マッツ・ミケルセンはなぜ「北欧の至宝」と呼ばれるのか?母国デンマーク開拓史の英雄を演じた「愛を耕すひと」
韓流・海外スター

"イケおじ俳優"の代表格とされる蠱惑的なルックスと佇まい、インパクト抜群の悪役から心優しい善人まで自在に行き来する演技力----。数々のハリウッド大作にも名を連ねるなど、"北欧の至宝"の名に相応しい唯一無二の存在感を発揮するマッツ・ミケルセン。
映画デビュー作となった「プッシャー」(1996年)や「ブリーダー」(1999年)といった母国デンマークの俊才ニコラス・ウィンディング・レフン監督作で頭角を現すと、その後、人気シリーズ「007/カジノ・ロワイヤル」(2006年)で不気味な悪役ル・シッフルを演じ、世界的な知名度を獲得した。
また、「偽りなき者」(2012年)では少女の嘘によって、町中から性犯罪者扱いされる男を熱演し、カンヌ国際映画祭で主演男優賞を受賞。ドラマ「ハンニバル」シリーズでは世紀の悪役レクター博士を妖美に演じ、ハマり役と言える怪演が話題となった。
そのほかにも「ドクター・ストレンジ」(2016年)や「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」(2016年)、「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」(2022年)、「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」(2023年)...と超大作が相次ぐなど、現在に至るまで輝かしいキャリア築いている。

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世界的なスターとなった一方、アカデミー賞で国際長編映画賞に輝いた「アナザーラウンド」(2020年)などデンマークの作品にも定期的に出演も続けているマッツ。数ある作品の中でも印象深いのが、WOWOWシネマで8月17日(日)に放送される「愛を耕すひと」(2023年)だ。
イダ・ジェッセンによる史実に基づく歴史小説「The Captain and Ann Barbara」を原作とした本作は、18世紀を舞台に開拓不可能とされてい北部ユトランド半島の開拓に挑んだ男の奮闘や苦悩を描いた歴史ドラマ。
元ドイツ軍人のケーレンは貴族の称号を受けるため、幾度となく失敗が繰り返されてきたヒースの地の開拓に挑む。しかし、わずかな年金しかない彼のもとに集まったのは、非道な領主デ・シンケルから逃げてきたお尋ね者の夫婦や親に売られた少女といった弱者ばかり。その上、ヒースの地に固執するデ・シンケルからは圧力をかけられ...。
マッツが演じるケーレンは庭師から25年かけて大尉へと上り詰めた無骨な男で、土地を開拓し、成功することに取り憑かれたミステリアスな"変人"。夫婦を違法者だからという理由から無賃で雇ったり、カッとなって労働者に手を上げたり...なりふり構わぬ姿は決していい人ではなく、むしろグレーな印象を受ける。
放送情報【スカパー!】
愛を耕すひと
放送日時:2025年8月17日(日)21:00~
チャンネル:WOWOWシネマ
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