印象的な切れ長の瞳で人気急上昇中の若手俳優チャン・ギヨン。今年8月、東京で初めて開催したファンミーティングは、今回が初来日にも関わらず早々にチケットがソールドアウト。そんな注目株の彼が出演し、韓国で2019年に放送されたばかりの最新ドラマ「KILL IT-キルイット-(原題)」と「検索ワードを入力してください:WWW(原題)」が立て続けに日本初放送される。数多いる若手韓流スターの中で、彼に今注目が集まっている理由は何なのか?話題の新作から、その人気の秘密を探る。
1992年、韓国・ウルサン市で生まれたギヨンは、2012年にモデルとしての活動をスタート。2014年にはドラマ「大丈夫、愛だ」で本格的に俳優活動も開始し、キャリアを積み上げていく。彼の魅力はなんといってもモデル出身ならではの見事なスタイル。187cmの長身もさることながら均整のとれた小顔もファンを魅了している。さらに演じる役柄によって、凛々しくも色っぽくセクシーにも映る、独特の眼差しも彼のトレードマークの一つだ。
そんなギヨンが俳優として注目を集めるきっかけとなったドラマが、2017年に放送されたチャン・ナラ&ソン・ホジュン主演のタイムスリップ・ラブコメディ「ゴー・バック夫婦」だ。8月に行われたファンミーティングでも、本作について「俳優チャン・ギヨンとして、大きな力をくれた、僕にとって大切な作品」とコメント。誰もが羨む"完璧"なイケメン大学生を演じきった。
さらに2018年には、ドラマ「ここに来て抱きしめて」で初主演に抜擢。本作では連続殺人鬼を父に持つ警察官という難役に挑み、チン・ギジュ扮するヒロインとのラブストーリーを展開。持ち前の正義感で警察官としての職務を全うしつつも父親の存在に悩まされるという複雑なキャラクターを抜群の演技力で体現した。またドラマのOST「楽園の木」では歌唱にも挑戦。先日のファンミーティングでも見事な歌声を披露し、ポテンシャルの高さを見せつけた。
10月18日(金)よりMnetで日本初放送となる「検索ワードを入力していください:WWW(原題)」は、中毒性のあるストーリーで日本でもファンが急増した「ごめん、愛してる」のイム・スジョンが、久々にドラマ復帰するとあって注目を集めた話題のドラマだ。ポータルサイト業界1位の企業で働くも、上司の裏切りでリストラされたアラフォーのキャリア女子・タミ(イム・スジョン)の奮闘記で、ギヨンはゲームセンターで偶然出会ったタミに惹かれ、お酒の勢いでそのまま一夜を共にした年下男子・モゴンを演じている。
友人と起業した制作会社でゲーム音楽を作曲する...というモゴンの設定も、リアルな社会事情を反映したキャラクターで、何より10歳近く年上のタミへの熱烈アプローチが理想的すぎると韓国でも評判に。その凛々しいルックスで、女性心をくすぐる演技を披露している。
一方、10月27日(日)よりKNTVで放送する「KILL IT-キルイット-(原題)」は、スタイリッシュかつハードな活劇が満載のアクションロマンス。本作でギヨンが扮するのは、昼は獣医として正体を隠しながら生きる業界最強の殺し屋・スヒョンだ。銃を体の一部のように扱い、どんなものでも武器にできる凄腕のヒットマンでありながら、自らを追う女性刑事・ヒョンジン(ナナ・AFTERSCHOOL)と図らずも恋に落ちてしまう。
長身カップルが繰り出す本格アクションも見ものだが、哀しく孤独な人生を生きてきたスヒョンが、結ばれることの許されないヒョンジンに対して見せる切なすぎる恋心は胸が締め付けられる...。緩急ついた演出も見事で、追う者(=刑事)と追われる者(=殺し屋)の心の機微をすくいとった異色のラブストーリーに仕上がっている。
モデル活動で培った華やかな存在感と、俳優として着実に身につけた演技力で、若手スター俳優の筆頭に躍り出たギヨン。この対照的な2本の最新出演作で、その魅力にどっぷり浸ってほしい。
文=スズキヒロシ
放送情報
検索ワードを入力してください:WWW(原題)
放送日時:2019年10月18日(金)21:30~
チャンネル:Mnet
KILL IT -キルイット-(原題)
放送日時:2019年10月27日(日)20:50~※毎週(日)20:50~(2話連続放送)
チャンネル:KNTV
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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