解散した今もなお、根強い人気を誇るロックンロールバンドBOØWY。そんな彼らの伝説的なライブを映像化した『BOØWY 1224 -THE ORIGINAL-』がついに放送される。
BOØWYの全国ツアー『DR.FEELMAN'S PSYCHOPATHIC HEARTS CLUB BAND TOUR』の最終公演となった1987年12月24日。この日は、BOØWYファンにとって忘れることのできない突然の"解散宣言"がされた日だ。以前も『BOØWY BLURAY COMPLETE』として映像化されてはいたものの、アンコールの『ONLY YOU』で欠損していた空白の数十秒があった。しかし今回、当時収録した完全なオリジナルフィルムが倉庫から発見され30年の時を経て放送に至る。今回は、その見どころを紹介したい。
オープニングからかっこいい
もう、オープニングからかっこいいので最初から見て頂きたい。スクリーンに映し出されるステージ裏のドキュメントのようなモノクロの映像を目にした時から、これから始まるライブに高揚していく自分が手にとるようにわかる。そして白黒に重ねられるようにつづられたBOØWYという赤い文字。画面越しといえど、身構えずにはいられないはずだ。
始まるのはシンセサイザーのイントロが気持ちを盛り上げる『LIAR GIRL』。ボーカル・氷室京介の登場はカリスマのオーラを身にまとい、その場にいなくても「キャー!」と叫びそうになる。続く『ANGEL PASSED CHILDREN』での氷室の流し目など、映像作品だからこそのメンバーの細やかな表情やプレイのディテールも見て取れ、カメラワークに思わず感謝してしまう。
ステージから呼びかける氷室の言葉一つひとつが最高すぎる。今時のロックバンドが使っていたら、かっこつけすぎて笑ってしまうかもしれないセリフも、氷室が使うと魔法をかけてくれるフレーズに変身。それをいくつか紹介するので、どこで使われているのか、探しつつ見るのも楽しいかもしれない。
「忘れられない夜になるぜ!」
「お前らが日本で一番にしてくれた最高のロックンロールを送ります!」
「俺たちとお前たちの関係にぴったりなんじゃないかなって」
「こんないかしたクリスマスの晩はないぜ!」
「お前らこのやろう、覚悟して聞けよ!」
バンドの解散を発表した後には、「フォークのバンドじゃないからじめっとすんな! 似合わないから!」とファンを鼓舞する一言もあった。
文章だとその興奮が伝わりきらないのが口惜しいかぎりだが、氷室語録の数々がさらにライブを印象深いものにする。演奏だけでなく、MCやパフォーマンスで楽しませてくれるのもBOØWYの魅力だろう。
メンバー同士の絡みも素敵
氷室の「紹介するぜ!!」から始まるメンバー紹介も、もれなくかっこいい。名前を呼ぶだけでなく「タフで最高に優しい男です!」等のフレーズも添えるのだが、それが愛に溢れていて素敵なのだ。
また、とある曲中では氷室がメンバーの唇に指で触れ、代理投げキスをする場面も! 客席に飛び交う歓声が、その時の興奮をより見ている人に伝えてくれている。
一瞬だって目を離す隙を与えない彼らのパフォーマンスは、何度も何度も見返したくなること間違いなしだ。
Writer:坂井彩花
※この記事はヨムミル!ONLINEの転載になります。
放送情報
BOØWY「1224 -THE ORIGINAL-」
放送日時:2018年3月31日(土)21:00~
チャンネル:フジテレビTWO ドラマ・アニメ
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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