2020年の音楽界のトレンドの1つといえば、「オーディション番組から誕生したグループの活躍」だろう。その代表格の女性グループは昨年末の「第71回NHK紅白歌合戦」にも出場した「Nizi Project」出身のNiziU、そして男性グループは韓国で社会現象を巻き起こしたオーディション番組の日本版「PRODUCE 101 JAPAN」出身のJO1だ。両組共にK-POPを基盤としたJ-POPとのハイブリッドグループ。オーディションを勝ち抜いてきた確かな実力と、共同生活で築いてきたメンバーたちの固い絆が、ファンを惹きつけている。
JO1は、「国民プロデューサー」と呼ばれる一般視聴者投票により、約6000人から選ばれた豆原一成、川尻蓮、川西拓実、大平祥生、鶴房汐恩、白岩瑠姫、佐藤景瑚、木全翔也、河野純喜、金城碧海、與那城奨からなる11人組のグローバルボーイズグループ。「オリコン年間ランキング2020 アーティスト別セールス部門 新人ランキング」では推定累積売上金額18.2億円で3位、テレビやラジオなどのメディア露出も多数という人気ぶりだ。
その人気の反面、デビュー以降はコロナ禍で支えてくれるファンと対面することができず、ショーケースもリリースイベントもオンラインで行ってきた。メンバーたちもずっと「ファンに会いたい!」「ライブがしたい!」と切望してきた中、無観客ではあるが、12月19日に待望のオンライン単独ライブ「JO1 1st Live Streaming Concert『STARLIGHT』」を行うことが叶った。
最初のトークでテンション係、河野純喜が「JAM(ファンの呼称)~、どこだ~!」とファンのリアクションを大声で求めた。
リーダー與那城奨が「一生に一度の1stライブ!」と意気込んだライブは、これまでリリースした2枚のシングルと1枚のアルバムからの11曲を披露。「無限大」、「OH-EH-OH」、「Shine A Light」といったおなじみのリード曲から、初パフォーマンスとなるバラード曲「Be With You(足跡)」と4曲の「PRODUCE 101 JAPAN」課題曲などを歌った。
また、クリスマス時期ということもあり、サンタのコスチュームやトナカイのカチューシャを着けたメンバーたちによるゲームやトークも。川西拓実の「お家でゆっくり、ふたりでショートケーキを食べたい」、木全翔也の「家で映画を見ながら大きなチキンを食べたい」といった「理想のクリスマスデートプラン」や、川尻蓮の「お風呂場で死にそうになった」エピソード、「お城から出てひとり暮らしを始めた」という白岩瑠姫、そして豆原一成が自分の部屋の間取り図を公開した「プライベートニュース」など、パフォーマンスのカッコよさとのギャップ120%のかわいい姿もたっぷり。
アンコールでは佐藤景瑚が「すべてが奇跡のよう。これからも一緒にいっぱい奇跡を起こしていきましょう」と先陣を切って挨拶。「1年間、正直辛いことの方が多かった。今こうやって頑張ってるのはJAMの皆さんとメンバーのおかげです」と涙を流す大平祥生の肩を金城碧海がポンポンたたいて励ますと、大平が続けて「僕が活動する根っこはJAMの皆さんを幸せにすることなので、これからも幸せにできるように頑張ります」と述べた、彼らのデビュー1年を凝縮したようなシーンも見られた。
そして、「来年も11人力を合わせて、Go To The Topを目指していきます!」(鶴房汐恩)、「これからも僕たちの成長そして限界を超える瞬間を見届けてください」(河野純喜)という力強い言葉とともにデビュー曲「無限大」でフィナーレを飾った。
1月にTBSチャンネル1で放送される「JO1 1st Live Streaming Concert『STARLIGHT』 TBSチャンネルオリジナル版」では、この1stライブの模様だけでなく、当日の舞台裏密着映像やメンバーへのインタビューも放送される。初見の方はもちろん、配信でライブを見た人もさらに楽しめるだろう。JAM必見だ。
文=坂本ゆかり
放送情報
JO1 1st Live Streaming Concert『STARLIGHT』 TBSチャンネルオリジナル版
放送日時:2021年1月31日(日)20:00~
チャンネル:TBSチャンネル1 最新ドラマ・音楽・映画
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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