「愛の不時着」と人気を二分する作品として、現在の韓流ドラマブームを牽引している注目作「梨泰院クラス」。ソウルの中でも国際色豊かな街として知られる梨泰院を舞台にした復讐劇だが、その中で原作であるWEB漫画に忠実な"イガグリ頭"の主人公・セロイを演じているのが、パク・ソジュンだ。
ストリート感漂うギラついた外見に反して、曲がったことは許せない不器用な男・セロイは分かりやすい二枚目キャラではないが、ソジュンと言えば、元々は"ラブコメの神"とも呼ばれる存在。切れ長の目の端正なルックスと身長185cmという抜群のスタイルを活かした大ヒットラブコメは数知れず...。中でも、"国民のナムサチン(男友だち)"と親しまれたのが、7月21日(火)からTBSチャンネル1にてノーカット字幕版が放送される「サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~」だ。
2017年に放送されると、KBS演技大賞でソジュンの男性優秀賞を含む7冠に輝くなど、韓国で旋風を巻き起こしたこのドラマ。同じアパートの向かいに住む"友だち以上恋人未満"な幼なじみの男女が、胸キュン要素たっぷりのじれったい恋模様を繰り広げていく。
ソジュンが演じているのは、高校時代はテコンドー選手として名を馳せたが、あることをきっかけにその道から外れ、いまではしがないダニ駆除業者として働くドンマン。上司にはこき使われ、ヒロインには振り回され...と、これまで彼が多く演じてきたデキる男とはかけ離れたキャラクターだ。
そんなドンマンにとって当たり前の日常が、アナウンサーの夢を諦めた20年来の幼なじみ・エラ(キム・ジウォン)のいる毎日...。夢に挫折した者同士、何でも言い合える仲の彼らは、着かず離れず、ある意味、理想的な関係性を築いている。
例えば、結婚式に出席するためしっかりと化粧をしたエラに対し、「どうしたらそんなすぐ変われるんだ」という言葉を投げかけるシーン。デリカシーに欠けるものの、嘘のないドンマンを、ソジュンは子どものような表情やぶっきらぼうな物言いで表現し、どこか愛らしく、フランクな男として浮かび上がらせている。
ところが、ドンマンの前には有名アナウンサーの元カノが、エラの前にはハイスペックな新カレが浮上。均衡の取れていた彼らの仲に微妙な変化が生じ始めるのだが、そこからの言動には胸キュン要素が倍増!「微妙な関係だの何だの...俺はそんなの知らない」と、想いを告白しながら、半ば強引にキスしたりバックハグしたりと、直球ストレートな愛情表現が連発する。
出会いから23年後、晴れて恋人になった2人の"イチャ甘度"は留まるところを知らず、キスから先の進展をねだる彼女に見せる、ソジュンの照れ隠しの表情など、リアルな演技には思わずドキッとさせられてしまう。"ラブコメの神"としてのソジュンの魅力がすべて集約された一作となっているのだ。
「梨泰院クラス」はもちろん、『パラサイト 半地下の家族』でも物語の発端となるキャラクターを演じ、強い印象を残していたパク・ソジュン。勢いがとどまることを知らない今こそ、人気を爆発させたラブコメ演技から、その魅力を再確認したい。
文=HOMINIS編集部
放送情報
「サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~」ノーカット字幕版
放送日時:2020年7月21日(火)20:30~
※毎週(月)~(金)20:30~(2話連続放送)
チャンネル:TBSチャンネル1 最新ドラマ・音楽・映画
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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