チ・チャンウクが"謎の男"役で狂犬的な怪演!今田美桜と共演する「メリーベリーラブ」にも期待が高まる人気俳優の実力
韓流・海外スター
2026年に放送予定の日韓共同制作ドラマ「メリーベリーラブ(仮題)」。日本の美しく自然豊かな島を舞台にしたこのロマンティックコメディでダブル主演を務めるのは、連続テレビ小説「あんぱん」(2025年)でヒロインを担った今田美桜と、韓国で高い人気を誇る俳優チ・チャンウクだ。
12月24日(水)には待望の日本1stアルバム「Assemble」のリリースを控えるなど日本でも高い人気を誇るチャンウクだが、主演を務めるリベンジ・アクション「捏造された都市」が11月からDisney+で配信が始まったばかり。人間の欲望と道徳的曖昧さを浮き彫りにするノワール・クライムアクション「最悪の悪」(2023年)や、アンダーグラウンドに潜む社会の腐敗の巣窟を暴くクライム・サスペンス「江南Bサイド」(2024年)など、近年はラブストーリーではなくシリアスな作品への出演が多く、ハードな役柄が続いている。
そんなチャンウクが難役に挑んだのが映画「リボルバー」(2024年)。12月12日(金)にWOWOWシネマで放送される本作は、警察内の汚職スキャンダルに巻き込まれた女性刑事が、失われた金と名誉そして人生を取り戻すために決死の闘いに身を投じていくリベンジ・ノワールだ。
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女性刑事のスヨンは、上司でもある捜査課長の恋人ソギョンと憧れのマンションへの入居を待ちわびていた。しかし、その直前に彼の裏金問題に巻き込まれてしまう。「罪を背負ってくれるなら大きな補償を約束する」と謎の男アンディに持ち掛けられたスヨンは、ひとりで罪を被って刑務所に入ることに。
入獄中にソギョンは亡くなり、出所後に手にするはずだった大金の約束も破られて騙されていたことを知る。すべてを失ったスヨンはリボルバーを握り、復讐を決意する...。
女性を主人公にしたノワール作品で主演を担うのはチョン・ドヨン。「シークレット・サンシャイン」(2007年)で熱演を見せ、第60回カンヌ国際映画祭で韓国人俳優として初の女優賞を受賞した実力派だ。本作では権謀術数渦巻く闇の世界を突き進んでいくスヨンに扮して、感情を抑えた静かな演技で圧倒する。
スヨンの恋人ソギョン役には「イカゲーム」シリーズの主人公ギフン役でも知られるイ・ジョンジェがキャスティングされた。他にも「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」(2022年)でブレイクしたイム・ジヨン、数多くの作品に出演してきたベテランのバイプレイヤー俳優キム・ジョンスなど、演技派たちが名を連ねている。
そんな本作の重要人物、謎の男アンディを演じたのがチャンウクだ。スヨンに対価を約束した投資会社の代表グレースの弟である彼は、権力者である姉のおかげで何不自由ない生活をしている。闇社会の人間に囲まれて生きてきたため捻くれ、素行も悪く度々事件を起こしている。薬に溺れて周囲もコントロールできないほどの厄介者だ。
そんな彼の頭には"約束"という言葉はなく、自分を探し回り責め立ててくるスヨンの顔すら覚えていない。傍若無人で暴力的なアンディは、痛めつけられ傷だらけの姿でも苛立ちを隠さない。臆病な素顔を見せながらも悪態をつき続ける。セリフの70%が悪口とも言われているが、チャンウクが美しい顔に似合わぬ躊躇のない狂犬ぶりで怪演。公開当時、"香水くさい猛犬"と話題になった振り切った演技で、強烈な印象を残した。
恋人の罪を被って2年間の服役生活を送るも、騙され裏切られたことを知った元女性刑事の復讐劇。登場人物は全員悪人、誰が敵で味方か分からないスリリングなストーリーに引き込まれていく「リボルバー」。陰謀が渦巻く人間模様が展開するダークな世界観の中で、際立つ演技を披露したチャンウクら実力派たちの演技合戦を堪能してほしい。
文=中川菜都美
放送情報
リボルバー(2024)
放送日時:2025年12月12日(金)21:00~
チャンネル:WOWOWシネマ(スカパー!)
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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