中日になると疲れてくるんですよ。そこを疲れないようにバランスを取りながら続けられるようになったのかもしれませんね」

心と体のバランスを取るために、普段の生活において健康面で心掛けていることはありますか。

「まずはストレスを溜めないことですね。やらされていると思うとストレスになるので、やりたいことを楽しみながらやることが大切で、自分のやりたいことをはっきりと伝えて、楽しいと思いながら無理せず仕事をするようにしています。

あと野菜や肉など食事をバランス良く取ることに、すごく気を付けています。夏の季節は肉を多めに取ったり、スポーツ飲料を薄めて水分をたくさん取ったり。料理も普段からいろいろ作っていて、昨日も自分の家のプランターで育てているシソを乗せて明太子スパゲティを作りました。最近はまっているのは塩レモンで、ミキサーにかけたレモンに塩を入れてまぜたものなんですけど、肉や野菜に付けて食べるとおいしいんです。もともと僕は料理が好きでいろいろなところに食べに行って勉強するようにしているんですけど、自分で作ったものを振る舞って人に喜ばれるって歌と共通していますよね」

舞台への出演で心掛けていることはありますか。

「わざわざ券を買って来て下さるお客様にベストなものを、普段の生活の中にはない夢のあるものを表現していきたいと思っていて。そのために衣装や演出、芝居の1つ1つをしっかりといろんな方と相談しながら、やっていくように心掛けています」

ここぞという時の勝負服みたいなものはありますか。

「やっぱり袴ですかね。以前NHK紅白歌合戦で熊本城の前で『白雲の城』を袴を着て披露させて頂いたことがあるんですけど、その年は熊本に震災があった年なんです。大変な状況の中で、みなさんに思いを届けさせてもらえる機会を与えて頂いたと感じて、本当に歌手をしていてよかったなと思えました。

逆に普段は緩い服装が多いですね。仕事ではスーツや袴を着ているので、Tシャツ姿にスウェットでいるのがすごく楽なんです (笑)」

ここまでお仕事の面でのお話を聞きましたが、もし長期のお休みがあったらどんなことをしたいですか。

「海外でホームステイとかに憧れますね。一緒に同じ時間を過ごすと情が沸いたり別れの時に涙が出てきたり、いろんな思い出ができるじゃないですか。出会いと別れとか人の真心の中にきっと新しい歌があるのかなと思うので。結局のところ、僕は歌に繋がることをいつも考えているんだと思います」

最後に、20周年を迎える来年に向けて、この1年の抱負を教えて下さい。

「ジャンルを問わずやったことのない楽曲に挑戦していきたいですね。氷川きよしっぽくないものに挑戦したいので、明るく元気な感じもいいですが、失恋の歌とかすごく暗い歌も歌ってみたい。やはり人間にはさまざまな喜怒哀楽があるので、その一面を音楽で表現できたらなと思いますね。

プライベートでは、いろいろな人との縁を大切にしたいので、誘われたら顔を出すようにフットワークを軽くしていこうと思います」

文=永田正雄 撮影=村木司

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放送情報

氷川きよし明治座特別公演2017

放送日時:2018年9月9日(日)13:00~

チャンネル:チャンネル銀河 歴史ドラマ・サスペンス・日本のうた


●ハッピーバースデー氷川きよし

・氷川きよし誕生祭!独占インタビュー<前編>

・旅の香り 氷川きよし出演回

・新・BS日本のうた

・きくテレ 氷川きよし節

※放送スケジュールは変更になる場合がございます。


【公演情報】
明治座10月公演「氷川きよし特別公演」

2018年9月30日(日)~10月29日(月)

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