JIMINが最新アルバム『BE』に込めた想いを告白！快挙続きのBTSが次に目指す"目標"

10月14日(現地時間)、米・ロサンゼルスで行われた「ビルボード・ミュージック・アワード 2020」にて、4年連続となるトップソーシャル・アーティスト賞を受賞したBTS (防弾少年団)。コロナ禍ということで授賞式には参加できなかったものの、韓国・仁川国際空港に特設ステージが用意され、ビルボード Hot100(米シングルチャート)で2週連続首位となった新曲「Dynamite」を熱唱。その洗練されたパフォーマンスには、世界中から熱い視線が注がれた。

■ムン・ジェイン大統領も祝福！「ビルボード Hot100」首位獲得後の大反響

米3大主要音楽祭の一つであるビルボードでの連続受賞はもとより、Hot100での首位獲得(9月5日付)というのは韓国人アーティスト史上初となる快挙。本国・韓国では、これを知ったムン・ジェイン(文在寅)大統領が、SNSで「K-POPの誇りを高める快挙」と祝福する事態となった。

そして、メンバーたちはビルボードの発表直後である9月10日に、韓国の報道番組「KBSニュース9」(KBS Worldにて11月6日放送)に特別出演。まだ全員が20代の彼らだが、圧倒的な影響力を持つ立場となったグループの現状を一体どのように捉えているのか？彼ら自身の言葉で率直に語っている。

■コロナ禍でなければ誕生していない！？RMが明かす「Dynamite」に託した想い

決して主流ではないアジアのアーティストであるBTSの「Dynamite」が、世界中で支持を集めている要因について聞かれると、リーダーであるRMは「僕が思う要因のひとつは英語の歌詞。そのおかげで言葉の壁を壊せたと思いますし、影響はあったはずです。あとは比較的聴き慣れたジャンルなので、年齢を問わず親しみやすい。そして、時期的なものもありました。シンプルで楽しい曲調が心に届き、癒しとなった。 (中略) 言葉や国籍、人種を越えようとした努力が世界中の皆さんに届いたのではないかと。それらの積み重ねが今回結実したのだと思います」と答えた。

最も多くの人に届きやすい言語で、重苦しい気持ちを吹き飛ばしてくれるポップなディスコナンバーの「Dynamite」。コロナ禍のような事態が生じなければ誕生していなかった...と意外な事実を明かしたRMの言葉を聞くと、どこか使命感のような想いを背負っているように思わされる。

■V、JIMIN、SUGA...メンバーたちが率直に語った現在の心境や今後の夢

世界的なスターになった実感を尋ねられたVは、「前よりは実感しています。家族の知り合いがすごいファンなんだと聞くこともあります。実際にファンクラブに入会した友人もいます。すべてが励みになるので、とてもうれしく思っています」と、多くの人が支えてくれることへの感謝を述べた。そんなVは新人の頃から変化したことについては、「お弁当(が豪華になったこと)かな」と笑いを誘う一面も。

また、現在11月20日(金)にリリースされるニューアルバム『BE (Deluxe Edition)』を準備中の彼ら。アルバムを通じて伝えたいメッセージについて、JIMINは「今回はたくさん話をしたいと思いました。僕たちが感じたことをありのまま表現しています。『Dynamite』より素晴らしい曲ばかりです。欲を言えば、『Dynamite』のように今回のアルバムもチャートインできたらな」と話した。

そして今まで夢を語っては、それらのすべてを叶えてきたSUGA。次の目標について「グラミー賞にノミネートされたら単独パフォーマンスができるんです。まずはそれを実現したいです。もう少し勝手なことを言わせてもらうなら、受賞の夢を叶えたいです。あくまでも夢です。夢をみるのはいいでしょう？」と、謙虚な言葉ながら率直に夢を語ってくれた。

今回、彼らが訪れた収録スタジオは、報道局。室内でもマスク着用を義務付けられているが、「特別に許可を得ている」とキャスターが説明し、その場でマスクを外す姿や、初めて入ったという報道局について、「厳粛な雰囲気を感じます」とキョロキョロと見回す珍しい姿も映し出され、どこかドキュメンタリーのような印象で実に興味深い。

そうした自国の報道局において、BTSのメンバーが語る等身大の言葉は、ひと言ひと言が前向きで、エネルギーにあふれていた。世界的なスターになっても"ありのままの自分たちができることをやる"という彼らの姿勢にはきっと勇気をもらえるはずだ。

文＝津金美雪

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