ブロマンス時代劇「陳情令」(2019年)で一躍トップスターへと躍り出たワン・イーボー(王一博)。まさに"ワン・イーボー・イヤー"と呼べる2024年には、香港トップスター、トニー・レオンとW主演したノワール作品「無名」、ブレイキンに青春を燃やす"BBoy"を演じた「熱烈」、そして空軍パイロットに扮したスカイアクション「ボーン・トゥ・フライ」と、ジャンルの異なる主演3作品が相次いで日本公開され、その実力を知らしめた。

■ワン・イーボー(王一博)、香港の名優トニー・レオンと肩を並べたノワール作品「無名」
■ワン・イーボー(王一博)が卓越した身体能力を発揮！青春スポーツムービー「熱烈」

3月14日(金)にＷＯＷＯＷシネマにて放送される「ボーン・トゥ・フライ」は、"飛ぶために生まれてきた"というその邦題も示す通り、命を懸けて飛ぶ若者の物語。イーボーは、新世代のステルス戦闘機開発のためテスト飛行を任されたテストパイロット、レイ・ユーを演じている。

■中国版「トップガン」！未成熟なテストパイロットの葛藤をワン・イーボーが体現

空軍パイロットのレイは、操縦には長けているものの、精神面の未熟さから能力を活かしきれずにいた。戦闘機のテストパイロットチームをまとめる隊長チャン・ティン(フー・ジュン)はそんなレイの才能に気づき、テストパイロットの候補生としてレイをスカウトする。ライバルのドン・ファン(ユー・シー)らと厳しい選考に挑み、正式なテストパイロットに選ばれたレイの任務は、新世代ステルス戦闘機開発のためのテスト飛行。高度1万メートルの上空で繰り返されるミッションは、想像を絶する過酷さだった。

何より、冒頭からクライマックスまで幾度となく描かれるパイロットたちのリアルな飛行シーンに目を奪われる本作。 実際に空軍の映像も手掛けたことのある空撮の名手リウ・シャオシー監督がメガホンを取っただけあって、臨場感溢れるカメラワーク、胸を突くようなエンジンの衝撃音が凄まじく、"中国版「トップガン」"の声が上がるのも納得のクオリティだ。

そんな迫力のスカイアクションをドラマティックに盛り立てているのが、主演のワン・イーボーをはじめとするパイロット役の実力派キャストの存在だ。

中でも、主人公レイは序盤、自意識過剰な青年パイロットとして描かれる。操縦技術をはじめメカニックの才能にも秀でているが、自らを過信するあまり訓練中にトラブルを起こすなど、未熟なところも多い。そんなレイが、チャン隊長のもとで命の大切さを知り、誇り高きテストパイロットへと成長していく。クライマックスのテスト飛行シーン、予期せぬアクシデントに襲われたレイがゴーグルの奥で覗かせる眼光鋭い眼差しには"生"への執着が強烈に刻まれ、緊迫したシーンに一層の迫力を与えている。

■戦闘機の"強烈なG"に耐えうる体作り！ワン・イーボーらパイロット役の強靭な肉体美にも注目