先日行われた「第95回アカデミー賞」で監督賞、作品賞などの主要部門を筆頭に最多7部門を受賞し、一大センセーションを巻き起こした映画「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」。うだつの上がらない女性・エブリンが突如、全多元宇宙の命運を託されるというオリジナリティあふれたこの作品で、主演のミシェル・ヨーはアジア系として初の主演女優賞を受賞。新たな歴史の1ページにその名を刻んだ。
ヨーは仕事も家族関係も絶不調の主人公を筆頭に、カンフーマスター、歌手、シェフ...など、様々な次元に生きるエブリンを巧みに演じ分けた。悪の組織を相手にしたキッレキレのカンフーなど華麗なアクションも見せているが、ヨーといえば女性アクションスターの第一人者として長らく活躍してきた。「007 トゥモロー・ネバー・ダイ」(1997年)や「グリーン・デスティニー」(2000年)、近年もマーベル作品「シャン・チー/テン・リングスの伝説」(2021年)など大作でも存在感を示している。
香港の映画界でキャリアをスタートさせたヨーは、サモ・ハン・キンポー、ジャッキー・チェンら錚々たるスターを輩出した香港アクション界でトレーニングを積み、幼い頃からバレエで培った運動神経を生かしてアクション俳優として開眼。サモ・ハン製作の「レディ・ハード 香港大捜査線」(1985年)で主演を務め、女性はお飾りという男性主体の香港アクション映画界に風穴を開けた。
そんな「レディ・ハード 香港大捜査線」につづく「皇家師姐」シリーズの2作目として作られたのがムービープラスで4月27日(木)に放送される『皇家戦士』(1986年)で、こちらは復讐につぐ復讐を描いたバイオレンス・アクションだ。
放送情報
皇家戦士
放送日時:2023年4月27日(木)21:00~
チャンネル:ムービープラス
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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