wacciが名曲をカバーした配信ライブを振り返る「聴いてくれた人も新鮮に感じたんじゃないかなって思いますね」

「別の人の彼女になったよ」などのラブソングが話題の5人組ポップロックバンドwacciの配信ライブ「wacci Special Live―Love Song Selection―」が、「スカパー！みんなのファン祭り」において1月24日に生配信された。このライブでは彼らの楽曲に加えて、オリジナルラブの「接吻」をはじめとしたラブソングのカバーを披露。2月22日(月)にはこの配信ライブの模様に、インタビュー映像を加えたスペシャル版が映画・チャンネルNECOで放送される。

今回、メンバーにインタビューを行い、ライブの見どころやこだわり、新たに始めたことなどを聞いた。

――今回の配信ライブはどのように届けようと思っていましたか？

橋口洋平「wacciは曲ごとにアレンジの雰囲気が違っていたりして、音のバリエーションも魅力だと思っています。今回のライブはラブソングのカバーがメインですが、カバーでも1曲1曲しっかりとアレンジして、バンドとしての良さとメンバー5人それぞれの魅力が伝えられたらいいなと思っていました」

村中慧慈「カバー中心のライブは普段やってないことなので、聴いてくれた人も新鮮に感じたんじゃないかなって思いますね」

――配信ならではの良さを感じた人も多いと思います。

橋口「去年、配信ライブをいっぱい経験したので、配信ならではの良さも理解しているつもりですし、普通のライブ以上に画面の向こうの人を意識したライブになったんですけど、緊急事態宣言が出て、ツアーを再延期している中での配信ライブだったので、ちょっと久しぶりだったこともあって緊張しました。『あぁ、こんな感じだったなぁ』って思いながら(笑)」

村中「演奏している手元がよく見えたりしますから、配信ライブもいいところがあるんですよね」

横山祐介「去年の配信ツアーの時にも感じたことなんですけど、スピーカーとかヘッドフォンとかイヤホンとか、聴くアイテムは人によって違うと思うんです。それぞれ環境が違ったりするからこそ、発するこちらとしては、より丁寧に届けたいなって。そういう自分も今回はカバーがメインで、普段のライブでは演奏しない曲が多かったので、めっちゃ緊張しました(笑)」

橋口「ベースの小野は配信ライブも気に入っていたようですね」

小野裕基「うん。普通のライブよりもクリアに聴こえるところがいいなって思っています。僕はずっとDVDでいろいろなミュージシャンのライブや演奏を見て感動して育ってきたので、配信ライブに対していい印象を持っているんです。丁寧に、そして真剣に自分たちが意図したものを作り上げたら、いいものを届けられるって」

――見る側もそれぞれのスタイルで楽しめるという良さも。

因幡始「そう思います。リラックスして聴きたい人はそうできますし、ライブに集中したい人は集中して見られる。自分のベストな環境でライブを見ることができるというのは、普段のライブとは違う楽しみ方としてありだと思います」

――1月24日の配信はライブだけでしたが、2月の放送ではライブ後に収録したトークも放送されます。

橋口「僕ら、ライブの後にトークをするというのはよくやってることなんですけど、wacciのライブを見たことがないという人には新鮮なのかなって思います。MCとは違う雰囲気のトークになってますし」

横山「メンバーそれぞれの人となりもわかってもらえる内容だと思います」

――"ラブソング"についてメンバー同士で話しているのは、普段は聞けない光景かと思いました。

橋口「確かに、こういう機会じゃないとそういう話はしないです(笑)」

因幡「『ラブソングってどう思う？』って絶対しない(笑)」

村中「『思い出のラブソングって何？』とかも(笑)」

橋口「そう考えると、この『Love Song Selection』がなかったら聞けなかった話もいろいろあったので、楽しみにしてもらいたいですね」

――昨年はファンの方に会う機会が少なかったと思いますが、その中でも絆を感じた瞬間はありますか？

橋口「そうですね。直接会う機会は減りましたけど、wacciを応援したいという気持ちだったり、配信という形でもwacciの音楽に触れたいと思ってくれた人がたくさんいて、いいライブをやることでその人たちに応える。そういうコミュニケーションって、会えなくてもつながれるものだと思うんです。なので、より応援してくれる人の存在を強く感じた一年ではありました」

――恋愛同様、会えないからこそ強まる絆という感じで。

橋口「はい。なので、人数を絞って有観客ライブをやった時、直接会える喜び、直接音を届けられる喜びも感じました。日本武道館で無観客ライブをやらせていただいたんですけど、その時は『次は絶対に有観客でやりたい』と思いましたし、応援してくれる人たちも配信で見ながら『次はあそこで同じ空間を共有したい』と思ってくれたので、夢を一緒に追うという意味でもつながれた瞬間がありました」

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