3人組ボーカルユニット・ベリーグッドマンの熱いライブの魅力を探る

ベリーグッドマン
ベリーグッドマン

Rover、MOCA、HiDEXという性格も声質も違う3人のボーカリストによるユニット「ベリーグッドマン」。2013年11月に結成されたのでもうすぐ結成6周年を迎える。大阪出身の3人は最初から大阪城ホールを"てっぺん(目標)"に設定して動き始めた。初志貫徹、有言実行。自分たちのペースで、自分たちのスタイルを貫いてきたからこそ、ベリーグッドマンは今のポジションを確立することができた。

■ツアータイトルに冠せられた"てっぺんとったるぞ"の心意気

2015年春に行ったツアーのタイトルが「"てっぺんとるぞ宣言"ワンマンライブツアー2015」。それ以降、「超高感男の覚醒」「超高感男の進撃」「超好感男の躍進」「超好感男の照明」「超好感男と貴方」「超好感男の出陣」というサブタイトルをつけながら、"てっぺんとったるぞ宣言"と銘打ったツアーを続けてきている。そして今年1月にはその夢の舞台である大阪城ホールでのワンマンライブ「"てっぺんとるぞ2019"〜超好感男は大阪城へ〜」を実現させた。

彼らの一番の魅力は楽曲と歌である。昨年リリースした2枚組のベストアルバム『BEST BEST BEST』は、DISC1が「LIFE DISC」、DISC2が「LOVE DISC」となっている。"LIFE"と"LOVE"。これも彼らがずっとこだわってきた歌(楽曲)のテーマだ。「友達の歌」「大切なもの」「おかん〜yet〜」といったタイトルからその内容が伝わってくるストレートなものも多い。リスナーの生活に寄り添う音楽というのが彼らの発信する音楽。それゆえに共感度も高い。MOCAが野球経験者ということもあって、「ライトスタンド」や「プレイヤー」というタイトルの楽曲もあり、メジャーデビュー前年に前田健太投手(当時・広島東洋カープ)の登場曲「1988」を提供したのを始め、中田翔選手(日本ハムファイターズ)が「ライオン」、岩田稔選手が「ベリーグッド」など、これまでに多くのプロ野球選手が登場曲にベリーグッドマンの楽曲を使っている。気分を高め鼓舞させる。そんな"応援歌"としての要素がぎっしり詰まっているのが彼らの音楽だ。

■第2章に突入したベリーグッドマン

そして"LOVE"。「はじまりの恋」「君に恋をしています」「片思いの恋」「One Love」「It's more love」など、恋や愛(Love)がタイトルについていたり、歌詞の中に登場する頻度も高い。初恋、片思い、一途な恋など、そこに描かれている恋愛はとてもリアルで、誰もが経験をした(あるいは、これからする)ものと重なっている。本人たちは"ベタな恋"と言っているが、それもまた彼らの楽曲の大きな魅力になっている。

今年1月の大阪城ホールでの公演を成功させたことで第1章が完結。次なる大きな目標はまだ明かしていないが、3人の目は次の夢の舞台を見据えているのだろう。最新アルバムに先駆けて配信リリースした曲の「スタートライン」というタイトルが表すように、アルバム『SING SING SING 7』から本格的に第2章に突入した。

■音楽+トーク&コミュニケーションがライブの魅力

9月に行われたUSJでの2デイズ野外ライブ、11月上旬に予定されている「ベリーグッドマンの道ツアー2019〜ダンディ編〜」、11月下旬から12月にかけて行うツアー「ベリーグッドマンへの道ツアー2019〜武者修行編〜」など新たな挑戦が決まっているが、ライブはベリーグッドマンの魅力をダイレクトに感じられる場所。

「エキスパンダー」のようなエクササイズ系アッパーチューンでは観客も一緒に体を動かし、「Vibes Up!!」などではタオルを回す。コール&レスポンスで一体感を生み出すのは当たり前、おもしろトークをしていたと思ったら、いつの間にかジンワリさせるエピソードを投下する。他にも曲へとつなげるトーク(熱いメッセージ)も曲をより感動的に演出してくれている。大きな会場ではビジョンを駆使した演出でも楽しませてくれるが、小さな会場でも彼らのトークで曲と曲が繋がり、一つの大きなストーリーを描き出してくれる。ベリーグッドマンのライブではトーク&コミュニケーション込みでぜひ楽しんでもらいたい。『SING SING SING 7』の収録曲全曲をパフォーマンスするという「MTV LIVE PREMIUM」もどんな物語が綴られているのか楽しみだ。
文=田中隆信

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放送情報

MTV LIVE PREMIUM: ベリーグッドマン 音楽祭 ~SSS7 Release Party~
放送日時:10月30日(水)24:00~
チャンネル:MTV
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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