世界を舞台に躍進を続けるBTS。彼らがさまざまな場所で発する言葉は、ビッグアーティストとしてではなく、ひとりの青年の言葉として聞く人の心に訴えかけるものがある。
2018年9月、リーダーのRMが国連総会で自身の成長過程を世界の若者に向けて語ったスピーチ、同年12月「2018 MAMA in Hong Kong」でJINがグループ解散を考えたこともあったと明かした受賞スピーチ――自身の苦悩を等身大の言葉で語ったスピーチは、彼らのファン"ARMY"だけではなく多くの人の心を動かした。そして、今年の「2019 Mnet Asian Music Awards(MAMA)」でも心に残る言葉を残してくれた。
12月4日に愛知・ナゴヤドームで開催された「2019 MAMA」で、「今年の歌賞」や「今年の歌手賞」といった4大タイトルを独占し、そのほか「男性グループ賞」や「ベストミュージックビデオ賞」など驚異の9冠を達成したBTS。パフォーミングアーティストとしても出演し、彗星のごとく現れるBTSのイメージビデオが流されたのちに、初期の楽曲「N.O」「We Are Bulletproof Pt.2」を披露した。
また、米国女性歌手・ホールジーとのフィーチャリングでも世界的注目を浴び、「今年の歌賞」にも輝いた「Boy with Luv」や、ギリシャ神話をモチーフにした「Dionysus」を力強いダンスとともに披露し、ステージ終了後もメンバーの吐息が聞こえるほどの熱のこもったパフォーマンスを繰り広げた。まるで単独コンサートのような大掛かりな舞台演出、ステージ内容で大いに会場を盛り上げたBTSだが、今回の彼らの受賞スピーチもそれに匹敵するくらい観客を沸かせるものだった。
「今年の歌手賞」受賞の際、SUGAはARMYに感謝を述べた後、「2019年は一生懸命に生きた一年でした。昨年のMAMAではメンバーみんなと泣いて、『一年間頑張って生きていこう。最善を尽くして生きなくては』と決意し、この一年を走ってきました。振り返ると辛いこともありました。それでも、時が過ぎれば笑って思い返せる。僕たちは成長し、より強くなりました」とコメント。
RMも「僕たちにできることはそんなに多くありません。懸命に歌をつくり、練習して、必死に踊る。今、この時代を共に生きる皆さんの力になれるよう、僕たちにできることを今いる場所から一生懸命頑張ります」と、次の一年に向けた言葉を発した。
世界的な人気を確立した一方で、ク・ハラの逝去や精神的な負担から活動休止したアーティストの告白など、考えさせられることも多かったK-POP業界の2019年。その渦中にいるメンバーたちの言葉や決意は、聞くものに勇気を与えてくれるものだった。今回の「2019 MAMA」のパフォーマンスはもちろんスピーチの模様は、2020年1月21日(火)に日本語字幕版としてMnetで初放送される。ぜひ自身の目や耳で、彼らの表情、声を感じ取ってほしい。
文=津金美雪
放送情報
2019 Mnet Asian Music Awards(字幕なし版)
放送日時:2019年12月30日(月)18:30~
2019 MAMA バックステージ(日本語字幕版)
放送日時:2019年12月31日(火)0:00~
2019 Mnet Asian Music Awards(日本語字幕版)
放送日時:2020年1月21日(火)16:00~
チャンネル:Mnet
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