大人気台湾俳優ツァオ・ヨウニンが台湾エンタメ最前線から台湾映画界と日本映画界を語りつくす!!

「TAIWAN MOVIE WEEK」ツァオ・ヨウニン
「TAIWAN MOVIE WEEK」ツァオ・ヨウニン

10月17日から10月26日(土)まで、TOHOシネマズ 日比谷、TOHOシネマズ 六本木ヒルズ、東京ミッドタウン日比谷、TOHOシネマズ 池袋で、台湾の人気映画・ドラマ11作を一挙上映する「TAIWAN MOVIE WEEK(台湾映像週間)」が、昨年に引き続き今年も開催中。

初日の10月17日に台湾俳優ツァオ・ヨウニンが登壇する『夏日的檸檬草』上映&トークイベントが開催された。トークイベントではツァオが主演を務め、TAIWAN MOVIE WEEKで上映1本目を飾った『夏日的檸檬草』(2024年8月台湾公開・日本未公開)で演じる高校生・チョンイーの役作りや、青春映画での撮影エピソードだけでなく、台湾映画界の活況についてや、台湾人気俳優から見た日本映画界への興味・感心、そしてツァオが俳優として見据える今後の展望など、ここでしか聞けない台湾エンタメ最前線のホットな話題を語りつくした。そんなイベントの様子をお届けする。

「TAIWAN MOVIE WEEK」のトークイベントに登壇したツァオ・ヨウニン

MCの呼び込みで、今年の「TAIWAN MOVIE WEEK」の特別ゲストである台湾の大人気俳優ツァオ・ヨウニンが笑顔で登壇すると、満席の会場は大きな拍手で包まれた。まずは「こんにちは、ツァオ・ヨウニンです。お久しぶりです」と日本語で挨拶、この来日を待ちわびていた日本のファンで満員の会場を大いに沸かせた。

昨日の夜に日本に到着したばかりだというツァオは、劇場いっぱいに集まった日本のファンを前にして「とてもとても嬉しいです!」と満面の笑顔。『KANO~1931海の向こうの甲子園~』(14)で俳優デビューを果たしたツァオは、「デビュー以来、10年の間、いつも日本のファンの方々がSNSを通して『頑張ってください』ってメッセージをくれていたので、とても有難く思っています」と、日台に大きな感動の渦を巻き起こしたデビュー作からの日本との温かな絆に感謝の言葉を伝えた。デビュー作『KANO~1931海の向こうの甲子園~』では18歳で高校生役を演じたツァオだが、最新作の『夏日的檸檬草』でも高校生役を演じたことについて「(撮影時に)29歳になっていたので自分でも心配していました。原作がある作品なので、みんなが想像する心の中の(チョンイーのキャラクターイメージである)王子様にあっていたか、心配しています」と最新作を振り返った。

野球選手と俳優の二足の草鞋を履いていたツァオは2016年に俳優業に専念することを発表して以来、ますますの飛躍を見せており、今年は2本の主演映画となる『刺心切骨』(年内に台湾公開予定)と『鬼們之蝴蝶大廈』(11月1日台湾公開)が控えている。そんなツァオが活躍する台湾映画業界の魅力は「クロスオーバーや国際的な共同制作、コラボレーションがあること」だと語り、「これによって物語がより豊かになって、自分にできることがもっと増えるのではないかと思っています」と期待を込める一方で映画業界に迫る影響も実感しているといい、「今はショートムービーがとても流行っていて、何にでも速さを求めているかもしれませんが、やっぱり皆さん映画館へ行ってゆっくりと映画を観ていただきたいなと思います」と映画にかける熱い想いを明かした。日本の映画界で気になる存在を尋ねられると、ツァオは是枝裕和監督を挙げて「彼の作品はいつも日常を生きる社会の人々のごく普通の生活にスポットライトを当て、細かく語られているので、そこが気に入っています」と是枝監督作品の魅力を熱弁。俳優に話題が及び、ツァオが「松坂桃李さんと...」と名前を挙げると、感嘆の声が漏れる会場。すかさずMCから「並んだら似ている雰囲気ありますよね。兄弟役とかね」と会場に問いかけると、激しくうなずく観客たち。続けて、ツァオは「國村隼さんと、もちろん大好きな永瀬正敏さんです!」と飛び切りの笑顔で『KANO~1931海の向こうの甲子園~』で共演した永瀬へラブコールを送った 。挑戦したい日本映画のジャンルに「職人の物語、アクション映画」を挙げたツァオはTAIWAN MOVIE WEEKの上映作品について「色んなジャンルが集まっているので、サスペンス好きな方でしたら『青春弑恋』を観ていただき、LGBTQのテーマに関心がある方は『僕と幽霊が家族になった件』がおすすめ、日台の共同作品でしたら『青春18×2 君へと続く道』が選べるし、このラインナップのなかで自分の好きな作品を見つけられると思います」と台湾映画との幅広い出会いが待っていることをアピールした。

そしてここで、サプライズが発表!ツァオがランダムに会場の座席番号を選ぶと、5名の幸運な当選者は壇上に上がり『夏日的檸檬草』のサイン入りポスターが手渡しされるというチャンスが。選ばれた観客の中には『KANO~1931海の向こうの甲子園~』の来日の際以来の再会となった、感動的な場面も。

そんな熱い展開に会場が沸き立つ中、最後にツァオは「これから台湾の映画に注目していただければと思います。また、日本と台湾の共同制作の機会をいただきましたらぜひ日本に再び会いに来たいと思います。ありがとうございました!」とこれからの日台の映画への期待と愛に満ちたメッセージを贈り、来日トークイベントは幕を閉じた。

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イベント情報

「TAIWAN MOVIE WEEK」ツァオ・ヨウニン来日トークイベント
日時:10月17日 18:00~18:40 
会場:TOHOシネマズ 日比谷 スクリーン10  
登壇者(敬称略):ツァオ・ヨウニン

「TAIWAN MOVIE WEEK(台湾映像週間)」
TOHOシネマズ 日比谷、TOHOシネマズ 六本木ヒルズ、東京ミッドタウン日比谷、TOHOシネマズ 池袋で、台湾の人気映画・ドラマ11作を一挙上映。
期間:10月17日(木)~10月26日(土)

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