グローバルな人気を得たBTS、その理由を秘蔵映像で紐解く

K-POPという枠組みを超え、今やグローバルスターとして確固たる地位を築き上げたBTS。2013年6月に韓国でデビューした彼らは、所属事務所「Big Hit Entertainment」社長であり、総括プロデューサーのパン・シヒョクの下、SNSを巧みに活用しながらグローバルな注目を集めてきた。それから早や7年...彼らの人気ぶりはもはや説明不要ながら、なぜこれほどまでに反響を呼ぶのか？彼らがここまで上り詰めた理由とは...？

K-POPアーティストがビックスターになるまでの歴史を振り返るMnetオリジナル番組「History of Your IDOL」では、初回と第2回にBTSを大特集。秘蔵映像を交えて彼らの知られざる素顔や意外な一面も紹介する。放送に先立ち、今回はK-POPの実力を語る上で欠かせない3つのポジションからビッグスター・BTSの魅力を紐解いていきたい。

■甘めの歌声に美しい高音...個性あふれるボーカルライン

耳に残るメロディに若者に訴えかけるかのような社会的な歌詞。そんなBTSの楽曲たちを最前線で支えるボーカルライン。メンバー最年少のジョングクは、甘い歌声が特徴でバラードだってお手の物。ほかのアーティストの楽曲をカバーしてスキルを磨くという独特の練習法で、どんな曲でも"どんとこい！"状態の頼れるマンネ(末っ子)だ。

一方、地声も高く、高音パートが得意なのはジミン。サビ前のパートを担当することが多く、パワフルに盛り上がりを作ってくれる。優しい歌声でしっとりと聴かせてくれるのはジン。高い音でも安定感のある彼の声は欧米でも特に人気が高い。そして深みのある声、広い音域で曲に奥行きをもたらしてくれるのがV。曲のコンセプトごとに異なる表現で個性が見られるのもファン心がくすぐられる。

■卓越するダンス力でパフォーマンスを牽引！

頻繁に言われていることではあるが、BTSの魅力は何と言っても骨太な熱いパフォーマンス。作詞作曲にも携わり、振り付けなども手掛ける彼らは、音楽番組「M COUNTDOWN」でも早くから注目を集めてきた"セルフプロデュース"に秀でたグループだ。

K-POPではおなじみの"カル群舞"と呼ばれるシンクロダンスの完成度はもちろんこと、メンバー全員がキレのあるダンスを踊るが、その中でもパフォーマンスを引っ張っているのはJ-HOPE。韓国のダンス大会で優勝した経験を持ち、その道では名前を知らない人はいないほどの実力。体の柔らかさとリズム感を最大限に生かしたJ-HOPEのソロ曲「Chicken Noodle Soup」のMVはTwitterやYouTubeで世界的にも注目を集めた。

■内面をさらけ出す歌詞に命を吹き込むラップ

英語が堪能で楽曲制作にも携わるBTSのリーダー・RM。デビュー前から韓国のアンダーグラウンドヒップホップ界で名の知れた存在であり、普段の楽曲はもちろん国連本部のスピーチなどでも"言葉"で人の心を動かす生粋のラッパーだ。また、強いトーンと独特のアクセントが特徴のSUGA。ラップスキルだけでなく、自身の苦悩をさらけ出すようなリアルな歌詞も評価を受けている。

ボーカル、ダンス、ラップ、それぞれ一流の実力に加え、7つの個性が合わさった唯一無二のグループ...それこそがBTSだ。彼らはその卓越した実力を武器に、今後も新たな楽曲やパフォーマンスで世界中を魅了してくれるに違いない。

文＝津金美雪

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