2月21日、BTSのニューアルバム『MAP OF THE SOUL : 7』が全世界同時リリースされた。今作は、前作『MAP OF THE SOUL : PERSONA』に収録された5曲に加え、新曲15曲(うち1曲は後日デジタル配信)で構成された全20曲。多忙な合間を縫って制作されたボリューミーな内容に、現在、世界中のファンが湧いている。
■"デビュー7年を振り返るアルバム"に込められた意味とは?
"デビュー7年を振り返るアルバム"という意味合いもある今作は、高い完成度と、より一層広がった音楽的世界観が圧巻。リード曲「ON」はBTSらしいパワフルなエネルギーが詰まったヒップホップ曲。デビュー7年という時間を経た、アーティストとしての召命意識と心構えを歌っている。洗練されたクール・グルーヴとボーカルは何度でも繰り返し聴きたくなること必至。公式YouTubeで公開中のMVも、贅沢なロケーションとスケール感満載の映像が彼らの世界観を新たなる境地へと高めている。
また、米国女性歌手・ホールジーとのフィーチャリングでも注目を集めた「Boy With Luv feat. Halsey」のように、BTSといえば洋楽アーティストとのコラボレーションも積極的に行っている。今作でも、新世代ポップアイコンとして注目を集めている同世代シンガーソングライター、Troye Sivan(トロイ・シヴァン)が共作者として参加。そのアダルトな香りの漂うナンバー「Louder than bombs」は、また新たな魅力を引き出している。
■BTSの"7人7様"の個性にあふれた必聴のナンバーたち
また、RM、J-HOPE、SUGAら"ラップライン"による「UGH!」や、JIN、JIMIN、V、JUNG KOOKら"ボーカルライン"による「00:00 (Zero O'Clock)」など、ユニット曲も実に多彩!ほかにも、同じ1995年生まれのJIMINとVが組んだ「Friends」、異なるスタイルのRMとSUGAのラップが楽しめる「Respect」など、新しい組み合わせのユニット曲にも注目だ。
ソロ曲は、「Intro:Persona」(RM)、「Interlude:Shadow」(SUGA)、「Outro:Ego」(J-HOPE)、「Filter」(JIMIN)、「My Time」(JUNG KOOK)、「Inner Child」(V)、「Moon」(JIN)と、メンバー7人のそれぞれの才能と個性を楽しむことができる。7人の集合曲はもちろん、ユニット、ソロのどれをとっても高いクオリティに驚かされる。BTSがなぜここまで世界的に脚光を浴びるのか?その説明すら不要に思わされる、新たなるステージへと突き進む彼らの現在の音楽が濃密に詰まった仕上がりになっているのだ。
■ファンに向けたストレートなメッセージも!共感度の高い歌詞に注目
BTSの楽曲といえば、常にトレンドを牽引するハイクオリティなサウンド、そして歌詞に込められたメッセージ性の強さも大きな特徴。全米アルバムチャート「ビルボード200」で初登場1位を獲得するなど大ヒットした『LOVE YOURSELF 結 'Answer'』(2018年)でも顕著だったが、自分たちのこれまでの歩みや挫折を赤裸々に綴ったようなリリック、ファンに向けた素直なメッセージ...など、深い意味が込められた作品も多い。
MTVで3月8日(日)に放送される「BTS MUSIC VIDEO HISTORY」は、こうしたBTSワールドが凝縮された秀逸なミュージックビデオ集となっている。2020年もその勢いが留まるところを知らない彼らだが、共感度の高い歌詞は、BTSの存在をグッと身近に感じさせてくれる。ある意味、今回の最新アルバムへの布石ともいえる過去の名曲たちは、この機会にぜひ再注目しておきたい。
文=川倉由起子
放送情報
BTS MUSIC VIDEO HISTORY(BTS 歴代ビデオ特集)
放送日時:2020年3月8日(日)23:00~
BTS Karaokee VideoSelects(BTS歌詞付きビデオ特集)
放送日時:2020年3月10日(日)0:00~
チャンネル:MTV
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