韓国出身の5人組バンド、FTISLANDが5月8日、9日に東京・日本武道館でライブを開催。最新アルバム『PLANET BONDS』を引っ提げ、名古屋、大阪、東京の3都市を回るアリーナツアー「FTISLAND Arena Tour 2018 -PLANET BONDS-」のフィナーレを迎えた。
オープニングを飾ったのは『PLANET BONDS』に収録されている、壮大なナンバー「Golden」。リズムの要、ドラムのチェ・ミンファンを中心に構築される心臓に直接響く重厚感のあるサウンド。そこに力強く表現力豊かなボーカル、イ・ホンギの声が加わると、圧倒的なパワーを放ち、一瞬で彼らの世界へと引き込まれていく。
続く「Brand-New days」ではステージに設置された大モニターが5つに分割され、メンバーそれぞれがアップに。5人の表情がグッと間近に感じられる演出。ホンギの声に、ギター、ベースと1つずつ音が重なり、5人の音が重なったときに完成するFTISLANDのメロディー。その迫力とクオリティーの高さに思わず鳥肌が立った。
チェ・ジョンフンとソン・スンヒョンのツインギターが冴えわたる「Dancing on」まで、一気に駆け抜ける。
彼らのパフォーマンスに応えるように、ファンも全力でコール。メンバーとファンが一つになってステージを盛り上げる。
「言いたいことはたくさんあるけど、音楽で伝えるようにする」。
そんなホンギのメッセージからバラードセクションへ。ベースのイ・ジェジンとのツインボーカルでしっとりと聴かせる。
オレンジの温かな光に包まれた「imagine」。「想像以上に幸せで」と、幸せをかみ締めるように歌うホンギの表情にグッと胸をつかまれた。
MCでは、今回のライブのテーマ「宇宙の旅」について解説を。ホンギは「自分の旅だと思って、1曲1曲歌詞を思い出しながら聴いてほしいです」とメッセージを送る。ホンギ自身も今回のライブに備えて、日本語詞をすべて勉強し直したそうで、これまで以上に思いの詰まったセットリストになっている。
中盤では、モニターに大きな月が浮かび上がる中「Hold the moon」を歌い、会場をファンタジックな世界へと誘う。
そして「みんなに歌ってほしかった」という思いでセットリストに入れたという「You Are My Life」では、「歌ってほしい!いいかー?」とホンギが会場のファンに呼び掛け会場が大合唱。上っていく無数の光を見詰め、天を仰ぐホンギを会場のファンは温かな拍手で称えた。
その後のMCでは「いいこともたくさんあったし、そうじゃないこともたくさんあった」とホンギがこれまでを振り返り、その上で「僕らは音楽をやりたい」と熱い思いを吐露。「みんなはライブで元気をもらったって言ってくれるけど、皆さんが来てくれることが僕らにとっても大きな力になっている」とファンに感謝を伝えた。
ジョンフンも「皆さんと会って、やっぱり僕らはステージの上が一番幸せだって思った。これからも皆さんを信じて走っていきたいと思います」と、力強く宣言。
日本のファンへ日本語で素直に、丁寧に思いを伝えてくれる彼らだからこそ、ファンもずっと彼らへ愛を注げるのだろう。FTISLANDとファンの絆を感じた瞬間だった。
FTISLANDとファンの旅は「Skyway」でクライマックスへ。美しいキーボードの旋律と、ホンギとジェジンのハーモニーが溶け合い、ドラマチックで壮大なラストへと導かれていく。
そこからのフィナーレはFTISLANDらしく、最高にハッピーな盛り上がりに!「俺ら式で遊んでいこう!」というホンギの声を合図に、アゲ曲を連発。「Champagne」「PUPPY」「Stay What You Are」で会場のファンと気持ちを一つにした。
ラストは「必ず戻ってきます」と、ホンギがファンに約束。5人でしっかりと手をつなぎ、深々と頭を下げた。
最後までステージ残ったジェジンは「何度も武道館でライブをしているけど、きょうは最初の武道館を思い出した」と明かし「最後まで僕らと一緒に行きましょう!」と、ファンに語り掛けた。もちろん、恒例となったオフマイクでのあいさつも健在。「ありがとう!」と心の底から叫ぶジェジンに、ファンも大きな声で「ありがとう」と返し、愛に満ちた空気が会場を包む中、FTISLANDのツアーは幕を下ろした。
文=鳥取えり
放送情報
FTISLAND Arena Tour 2018 -PLANET BONDS-
放送日時:2018年6月17日(日)16:00~
チャンネル:衛星劇場
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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