アイドルからアーティストへ..."レッツヤン"でも異彩を放つ中森明菜の表現力

「レッツゴーヤング#47」(1985年2月10日放送)
「レッツゴーヤング#47」(1985年2月10日放送)

アイドル黄金期とされている1980年代の中でも、伝説的な存在にまで上り詰めたアイドルと言えば"花の82年組"を代表する中森明菜だ。

小泉今日子(1982年3月)を筆頭に、堀ちえみ(1982年3月)、早見優(1982年4月) 、石川秀美(1982年4月)...と、同期の女性アイドルが立て続けにデビューを飾る中で、同5月に「スローモーション」をリリースした中森明菜。このデビュー曲を手がけた来生えつこ・たかお姉弟とは、最大のヒット曲となった3rdシングル「セカンド・ラブ」など、心に残るスローバラードの数々を誕生させており、デビュー直後から異彩な輝きを放つアイドルとして独自の個性を確立させていた。

■「1/2の神話」「飾りじゃないのよ涙は」...多彩な楽曲でアーティストとして飛躍

デビュー2年目、歌姫・中森明菜の活躍はさらに加速していくが、大沢誉志幸が作曲を担当した4thシングル「1/2の神話」以降、気鋭のミュージシャンたちとも積極的にタッグを組むように。玉置浩二作曲の「サザン・ウインド」、井上陽水作詞作曲による「飾りじゃないのよ涙は」といった個性あふれるナンバーで、彼女の表現力はさらに磨きがかかり、アイドルからアーティストへと脱皮していった。

そもそも、80年代アイドルとして双璧を成す松田聖子が笑顔の似合う明るいイメージだったのに対し、明菜は"笑わないアイドル"とも呼ばれる異色の存在。楽曲も大人っぽく複雑な女性の心情を歌うものが多く、音楽性の高さには定評があった。アーティストへの飛躍は必然でもあったのかもしれない。

「レッツゴーヤング#2」(1985年3月31日放送)

■"レッツヤン"で披露!中森明菜の名曲セレクションとは?

そんな明菜の豊かな表現力と圧倒的な歌唱力が垣間見られるのが、当時NHKで放送された伝説的な人気番組「レッツゴーヤング」だ。同番組は、1974年にスタートしたティーン向けの音楽バラエティで、日曜午後6時台の人気番組として12年間続いた。キャンディーズやピンク・レディーのほか、番組後期には田原俊彦や松田聖子といった当時の人気アイドルが司会を務めており、アイドルポップ史に燦然と足跡を残した黄金番組である。

同番組に中森明菜が出演したのは、おもに80年代前半から後半にかけて。番組オリジナルグループのサンデーズの人気も定着し、番組としても円熟期を迎えていた頃だ。

「ポップジャム」(1995年11月17日放送)

中森明菜の誕生日である7月13日(月)、歌謡ポップスチャンネルでは、"レッツヤン"の愛称で親しまれた「レッツゴーヤング」の中森明菜出演回が3話連続でオンエアされる。セレクトされた1983年7月17日放送回(#4)では、来生姉弟が手がけた5thシングル「トワイライト~夕暮れ便り~」や2ndアルバムの収録曲「咲きほこる花に」。1985年3月31日放送回(#2)では、初の日本レコード大賞に輝いた「ミ・アモーレ」と、そのB面として発表された「ロンリー・ジャーニー」といった心憎いセレクションとなっている。

また、その後続番組「ポップジャム」(1995年11月17日放送回)も続けて放送。大人のアーティストとしての風格をまとい、2年連続で日本レコード大賞を受賞した「DESIRE-情熱-」や「飾りじゃないのよ涙は」、自身も作詞に参加し放送回の直前にリリースされた「Tokyo Rose」の3曲を見事に歌い上げている。

アイドルからアーティストへ――実力を大いに開花させていったプロセスにも想いを馳せながら、"レッツヤン"のステージに立つ中森明菜の艶やかな歌声に酔いしれたい。

文=渡辺敏樹(エディターズ・キャンプ)

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放送情報

レッツゴーヤング(中森明菜出演回/4・#47・#2)
放送日時:2020年7月13日(月)20:00~(3話連続放送)
ポップジャム(中森明菜出演回)
放送日時:2020年7月13日(月)22:15~
チャンネル:歌謡ポップスチャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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