演歌界のプリンス・氷川きよしがデビュー20周年イヤーとなる今年、両A面シングル「大丈夫/最上の船頭」や、10月22日(火)には最新アルバム『新・演歌名曲コレクション10. −龍翔鳳舞−』のリリース、さらに20時間に及ぶラジオジャックなど精力的な活動を展開している。そんな氷川の誕生日・9月6日に行われた、初の大阪城ホール単独公演「デビュー20周年記念コンサート ~あなたがいるから~in大阪城ホール」が、WOWOWプライムにて10月27日(日)に放送される。
2000年、「箱根八里の半次郎」で鮮烈なデビューを飾った氷川は、22歳という若さながら確かな歌唱力と端正なルックスが注目を集め、いきなり100万枚を超えるセールスを記録。"股旅演歌"でブレイクを果たした後も、現在まで34枚のシングルをリリースし、19回連続でNHK紅白歌合戦に出場するなど、演歌界を支えてきた一人といえるだろう。さらに、2017年には、GReeeeNとのコラボレーション曲「碧(あお)し」や、自身が大ファンだというアニメ「ドラゴンボール超」の主題歌「限界突破×サバイバー」では、ビジュアル系顔負けのパフォーマンスを披露。演歌歌手とはギャップのあり過ぎる姿で、ファンを大いに驚かせ、熱狂させたことも記憶に新しい。
「デビュー20周年記念コンサート~あなたがいるから~」では、ジャンルレスに活躍する"稀代のヴォーカリスト"としての実力が存分に発揮され、3時間以上におよんだ魅惑のステージが繰り広げられた。
オープニングは、同コンサートが初披露となった新曲「龍翔鳳舞」で幕開け。高さ5メートルのリフターに乗り、黄金の昇り龍があしらわれたメタリックグリーンの洋装に身を包んだその姿は、神々しく、風格すら漂わせた佇まいを見せていた。
ファンを心から楽しませようと考え抜いた衣装も、会場を沸かせた理由の一つ。日本武道館公演(7月11日・12日開催)でも着用したゴールドのスパンコールが煌めく貴公子スタイルで、歌のみならず、見る者の目もクギづけに。また、MCタイムでは、日本武道館公演で「~龍翔鳳舞~」と付けられていた公演名を、大阪城ホール公演では「~あなたがいるから~」に変更した理由を明かした氷川。「大阪にいる"あなたがいるから"、ここまで歌ってこれた」と感謝を切々と語り、序盤から会場内は感動ムードに包まれていた。
その後は、ポップなピンクの着流しに衣装チェンジし、8月27日にD・E・Fタイプをリリースしたばかりの最新シングル「大丈夫」をはじめ、「きよしの令和音頭」や「きよしのズンドコ節」などの楽曲を立て続けに披露。大観衆による息ぴったりの合いの手も相まり、会場が大きな盛り上がりを見せると、そのタイミングで舞台上に、大阪名物・たこ焼きをイメージした特製バースデーケーキが用意された。誕生日だったこの日、42歳を迎えた氷川は、関西弁で大喜びのコメントも。時折、目を潤ませながら、ファンや家族への感謝の気持ちをストレートに語った。
全44曲、3時間以上に及んだステージでは、股旅姿になって熱唱した代表曲「箱根八里の半次郎」「大井追っかけ音次郎」を男らしく氷川節を効かせた歌声で届けたと思えば、ヴィジュアル系のように「限界突破×サバイバー」を激しくシャウト。また、真っ白な羽が舞う白い衣装で登場したアンコールでは、地上から約6mの高さに上がった空中ブランコで「あなたがいるから」を途中アカペラを交えながら歌い上げ、歌手生活"20周年"の集大成ともいえる圧巻の歌声を響かせていた。
最後を締めくくるように、「これからも命ある限り、歌い続けていきたい」と語っていた氷川。その並々ならぬ決意と覚悟が込められたコメントからも、アニバーサリーイヤーを飾る伝説的コンサートとなったことは間違いない。
文=HOMINIS編集部
放送情報
ヴォーカリスト 氷川きよしの魅力
放送日時:2019年10月27日(日)13:00~
氷川きよし デビュー20周年記念コンサート ~あなたがいるから~in大阪城ホール
放送日時:2019年10月27日(日)14:00~
チャンネル:WOWOWプライム
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
※放送楽曲については未定です。
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