今年日本では17年ぶりに開催された「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン2025」で新作にまつわる多くの情報がドロップされ、来年の5月22日(金)にはドラマシリーズ「マンダロリアン」の関連作となる「スター・ウォーズ／マンダロリアン・アンド・グローグー」の公開を控えるなど、再び盛り上がりを見せている「スター・ウォーズ」界隈。

相次ぐビッグニュースが世界中を沸かせるこのタイミングで、これまでに公開された映画全11作(スピンオフ2作を含む)が、12月13日からＷＯＷＯＷシネマにて日本初全作一挙放送されている。この機会に編集部独自視点からシリーズを振り返ってみたい。

第1作目「スター・ウォーズ エピソード4／新たなる希望」(1977年)の公開から約半世紀、ことあるごとに社会現象的な大旋風を巻き起こしてきた映画界の金字塔「スター・ウォーズ」シリーズ。その中でもここ10年で最大の盛り上がりを見せたのは、早くも10年前となる2015年12月の「スター・ウォーズ／フォースの覚醒」公開時だろう。

エピソード4〜6の前日譚にあたる"新三部作"を締めくくった「スター・ウォーズ エピソード3／シスの復讐」(2005年)から10年ぶりの新シリーズの幕開けを飾った「スター・ウォーズ／フォースの覚醒」は、ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)、レイア・オーガナ(キャリー・フィッシャー)、ハン・ソロ(ハリソン・フォード)＆チューバッカ(ピーター・メイヒュー)といった"旧三部作"のキャラクターが再登場するということで、予告編解禁時など公開前からお祭り騒ぎになった。

シリーズものの経験が豊富なJ・J・エイブラムス監督による手腕が発揮されており、旧三部作をオマージュした豊富なファンサービス演出もてんこ盛り。懐古的なだけでなく、レイ(デイジー・リドリー)、カイロ・レン(アダム・ドライバー)、フィン(ジョン・ボイエガ)、ポー・ダメロン(オスカー・アイザック)といった次世代を担う新キャラクターたちの活躍やストームトルーパーのバックグラウンドに目を向けるなど、フレッシュな「スター・ウォーズ」の形も提示し、新シリーズの口火を切った。

さらに、ルークを本格的にカムバックさせたライアン・ジョンソン監督による「スター・ウォーズ／最後のジェダイ」(2017年)を経て、新シリーズの締めくくりとなった「スター・ウォーズ／スカイウォーカーの夜明け」(2019年)では、紆余曲折を経てエイブラムス監督が再びメガホンを握ることに。