ムービープラスで毎月放送されている人気のオリジナル番組「この映画が観たい」。5月7日(月)放送の#56に、演歌歌手・三山ひろしの出演が決定した。番組では、三山が選ぶ「オールタイム・ベスト」を5本紹介していく。収録を終えたばかりの三山を直撃し、映画にハマったきっかけから最近のお気に入りの趣味まで、たっぷりと話を聞いた。
今回紹介する5作品はすんなり決まったのですか?
「すんなりは決められなかったです。いざ選ぼうとすると、あれもよかったこれもよかったってなってしまうんですよね。なので、ちょっと時間をくださいって言って、一日寝かせませした(笑)」
そもそも三山さんが映画にハマったきっかけとは?
「とくにこの作品で映画の世界にどっぷりとハマったというものはなくて、徐々にという感じです。昔は田舎に住んでいたこともあってなかなか映画館に足を運べなかったんですけど、今はスカパー!やDVDなどで家でも映画を楽しむことができるじゃないですか。そういう環境になって、あれも観たい、これも面白そうだぞ!とどんどん映画の世界にハマっていきましたね」
選ぶポイントは?
「やっぱりあらすじですかね。あらすじをチェックして、自分が求めているものに近かったら、観てみようかな、と。特に大好きな時代劇は気になりますね。僕は小さいころから祖母の影響で時代劇を観ていたので。一番好きなのは『鬼平犯科帳』シリーズ。あの作品はただ斬った張っただけじゃなく、しっかりとした人間ドラマがあるんです。『この映画が観たい』の中でも紹介した『男はつらいよ』シリーズもそうですが、好きになるとシリーズ作品は全部観たくなっちゃいますね」
「男はつらいよ」シリーズには大きな影響を受けているんですよね?
「はい。渥美清さんにはかなり影響されましたね。僕も寅さんみたいな生き方してみたいって思いますもん。実生活でやるとなると、あまりにも破天荒過ぎるのであくまでも心意気ですけど(笑)。しっちゃかめっちゃかだけど憎めなくて、それでいて面倒見いいし、空回りすることもあるけど人情に厚い。僕もそんな寅さんのような愛される男でありたいな、と。影響を受けすぎて、寅さんの格好をして柴又帝釈天でイベントをやったこともありますからね。コンサートでも寅さんの啖呵売を覚えて披露したり。さすがにプライベートでは腹巻はしてないですけど(笑)」
三山さんは、映画だけじゃなく、けん玉や読書と多趣味だそうですが、最近ハマっていることを教えてください。
「包丁を研ぐことですね。料理は得意じゃないんですけど、包丁を研ぐのが好きで砥石をそろえました。砥石にも荒砥石、中砥石、仕上げ砥石と種類があって、一つ一つかけていくんですけど、自分を磨いてるような気持ちになるんですよ。じゃりじゃりと研いでいく感じって人生と似てると思いませんか?僕も上京したときは、荒砥石で削られるようにどなられたり怒られたりしながら、中砥石で少しずつ味をつけて、少しずつ切れるようになっていく。まだまだ仕上げ砥石までは遠いですけど」
包丁を研ぐ過程を人の一生と重ねている、と。
「そうです。頑張って研ぐと大体2時間くらいで終わるんですが、その時間で人の一生を見ているような気がするんです。その感覚がたまらない。気持ちを込めてシャッシャッと研いでいくと、自分の心も研ぎ澄まされていくんです。今後も包丁を研ぐように自分自身も磨いていきたいですね」
文=嶋根理恵 撮影=中川容邦
放送情報
この映画が観たい #56 ~三山ひろしのオールタイム・ベスト~
放送日時:2018年5月7日(月)23:00~
チャンネル:ムービープラス
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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