日本版よりもシリアス!?イ・ジヌクが熱演する本家「ボイス」の凄まじい緊迫感

いよいよ物語も佳境に入ってきた2019年7月期放送の各ドラマ。今期は「サイン―法医学者 柚木貴志の事件―」(テレビ朝日系)、「TWO WEEKS」(フジテレビ系)、「ボイス 110緊急指令室」(日本テレビ系)と3本が韓国ドラマのリメイク作として放送されている。中でも、緊迫感あふれる「ボイス 110緊急指令室」は、地上波プライム帯ドラマとは思えないほど描写が過激だ。

「ボイス 110緊急指令室」の原作は韓国のケーブルテレビ局・OCNが2017年に制作・放送した「ボイス〜112の奇跡〜」。日本の110番に相当する警察への緊急通報番号「112」を冠した本作は、事件の通報から被害者の安否を分ける"ゴールデンタイム"と呼ばれるタイムリミット内に、誰よりも早く現場に急行する主人公の刑事・ジニョク(チャン・ヒョク)たち「ゴールデンタイムチーム」と、通報電話から事件の手がかりを特殊な聴覚で見つけ出すボイスプロファイラー・グォンジュ(イ・ハナ)らの活躍を描くサスペンスだ。

「ボイス3(原題)」

(C) STUDIO DRAGON CORPORATION

「ボイス3(原題)」

(C) STUDIO DRAGON CORPORATION

"バディもの"の王道ともいえる展開に加えて、ジニョクが妻を殺されていたという過去や、グォンジュが絶対聴覚を持つに至った幼い日の事故といった各キャラクターの過去も丁寧に描かれ、ハードなアクションを巧みに織り交ぜたスリリングな演出も話題を呼び、その視聴率は同局の歴代最高を叩き出すまでに至ったのだ。

現在、日本で放送されている「ボイス 110緊急指令室」も、この原作のエッセンスを忠実に映像化しており、緊迫感も満点。原作に登場する通報センターを緊急司令室に置き換え、声紋分析を駆使した捜査で各エピソードの事件を解決し、主人公たちの家族を殺害した"真犯人"に迫っていくというドラマが展開されている。

「ボイス3(原題)」

(C) STUDIO DRAGON CORPORATION

「ボイス3(原題)」

(C) STUDIO DRAGON CORPORATION

韓国では「ボイス〜112の奇跡〜」が大ヒットしたことで、2018年に主演をイ・ジヌクにしたシーズン2が製作され、2019年5月にはシーズン3となる「ボイス3(原題)」が放送された。こちらの見どころは何と言ってもジヌクの鬼気迫る演技。かつて連続殺人犯に相棒を殺された過去を持つ刑事・ガンウを演じるジヌクは、シーズン3でさらに凄みを増し、人が変わったような"冷たさ"でグォンジュと接する。

シーズン3はグォンジュの絶対聴覚が失われ、ガンウがある事件の容疑者になってしまうという驚きの展開で幕開け。自身のトラウマと向き合いながら猟奇殺人犯に挑むガンウが登場するシーンはどれも緊迫するものばかりで、思わず手に汗を握ってしまうこと間違いなしだ。

「ボイス3(原題)」

(C) STUDIO DRAGON CORPORATION

「ボイス3(原題)」

(C) STUDIO DRAGON CORPORATION

注目の最新シリーズである「ボイス3(原題)」は、9月30日(月)からKNTVで日本初放送される。今回は"日本"が物語のキーとなっているなど、前作以上に見逃せない作品になりそうだ。日本版「ボイス」でその世界観に魅了された人は、ぜひこの「ボイス3(原題)」もチェックしてみてほしい。

文=スズキヒロシ

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放送情報

ボイス3(原題)
放送日時:2019年9月30日(月)20:50~
※毎週(月)20:50~2話連続放送
チャンネル:KNTV
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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