これまで5シーズンに渡って行われてきたオンライン版「KCON:TACT」でのノウハウを活かした世界配信に加え、約2年ぶりとなったオフラインイベントが融合した"ハイブリッド"で開催され、世界的な注目を集めた「KCON 2022 Premiere」。今年10周年を迎える「KCON」シリーズは、8月19日(金)~21日(日)に「KCON 2022 LA」の開催も控えており、その期待度も日増しに高まっている状況だ。
先んじて今年5月、韓国・日本・アメリカの3ヶ国を週替わりで巡るというツアー形式で開催された「KCON 2022 Premiere」は、メインプログラムであるコンサートや様々なコンベンションイベントが実施され、大きな盛り上がりを見せた。中でも5月14日・15日に幕張メッセで開催された日本公演は4万人もの観客を動員した(ここでは1日目のコンサートの模様をレポートする)。
■「PRODUCE 101 JAPAN」出身の5組が一堂に会した日本公演のオープニング
日本公演の舞台には、韓国発の人気オーディション番組の日本版「PRODUCE 101 JAPAN」出身の5組が集結。オープニングではいきなりINIがステージに現れると、「Rocketeer」のワンフレーズをパフォーマンス。すると続いてOCTPATH、円神(ENJIN)、OWVとつながり、最後にJO1が「無限大(INFINITY)」を披露。それぞれデビュー曲のサビを立て続けにパフォーマンスするという華々しい幕開けに、会場は大盛り上がりとなった。
そのままステージで顔を合わせた5組は、それぞれ意気込みや感想をコメント。「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2」元練習生の8人で結成されたOCTPATHの古瀬直輝が、「夢だったステージに、先輩方と大切な仲間と立つことができて嬉しいです」と語っていたように、同シリーズ出身者が一堂に会する感慨深い瞬間となった。
■OCTPATH、円神(ENJIN)、OWVらが個性溢れるステージを披露!
トップバッターを飾ったOCTPATHは、野性味溢れる楽曲「Wild」でキレのあるダンスを披露。続く「Perfect」では打って変わってポップな楽曲を爽やかに歌い踊り、カラフルな衣装同様の多彩な魅力をアピールした。
一方、様々なジャンルで活動する9名によるパフォーマンスユニット・円神(ENJIN)は、黒を基調とした大人っぽい出で立ちで登場し、流暢なピアノのサウンドがクセになる「Addicted」を色気溢れる姿でステージング。バラード曲「Far away」ではしっとりと甘い歌声を響かせ会場を虜にした。
3番手となった4人組グループ・OWVは、煌びやかなゴージャスな衣装で登場すると、激しさと静けさのメリハリのあるサウンドが特徴的な3rdシングル「Roar」をパワフルに歌唱。その勢いのままダンスチューン「What you waitin' for」を披露し、少人数ながらステージを広く使ったダイナミックなパフォーマンスで、その高いスキルを見せつけた。
続いて韓国で事前に収録されていたTO1のステージを経て登場したのは、全身黒のクールな衣装で登場したINI。デビュー曲「Rocketeer」を堂々と歌い上げ、続くワイルドなサウンドが持ち味の「BOMBARDA」でも力強いダンスと歌声で畳み掛け、会場のボルテージを一気に上げていく。
■K-POPのランダムダンスに挑んだINIのMEET&GREETは大盛り上がり!
MCでは「今日はいろんなアーティストの方がいて、新鮮な気持ちです」とリーダーの木村柾哉が大舞台の感想を語るなど、1人ずつ自己紹介すると、ファンから寄せられたコメントにも反応。「ステージ前のルーティーンは?」という質問には、ライブ前に行っている円陣を特別に披露する旺盛なサービスでファンを喜ばせた。またMEET&GREETコーナーでは、2チームに別れ、K-POP楽曲のランダムダンスで対決。勝敗にこだわらずに企画を楽しむ仲睦まじげな姿は、ハイレベルなパフォーマンスと打って変わったフレッシュさに満ち溢れていた。
続いて披露された「Call 119」のステージでは、またもやスイッチが切り替わったかのようにキレッキレのダンスを披露。そして、ステージを見守るファンたちの映像が背景に映し出される中、「We Are」を最後に届けたINIのメンバーたち。"MINI(ファン)"の想いをしっかり噛みしめるような優しい笑顔と歌声に魅了された人も多かったのではないだろうか。
■初日のトリを飾ったJO1の成長を感じさせるステージ
初日のトリを飾ったJO1は、番組の名シーンを編集したモンタージュ映像後に登場すると、疾走感のあるアゲアゲなナンバー「Move The Soul」で、会場を煽りながら、そのムードを自分たちに一気に引き寄せるライブ巧者ぶりを発揮。爽やかさとダーティーさが同居した「Walk It Like I Talk It」では、11人の動きがシンクロしたダンスを踊りながらも、豊かな表情を浮かべ、どこか余裕すら感じさせるステージを展開した。
個性が色濃く出た自己紹介など、MCでも伸び伸びとした自然体の振る舞いを見せるJO1。体調不良での活動休止から復帰した金城碧海は、「ただいま!」と元気な姿でファンたちを喜ばせたほか、ステージから見る風景についてコメントを求められた河野純喜が韓国語で回答するなど、世界へも存在をしっかりアピールしていたのが印象的だった。
またMEET&GREETでは、ファンをドキドキさせるミッションに挑んだメンバーたち。メンバーの言動一つ一つがファンたちの心を鷲掴みにするなど、トークでも存分に愛嬌を振りまいた。
そしてバラード曲の「Dreamer」で温かみのある歌声で会場を包み込むと、最後は世界中のファンの映像が会場に映し出される中で「With Us」を爽やかに歌い上げ、エナジーと成長を感じさせるステージを締めくくった。
■IZ*ONE出身の矢吹奈子、本田仁美らのMCにも注目!
過去5回開催された「KCON:TACT」シリーズでは皆勤賞だったJO1をはじめ、"日プ"こと「PRODUCE 101 JAPAN」出身グループが一堂に会するという貴重なコンサートとなった今回。日本を代表する韓流MCの1人である古家正亨と共に、会場を盛り上げたMCとして、韓国発のサバイバル番組「PRODUCE48」出身であり、IZ*ONE(アイズワン)出身としても知られる矢吹奈子(Day1)、本田仁美(Day2)が、ステージに立っていたことも感慨深い。
8月19日(金)に開催を控える「KCON 2022 LA」の第2次ラインナップには、JO1やINIの出演も発表されており、日プ出身グループの今後の活躍に期待が高まるばかり。世界的なパンデミックによって、デビュー後もオンラインライブ中心だった彼らが、有観客の大舞台で見せた圧巻のパフォーマンスは、いつまでも記憶に残るに違いない。
文=HOMINIS編集部
放送情報
KCON 2022 Premiere バックステージビハインド
放送日時:2022年7月22日(金)・29日(金)21:00~
KCON 2022 Premiere 字幕版
放送日時:2022年7月29日(金)22:00~
チャンネル:Mnet
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