今年2月にデビュー20周年を迎え、アニバーサリーイヤーを疾走中の"演歌界のプリンス"こと氷川きよし。チャンネル銀河では6月より、これまでの歩みを彼自身が語りつくす独占インタビュー番組「氷川きよし祝デビュー20周年スペシャルインタビュー」が毎月1回、全3回にわたって放送される。
今回、番組収録を終えた氷川を直撃し、デビュー20周年を迎えた心境や今後伝えていきたいメッセージなどを聞いた。
──デビュー20周年おめでとうございます。デビュー当時に現在(20年後)のビジョンはお持ちでしたか?
「ビジョンは全然なかったですね。今41才になりましたが、40まで生きるとも思っていませんでした。でも、それぐらいの気持ちでもって命をかけてこれまでやってきました」
──20年前と今で仕事の取り組み方に変化はありますか?
「自分の意見をちゃんと言えるようにしたいなとは思います。昔は経験が少ない分、的を射ていないことも言いましたが(笑)」
──20年後、デビュー40周年は何か考えていますか?
「正直20年後はまだ想像できません。若い世代も頑張っているので、次世代の活躍にも期待したいです。もちろん、ちゃんと自分のポジションを守るというか忘れないでという思いもあります。若い人に対してどこかで負けないようにしようと思うことも出てくるとは思いますが、それもエネルギーに変えて自分も頑張りたいです」
──歌を始めた理由が内気だった自分を変えたかったからというお話が番組でありましたが、人前に出るのが苦手だったんですか?
「人前は本当に苦手でした。そんな自分が皆さんの前で"なぜ歌っているのか"と今更ながら考えたりすると、やはり一つは"自分を変えたい""弱い自分から脱出したい"という気持ちがあるからです。本当にいつも泣いているような子どもでした。自分の気持ちを言えないで、いつも片隅にいるような」
──そんな氷川さんだからこそ伝えたいと思っていることはありますか?
「今までの経験を通して、子供や若い人たちに"命の大切さ"を伝えていきたいと思っています。そのためにこれからはいいところばかりを見せようとしないで、自分が経験したことでみんなを励ましたり、歌を通して生きる力を伝えていきたいです」
──何か具体的にこれから考えているものや進行中のものはありますか?
「僕自身、幼少期の多感な時期に生きているのが辛いと思ったときも正直ありました。だからそういうのも歌にして、小学生の自分に今の自分が歌ってあげたい曲をアルバムの中の一曲に入れてもらっています。自分がこれまで生きてきた時間、この20年間で経験したことを活かしていける作品作りを心がけています」
──もし歌手になっていなかったら何をしていたでしょうか?
「実は料理を作っている時が一番幸せです。1日中部屋にこもって作っていたいぐらい。だから多分料理の仕事か、もしくはデザインやファッションの仕事に興味があります。内にこもって作業をするのが好きなので」
──今後プライベートで挑戦したいことはありますか?
「海外に行きたいです。僕はヨーロッパが好きで、歴史や文化、食などにすごく憧れがあります。イタリアとバルセロナを訪れたときが印象的で、歌手になるために福岡から東京に出て"こんな世界があるんだ"と感じたように世界が広がった感覚がありました。また行きたいです。言葉は全然喋れないんで、ボンジュールしか言えないですけど。それはフランスか、チャオですね(笑)」
──誕生日の9月6日(金)には大阪城ホールで20周年記念コンサートが開催されます。大阪城ホールでは初めての演歌歌手の単独公演となりますが、意気込みを教えてください。
「自分の誕生日にコンサートをやるんですが、足を運んでいただいてとにかく歌を聴いてもらえれば嬉しいです。年齢にちなんで1コーラスになるかもしれませんが、できれば42曲歌おうかななんて自分の中でちょっと考えています。オリジナル曲やアルバムの人気曲も歌って皆さまに喜んでもらいたい。セットも豪華にして、一人でも大きく見えるように頑張ります」
文=安藤康之 撮影=中川容邦
放送情報
氷川きよし祝デビュー20周年スペシャルインタビュー【1】
放送日時:6月2日(日)10:00~
チャンネル:チャンネル銀河 歴史ドラマ・サスペンス・日本のうた
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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