アオ・ルイポン(敖瑞鵬)の溺愛ぶりにキュン必至！甘くとろけるような愛情表現が満載なロマンス史劇「花轎喜事＜かきょうきじ＞」

「国子監は花ざかり〜ロマンスは最高学府で〜」(2021年)では"ラブコメの女王"チャオ・ルースー、最新のファンタジー時代劇「白月梵星(原題)」(2024年)では人気女優バイ・ルーと、新進俳優ながら中国を代表するトップ女優と次々に共演を果たしているアオ・ルイポン(敖瑞鵬)。

ゲーム会社で働いていたという異色の経歴を持ち、188cmの長身が目を引く彼は、次世代の"眼福スター"として期待を集める注目株だ。2001年に中国で⼤ヒットしたラブコメ時代劇「上錯花轎嫁對郎(原題)」のリメイク版としても注目を集めた時代劇「花轎喜事＜かきょうきじ＞」(2023年)では主演の一人、見目麗しい若君を演じている。

美しく整ったビジュアルにはやはり、華やかなラブコメ時代劇がよく似合う。明るくお調子者の御曹司を演じた「国子監は花ざかり〜ロマンスは最高学府で〜」では新人女優リー・シンヤオ演じるヒロインの侍女とのキュートな恋模様が注目を集め、「女神様の縁結び」では、申し分ないルックスなのに「結婚が決まらない！」と焦る侯爵家の若様役。婚活に邁進する溺愛系キャラをコミカルに演じて好評を博した。

7月1日(月)よりアジアドラマチックTVにて日本初放送される「花轎喜事＜かきょうきじ＞」(6月18日(火)深夜に第1話先行放送)は、そんなルイポンが積み重ねてきた王道ラブコメ路線の決定版的作品。花轎(＝婚礼の時に花嫁が乗る"輿")を乗り間違えて嫁ぎ先が入れ替わってしまった2人の姫君とそのお相手の"新婚生活"を、胸キュン満載で描いたロマンス史劇だ。

舞台は唐の時代の揚州。武官の娘でおてんばな李玉湖(ティエン・シーウェイ)と、富豪の娘でしとやかな杜氷雁(バイ・ビンコー)は同じ日に婚礼を迎えたが、途中で雨宿りをした際に花轎を乗り間違えてしまう。このアクシデントにより、大将軍・袁不屈(ジャオ・シュンラン)に嫁ぐはずだった李玉湖は、杜氷雁の結婚相手である斉天磊(アオ・ルイポン)と結婚することに。体が弱く余命幾ばくもないと噂される斉天磊との想定外の結婚生活がスタートする。

シーウェイ演じる李玉湖は、明るく率直なキャラクター。粗暴とされる大将軍・袁不屈に嫁ぐことを心底嫌がっていた矢先、花轎を降りてみるとそこは全くの別人・斉天磊の屋敷。間違いに気づいた李玉湖はひとまず杜氷雁のフリをして、体が弱いと噂の斉天磊との結婚式に臨む。

一方、ルイポン演じる斉天磊は、若くして2人の兄を亡くし、後継ぎとして大切に育てられてきた。体が弱く余命幾ばくもないと囁かれてはいるが、何やら秘密を抱えている様子。とても聡明な人物で、李玉湖が正体を偽っていることに早い段階で気付き始める。

互いに秘密を抱えた2組のカップルのドタバタが楽しい同作。特に、快活な李玉湖と聡明な斉天磊のカップルは意外にも相性抜群。本物の恋愛感情が芽生え、町歩きデートで1つの飴細工を2人で分け合ったり、侍女が扉を開けたら2人が口づけを交わしていたりと、甘い胸キュンシーンをこれでもかと繰り広げていく。

嫉妬深い李玉湖が誤解から腹を立てる場面では、斉天磊が彼女の腕をとって引き留め、潤んだ瞳で見つめながら「李玉湖だけが欲しい」とストレートに告白。それでも意地を張る李玉湖に、「これでも信じられない？」と2度、3度と唇を重ねる場面は、ルイポンの甘くとろけるような微笑みも相まって、胸キュン必至の名シーンだ。

ティエン・シーウェイ＆アオ・ルイポンのチャーミングなカップルが眼福な溺愛系ラブ史劇、そのコミカルな展開と甘い胸キュンシーンを存分に楽しみたい。

文＝酒寄美智子

この記事の全ての画像を見る