三山ひろし、「男を感じる」スペシャルなコンサートに挑戦!

撮影:石井小太郎
撮影:石井小太郎

聴く人の心に安心感や元気を与える「ビタミンボイス」で活躍する演歌歌手、三山ひろし。王道演歌はもちろん、懐かしの昭和の流行歌を収録したアルバムを継続的に出したり、最近ではアニメソングやロックバンドとのコラボレーションにも挑戦している。さらにけん玉有段者であり、コンサートでもパフォーマンスに加えるなど、多彩な魅力を持つ。そんな彼が10月11日に中野サンプラザホールで1日限りのスペシャルコンサートを開催。他の公演では見られない、この特別なステージにかける思いを三山ひろしに語ってもらった。

男心を歌いまくるステージ

今年2月にシングル『男の流儀』をリリースした三山。「自分が歌えば歌うほど、この歌は本当にスケールが大きくて。男性の生き方ももちろん、それ以上に歌に対する思い、自分を育ててくれた環境をつくってくださった方々に対する感謝の気持ちが、さらに大きくなっていると感じます」と言う。

それにともない、今回のスペシャルステージでは「『男』を感じる内容にしたい」と大きなテーマを掲げた。

「一番こだわったのは、男の悲しみや、男心を歌う曲をたくさんセットリストに入れたこと。今まで『歌い継ぐ!昭和の流行歌』というアルバムを8まで出しているのですが、そこからも男を歌った曲を選んでいます。さらに今年は船村徹さん、平尾昌晃さん、ペギー葉山さんといった歌謡界の宝と言われる方々がお亡くなりになったりもして......。今、自分が歌いたい歌を考えたとき、皆さんが残してくださった、なくしてはいけない曲が多いと思ったんです。だからこそ、その中で男を感じる曲を今回は歌っています」

さらに三味線や尺八といった和楽器との共演もあるという。

「三味線や尺八というのは、男を感じる楽器だと思います。だけど今回はあえて女性の尺八演奏者、三味線の演奏者の方々に来ていただいて。そこで生まれるギャップを楽しんでいただけるようにしました。全体として『男』を感じてもらいながら、『これから頑張るぞ』という希望を持ってもらえるようなコンサートになっていると思います」

演歌道と通じる、特技のけん玉

撮影:石井小太郎

三山ひろしといえば、けん玉の名手ということで名前を知った人も多いだろう。もともとファンクラブのイベントで始めたが、今では四段の腕前を持つ。けん玉を始めたことによって、演歌にもいい影響があったという。

「けん玉を始めて、歌の道を歩むための心構えも変わったと思います。けん玉は1つの技を成功させるために、一生懸命練習して『できない』という壁を超えなきゃいけない。それを超えたときに、大きな達成感を得られるんです。歌の道でも『この節がまわらない』とか、『ここの声が出せない』といった課題について試行錯誤を重ねて、できたときに『これだ!』という感覚があります。それはけん玉の技ができたときと同じなんですよね。だからけん玉道と演歌道というのは、通じるものがあるんですよ」

さらにけん玉をすると、ステージに上がる前の度胸がつく、という効果もあるそうだ。 「難しい技ほど集中していないと、できないんですよ。一発勝負ですし、検定では回数も制限時間もあります。だから歌を歌うときと同じくらいの緊張を感じますね」

将来の目標は親子三代で楽しめるコンサート

そんな三山が今後取り組んでいきたいことは何だろうか。

「1番やりたいことは、親子三世代で楽しめるコンサートの実現です。そのために、お子さまにも楽しんでいただけるようにアニメソングに取り組んだり、若い人にも親近感を持ってもらうためにロックバンドとコラボレーションしたりと、いろいろな挑戦をしているんです。食わず嫌いの方もいらっしゃると思うんですけれど、実は演歌は人生のバイブル。演歌を聴くことで、自分がこれから迎えるであろう人生のイベントが早めにわかるし、親の気持ちや子供の気持ちも理解できるようになる。そんな演歌の魅力を、これからも伝えていきたいですね」

Writer:桂泉晴名

※この記事はヨムミル!ONLINEの転載になります。

この記事の全ての画像を見る

放送情報

三山ひろしコンサート2017 in 中野サンプラザ

放送日時:2017年11月25日(土)20:00~

チャンネル:TBSチャンネル1 最新ドラマ・音楽・映画

※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

詳しくはこちら

キャンペーンバナー

関連記事

記事の画像

関連人物