"韓国のゴールデングローブ賞"とも言われる「第56回百想(ペクサン)芸術大賞」が、6月5日に開催。「愛の不時着」「梨泰院クラス」といった日本でも話題沸騰中の人気ドラマが受賞したとあって、海外からの注目度も例年以上に高かったようだ。
そんな同授賞式でもうひとつ話題になったことがある。それは、3年連続での起用となったMCのパク・ボゴムだ。今回は新型コロナウイルスの影響で無観客での開催となったが、子役たちが歌唱する祝賀イベントの冒頭にはボゴムが一人で登壇。「当たり前のことだと考えていた大衆文化芸術が与える感動について、改めて考えさせられる」と、真摯に語り掛ける場面があり、その堂々たるMCと佇まいに再び称賛の声が集まった。
■パク・ボゴムが多くの視聴者をトキメかせた理想の男性像
近年はMCや歌手活動でも注目を集めているボゴムだが、もちろん俳優としても確固たる地位を築いてきた。彼の代表作と言えば、"クルミ(雲が)シンドローム"を巻き起こした大ヒットロマンス史劇「雲が描いた月明り」(2016年)だ。7月3日(金)からアジアドラマチックTVで放送される本作は、朝鮮王朝時代を舞台に、ツンデレ皇太子イ・ヨン(ボゴム)と男装して王宮に入ることになったラオン(キム・ユジョン)のじれったい恋を描くラブコメディだ。
イ・ヨンは意地悪なところもあるけれど、笑うと子犬のようにキュートで、ヒロインのことを死ぬ気で守り抜くという男気も持ち合わせた人物。ボゴム自身の純粋さがにじみ出たような理想の男性像に多くの視聴者をトキメかせ、大ブレイクを果たした。
■話題作へ次々と出演!"恋のスケッチロス"を発症する人も
ボゴムの大ブレイクの予感はその前年からあった。2015年は国際映画祭で高い評価を得た『コインロッカーの女』に始まり、ドラマ「君を憶えてる」、「恋のスケッチ~応答せよ1988~」と話題作へ次々と出演。特に「恋のスケッチ」は若手俳優の登竜門的作品の人気シリーズであることから、特に注目が集まっていた。
同作は1988年、ソウルオリンピック開催の年の双門洞(サンムンドン)を舞台に、兄弟のように育った幼なじみの5人友情と恋愛模様を描くハートフルラブコメディ。Girl's Dayのヘリ扮するヒロインが最終的に誰と結婚するのかという恋の行方が気になるだけでなく、サッカー少年のジョンファン(リュ・ジュンヨル)、生徒会長のソヌ(コ・ギョンピョ)、情報通のドンリョン(イ・ドンフィ)、そしてボゴムが演じた天才囲碁棋士のテクのブロマンスも楽しめる。この男4人の若さあふれる掛け合いや家族とのエピソードも好評で、放送終了後には"恋のスケッチロス"を訴える人が続出するほどの人気ぶりだった。
■パク・ボゴムがおっちょこちょいな一面を見せたバックパック旅
そんな声もあってか、2016年に制作されたのが、7月4日(土)にアジアドラマチックTVにて放送されるバラエティ「花より青春アフリカ編~双門洞4兄弟」だ。ボゴムとジュンヨル、ギョンピョにドラマではジョンファンの兄を演じたアン・ジェホンが加わり、慣れない土地で熱い友情を確かめ合うバックパック旅行記である同番組。南アフリカのナミビア、ボツワナ、ザンビアなどを車で移動し、絶景に感動したり、アクシデントをみんなで乗り越えたりと、役者たちの素顔満載だ。
ドラマの中で、囲碁以外のことには不器用という純粋な青年を演じ、視聴者の見守ってあげたいという母性をくすぐったボゴム。バラエティでの旅でも初っ端から飛行機に乗り遅れるというおっちょこちょいな一面を見せるなど、彼の周辺には常に物語が始まりそうな空気に満ちあふれている。普段からどこか目を離せない素質を備えたボゴムだからこそ、その多岐にわたる彼の活動をつい追いかけてしまうのかもしれない。
文=津金美雪
放送情報
雲が描いた月明り
放送日時:2020年7月3日(金)11:30~
※毎週(月)~(金)11:30~
花より青春アフリカ編~双門洞4兄弟
放送日時:2020年7月4日(土)18:00~
コインロッカーの女
放送日時:2020年7月5日(日)0:35~
チャンネル:アジアドラマチックTV (アジドラ)
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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