伊藤蘭(元キャンディーズ)ソロデビュー!普通の女の子から再びステージへ

伊藤蘭
伊藤蘭

「普通の女の子に戻りたい!」

昭和の音楽シーンを見てきた方で、この名言を知らない方はいないだろう。1978年に惜しまれながら解散したキャンディーズが、1977年に日比谷野外音楽堂のコンサートで突然解散を宣言した時の言葉だ。人気絶頂の中での解散宣言だけあって、多くの人々に衝撃を与え、流行語にまでなったほどだった。

キャンディーズは1973年9月にシングル「あなたに夢中」でデビューした3人組のアイドルユニットで、メンバーは伊藤蘭(ラン)、田中好子(スー)、藤村美樹(ミキ)の3人。愛くるしい容姿と抜群の歌唱力を持ち、TVなどにも出演していたが、デビュー後しばらくはヒット曲に恵まれなかった。

しかし1975年2月に発売された5枚目のシングル「年下の男の子」が、オリコンのシングルチャートで初のベストテン入りを果たす。一躍脚光を浴びたキャンディーズは、その後も「春一番」(1976年3月)、「やさしい悪魔」(1977年3月)、「暑中お見舞い申し上げます」(1977年6月)とコンスタントにヒットを飛ばすようになる。

■日比谷野外音楽堂のステージで突然の解散宣言

ところが「暑中お見舞い申し上げます」発売後の7月、日比谷野外音楽堂サマージャックコンサートで、冒頭の言葉とともに突然解散を宣言。1978年2月発売のシングル「微笑みがえし」を最後として、惜しまれながらその活動を終えてしまう。同シングルは、オリコンチャートで初めて1位を獲得している。

キャンディーズはテレビのバラエティ番組やCMへの出演はもちろん、ラジオのパーソナリティなども務めていた。テレビやラジオが主な娯楽だった当時にあって、電波に乗ってその姿と歌声は多くの人々の耳目に触れたことだろう。そんな彼女らは昭和の時代の記憶のひとつとして、今なお語り継がれる存在となっている。

■41年ぶりに歌手として復帰!フェスにも出演

そして解散から41年が経過し、時代が令和へと移り変わった今、再び1人のメンバーがマイクを握った。3人組のキャンディーズで、いわゆるセンターを務めていた伊藤蘭だ。伊藤はキャンディーズ解散ののち、女優としてドラマや映画などに出演し活躍。夫は俳優・水谷豊で、長女の趣里も女優として活動している。

まずは今年5月にアルバム『My Bouquet』をリリース。伊藤はこのアルバムでソロ歌手としてデビューを飾った。6月にはTOKYO DOME CITY HALLで初めてのソロコンサート「伊藤蘭 ファースト・ソロ・コンサート2019」を行なっている。

コンサートでは『My Bouquet』の収録曲をはじめ、キャンデーズ時代のヒット曲「春一番」なども披露。多くのファンに包まれた温かなコンサートだったという。

その時の模様は、「伊藤蘭 ファースト・ソロ・コンサート2019」として8月28日(水)20:00~テレ朝チャンネル1で放送される。オリジナルインタビューなども交え、かつてのファンには見逃せない内容となっている。

9月には福岡・福津市の恋の浦野外ステージで開催される音楽フェス「宗像フェス」に出演することも発表された。41年の時を経て、今また新たな道を歩み始めたランこと伊藤蘭の姿に注目だ。

文=堀慎二郎

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放送情報

伊藤蘭 ファースト・ソロ・コンサート2019
放送日時:2019年8月28日(水)20:00~
チャンネル:テレ朝チャンネル1 ドラマ・バラエティ・アニメ
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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