11月4日、東京・新宿文化センターで「〜昭和・平成・令和〜 時代を超えた名曲コンサート」(昼・夜の2回公演)が開催され、福田こうへいと純烈が、大月みやこ、椎名佐千子、森山愛子、パク・ジュニョン、花園直道と共に出演した。司会進行役を努めたのはフリーアナウンサーの宮本隆治。
このコンサートは二部構成となっており、第一部は出演者の代表曲と最新曲を披露し、第二部ではコンサートのタイトルどおり、昭和から平成、そして令和へと時代を超えて歌い継がれる名曲を出演者たちが聴かせる内容になっている。
第一部、全員での「東京五輪音頭」でスタート。福田こうへいや純烈のメンバーは1階客席後方から登場し、観客に握手をしながらステージに登った。一気に会場のテンションが上がったところで、出演者それぞれの代表曲と最新曲を披露。福田こうへいは「南部蝉しぐれ」と「男川」、11月6日発売の「アイヤ子守唄」を、純烈は「プロポーズ」と「涙の銀座線」、9月に発売した「純烈のハッピーバースデー」を歌唱。第一部を締めくくったのは大月みやこ。「涙川」「白い海峡」「女の港」の3曲を披露した。
第二部では、福田こうへいが「哀愁列車」(三橋美智也)、「女のみち」(ぴんからトリオ)を、純烈が「星降る街角」(敏いとうとハッピー&ブルー)を歌ったほか、福田が先生となり、純烈やパク、花園、椎名、森山が生徒として民謡を教わるコーナーや、純烈に福田がメンバーとして加わり、「Choo Choo TRAIN」(イントロダンスのみ)と「GOLDFINGER'99」(郷ひろみ)で会場を盛り上げるなど、このコンサートならではの貴重なコラボも楽しむことができた。
公演終了後、福田こうへいと純烈の酒井一圭、小田井涼平、白川裕二郎、後上翔太にインタビューを行い、本コンサートの感想や見どころなどを語ってもらった。
──終演直後ですが、コラボなど盛りだくさんなコンサートを終えていかがでしたか?
福田「自分の場合、ソロなので、今回のように皆さんと一緒にやれてすごく新鮮でいいなって思いました」
酒井「僕は福田さんの大ファンですから、すごくうれしかったです。演歌・歌謡曲という中では一緒ですけど、やっぱりちょっとジャンルが違っているのでこういう機会じゃないとお会いできないじゃないですか。同世代でもありますし、本当に楽しかったです」
──福田さんと白川さんは同い年なんですね。
白川「そうなんです」
福田「お客さんから『えぇ!』っていう反応が来ることはわかっていたので、自分からその話題を振りました(笑)」
白川「初めてお会いした時、すごく貫禄があったので絶対に年上だと思っていたんですけど、調べてみたら同い年だったのでビックリしました(笑)」
──同世代だからこその親近感もあるからこそ、福田さんへの愛のある"身長いじり"を含めて、すごく息が合っているなって感じました。
酒井「信頼関係ができてると思っていますから、失礼を承知で(笑)」
白川「福田さんも思い切りやってくれるので、こっちもすごくやりやすいんです」
福田「俺、中途半端にやるのがイヤなので、いじるならトコトンいじってもらいたいんですよね。歌はもちろん、そういうふうな掛け合いも含めて、自分らがステージに上がって楽しむ分、お客さんともキャッチボールをしながら楽しんでもらいたいので、お互いのファンの皆さんを楽しませて帰ってもらう努力はしました」
──福田さんによる「民謡講座」は本公演の見どころの一つだと思いますが。
後上「教わってもできるものではないと思っていますけど、福田先生の顔を見ながら歌うと何か伝わるものがあったりするので、本当に『福田民謡教室』があったら第二、第三の福田こうへいが出てくるんじゃないかって思ったりしましたね」
白川「もし自分に子どもがいたら、その教室に通わせたいです」
酒井「月謝高いぞ!」
福田「いやいや、2,000円からで(笑)」
後上「それだったら僕が通います!」
──福田さんから民謡を教わった代わりに、純烈の皆さんは福田さんにダンスを。
福田「いやぁ、面白かったですね。『Choo Choo TRAIN』のイントロのダンスも『GOLDFINGER'99』の郷ひろみさんのジャケットプレイもやったことなかったですし、自分のコンサートでもまずやらないですから(笑)。衣装に羽根がついていて、ちょうどいい感じにカラスが飛んできたみたいに見えてたんじゃないですかね」
小田井「飛んできたというよりか、卵を産んでるみたいな感じでしたよ(笑)」
酒井「『Choo Choo TRAIN』のイントロで先頭(福田)が上手や下手に動き出すというアイデアは福田さん発信なんです」
小田井「アイデアを出し合って、決めていくのも楽しかったです」
──福田さん、純烈それぞれの良さが感じられたコラボでした。
福田「お互いタイプが違うからこそ、面白さもより出せたのかなって思いますね」
酒井「福田さんに限らず、僕らはいくらでも相手の方に合わせることをしますけど、僕らに合わせてくれるというのがなかなか難しいんです。でも、福田さんはそこに線を引かず、僕らのフィールドに降りてきてくださったので、言い方はあれですけど、やりやすかったです(笑)」
福田「お客さんが楽しんでくれるというのが一番ですから」
──さて、2019年は元号が平成から令和に変わった年でもありますが、どんな一年でしたか?
福田「毎年毎年、積み重ねだと思うんです。今年は一昨年、去年の積み重ねがどんなふうに出たのかな? 大きく変化したわけではないと思いますけど、今年も全国いろんなところに歌いに行かせてもらいました。中には『5年ぶりですよ』と言われた会場もありましたが、『5年前よりも進化したね』と言われてうれしかったです。今年積み重ねたり、種を撒いたことが来年に繋がればいいなと思っています」
──純烈の皆さんはどんな年でしたか?
白川「振り返りたくない年でしたね(笑)。一時、純烈が解散してしまうんじゃないかという時期もありました。でもそれをファンの皆さんやスタッフの皆さんが力を合わせて僕たちを押し上げて、支えてくださった一年でした。その恩を返すためにも、年末の大きな舞台(NHK紅白歌合戦)に立たせていただけるように必死で頑張っている状態です」(※取材時期:11月上旬)
福田「ファンの皆さんの存在はありがたいなって思いますよね。純烈のファンの皆さんが温かい方ばかりだというのは今日のコンサートでも感じました」
──2020年の純烈は?
酒井「今年と同じように、いろんな場所でコンサートを行いたいと思っていますけど、何かが起こるグループなので、それに対応していくだけですね(笑)。福田さんがおっしゃっていたのと同じで、呼んでくださったところに行って、コツコツとやるしかない。それしかないと思うので、来年もファンの人に会いにいろんなところに行きます!」
文=田中隆信
放送情報
昭和・平成・令和 時代を超えた名曲コンサート
放送日時:2019年12月14日(土)16:00~
チャンネル:歌謡ポップスチャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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