伝説の音楽番組に見る王道アイドル・松田聖子の類まれな実力と存在感

日本の芸能史上、1970年代から1980年代は「アイドル黄金期」という表現がしっくりくる。1970年代を代表するスターが山口百恵ならば、1980年代最大のアイドルは松田聖子だろう。中森明菜、河合奈保子、小泉今日子、柏原よしえといった同時期のライバルたちも大いに活躍したが、やはり松田聖子の存在感は圧倒的だった。

■唯一無二の伸びやかで透明感のある歌声

松田聖子のデビューは1980年4月。同年秋に引退した山口百恵が少し影のある大人びたイメージで売り出したのとは対照的に、明るさと可愛らしさを前面に出した聖子には、"王道アイドル"の華やかさがあった。「ぶりっ子」と呼ばれた可愛い仕草と言動が男性ファンを虜にし、さらにセミロングのヘアスタイルは"聖子ちゃんカット"としてトレードマークとなり、全国の女性たちにマネされた。しかし、何よりも彼女の人気を決定づけたのが、その歌唱力だった。

当時、お世辞にも上手いとはいえない歌唱力でも人気を博したアイドルは多数いたが、聖子の伸びやかで透明感のある歌声は唯一無二。表現力が抜群で音域も広く、声量も十分。シンガーとしても本物だった上に、ルックスも素晴らしい彼女は、天性のアイドルと呼ぶに相応しい逸材だったのだ。

「ザ・スター 松田聖子 振り向けば...聖子」

(C)フジテレビジョン

■24曲連続でオリコン1位の驚異的セールス

2曲目の「青い珊瑚礁」が大ヒット。続く「風は秋色」がオリコンチャート1位を記録すると、以降「チェリーブラッサム」「夏の扉」「白いパラソル」「風立ちぬ」と、81年に出した曲すべてが1位を獲得。結局、88年に発売した26枚目のシングル「旅立ちはフリージア」まで、24曲連続でオリコン1位に輝くという驚異的なセールス記録を達成している。

特に「白いパラソル」以降多くの曲を手がけた作詞家・松本隆は実質的なプロデューサーの役割を果たし、数多くの代表作を生み出した。作曲では「呉田軽穂」名義で曲を提供した松任谷由実の功績が光る。松本&ユーミンのコンビにより、「赤いスイートピー」「渚のバルコニー」「小麦色のマーメイド」「秘密の花園」「瞳はダイアモンド」といった、まさに珠玉の名曲が生まれている。

「ザ・スター 松田聖子 振り向けば...聖子」

(C)フジテレビジョン

■松田聖子だけが出演する伝説の音楽番組

そんな松田聖子が30分まるごと出演、1983年にフジテレビで放送された伝説の音楽番組「ザ・スター 松田聖子 振り向けば...聖子」が、歌謡ポップスチャンネルで5週連続で放送中だ。3月29日(日)放送の#2では、「青い珊瑚礁」「風立ちぬ」「野ばらのエチュード」ほか、フレッシュで可愛らしい彼女の貴重映像が満載。アルバム曲や洋楽カバーを含め、熱唱シーンが楽しめる。

「ザ・スター 松田聖子 振り向けば...聖子」

(C)フジテレビジョン

「ザ・スター 松田聖子 振り向けば...聖子」

(C)フジテレビジョン

現在でもコンサートMCの面白さでファンの評価が高いが、「セクシー聖子のナイトナイトジョッキー」など、バラエティでも出色だった彼女の魅力が垣間見られるコーナーも必見だ。

37年ぶりにオンエアされる、スーパーアイドル・松田聖子の魅力が詰まった映像からはその比類なき存在感が感じられる。現在も第一線で活躍し、デビュー40周年のメモリアルな1年でもある今、彼女の確かな実力とスター性を改めて認識させられた。

文=渡辺敏樹(エディターズ・キャンプ)

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放送情報

ザ・スター 松田聖子 振り向けば…聖子 #2
放送日時:2020年3月29日(日)20:00~
チャンネル:歌謡ポップスチャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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