初のドラマ出演!チャン・チェンが演じた"戦神"は「威厳のあるツンデレCEO」

チャン・チェン
チャン・チェン

15歳の時に、日本でも熱狂的なファンの多いエドワード・ヤン監督作品『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』(1991年)で鮮烈なデビューを飾り、ウォン・カーウァイやアン・リー、ジョン・ウーといったアジアを代表する巨匠たちに愛されてきた演技派チャン・チェン。そんなトップ俳優の彼が、デビュー28年目にして初めてドラマに出演した作品が、女性チャンネル♪LaLa TVにてテレビ初放送される中国ラブ史劇「運命の桃花~宸汐縁~」だ。

本作の主人公は、5万年の眠りから目覚めた戦神・九宸(きゅうしん)と、桃林で育てられた医仙の娘、霊汐。何度生まれ変わっても一途な愛を貫く彼らに扮したチャン・チェンと、中国若手4大女優の一人とされるニー・ニーに、それぞれの印象や切ないラブシーンの撮影秘話を聞いた。

アジアを代表する俳優のチャン・チェンが一途な愛を貫く「戦神」に!(「運命の桃花~宸汐縁~」)

(C) 2018 GCOO Entertainment Co., Ltd

――本作が初のドラマ出演ですが、「これはドラマの現場ならでは」と感じたことはありますか?

チェン「撮影中、僕は特に自分が『ドラマを撮影している』とか『映画を撮影している』と感じることはありませんでした。ドラマと映画の撮影の仕方は確かに違います。ドラマの方のテンポがより速い、シーンがより多い、シーンとシーンの間の感情の調整もより非線形的ですが、撮影前にちゃんと脚本を読んで事前準備をして、そして現場で調整することで、1週間から2週間でこのテンポに慣れることができました」

――九宸を演じる際に、特に意識されたポイントはありますか?

チェン「脚本を読んだときに、九宸はユーモラスで面白い人物だと感じましたが、彼は戦神でとても強く経験が豊富な武将でもあるので、この人物の性格については多層的な認識でした。監督と現場でキャラクター設定について色々と討論し、最終的に監督はこのキャラクターを威厳のある"ツンデレCEO"な感じにすると決めました。そう演じたほうが、偉い神様である雰囲気が出せるので...。僕も演じる際に、このキャラクターを立体的に明確にするためにはどう演じるか、またユーモアも入れて視聴者が思わず笑ってしまうように意識していました」

――不愛想だった九宸が恋に落ちた後の変化は多くの視聴者の心をくすぐりましたね。

チェン「人物の恋愛に対して一番純粋な面を表現するのは、とてもスウィートで美しいことです。九宸は見た目が不愛想ですが、恋愛に対してはかなり純粋で、萌える心を持っています。こういうスウィートでロマンチックなラブストーリーは、視聴者の心を掴みます」

チャン・チェン

――本作で一番印象に残っているシーンはどこですか?その理由も教えてください。

チェン「九宸と霊汐のラブラブシーンです。例えば桃林の橋の上での幾つかのシーン。これらのシーンで九宸は割とリラックスして明るいので、いつものみんなの前でのイメージと違っています。感情を素直に表現し、可愛くて、スウィートです」

――ニー・ニーさんとは『雪暴 白頭山の死闘』に続き再び共演となりましたが、本作での共演はいかがでしたか?

チェン「ニー・ニーさんはとても真面目で勉強熱心な女優さんです。以前共演したことがあるので、共演することに対しては安心です。ニー・ニーさんの感情は内面から外に出ていくような表現なので、(彼女が作った)キャラクターは共感を呼びやすくなります。共演する時も心が通じ合っていて、視聴者の方々にも、霊汐と九宸との間のスパークを見せることができるんじゃないかと思っています」

「運命の桃花~宸汐縁~」

(C) 2018 GCOO Entertainment Co., Ltd

――チャン・チェンさんご自身についてもお伺いさせてください。プロ意識が高く、自分に厳しいと言われるチャン・チェンさんですが、演じる際にいつも大切にされていることはありますか?

チェン「僕自身は集中力を一番大切にしています。落ち着いて自分が演じるキャラクターに入り込むことを一番重視しています。例えば今日演じるのは、重い感情、あるいは今日演じるのはコメディなキャラクターとか。なるべくキャラクターに集中して、キャラクターのテンションを最大限発揮すると、視聴者にキャラクターのギャップを見せることができます。感情を調整するスピードと感情の瞬発力は、自分自身の集中力からなので、十分に集中するからこそ演技を精確にできます」

――数々のアジアを代表する映画監督たちとお仕事をされ、数多くの作品に出演してきたチャン・チェンさんですが、俳優としてターニングポイントになったと思う作品はなんですか?その理由も教えてください。

チェン「それぞれの作品は僕と緊密にかかわっていますし、それぞれの作品が一つのターニングポイントです。特に幾つかの作品、例えば『愛の神、エロス』は当時の僕にとってとても重要な作品です。この作品は僕を一人の青年からもっと成熟した穏やかなイメージにさせてくれました。もう一つは『レッドクリフ』です。本作は僕に様々なキャストに出会わせてくれて、この方々との共演で僕は成長しました。そして本作は僕の初めて正式的な時代劇作品なので、僕にとってはとても重要な経験でした」

――最後に日本のファンに向けてメッセージをお願いします。

チェン「久しぶりに日本で皆さんに僕の新作を見て頂くことができます。本作は神様のラブロマンスで、東方の伝統美学がたっぷり入っている作品です。この中には感動するラブストーリーがあります。九宸と霊汐とのラブストーリーを早く日本の皆さんにご覧いただきたいです」

続いて、霊汐を演じたニー・ニーのインタビュー。共演者の視点から見たチャン・チェンの魅力や印象的なエピソードを語ってくれた。

この記事の全ての画像を見る

放送情報

運命の桃花~宸汐縁~
放送日時:2020年8月21日(金)14:30~
※毎週(月)~(金)14:30~
チャンネル:女性チャンネル♪LaLa TV
※放送スケジュールは変更になる場合があります

詳しくはこちら

キャンペーンバナー

関連記事

関連記事

記事の画像

記事に関するワード

関連人物