ジュード・ロウとナオミ・ハリスが主演を務め、ブラッド・ピット率いる制作会社・プランBエンターテインメントとHBO(R)がタッグを組んだドラマ「サード・デイ 〜祝祭の孤島〜」。この話題作がスターチャンネル1にて、12月19日(土)に第1話先行無料放送、12月22日(火)から独占日本初放送される。

本作は「夏」と「冬」、3話ずつの2部構成のミステリードラマ。ロンドン郊外の孤島を舞台に、「夏」ではジュード・ロウ演じるサムが、「冬」ではナオミ・ハリス演じるヘレンが、島の伝統と文化を守るためには手段を選ばない謎めいた島民を相手に奇妙で恐ろしい体験をし、トラウマと向き合わされ、精神を追い詰められる姿が描かれる。ケルト文化を取り入れた祝祭のシーンも印象的で、1973年の映画『ウィッカーマン』など閉鎖空間や排他的世界を描いたカルト・ホラー作品も彷彿とさせる。

今回、「夏」(第1～3話)の出演者である主人公・サム役のジュード・ロウ、ジェス役のキャサリン・ウォーターストン、監督を務めるマーク・ミュンデンのインタビューが到着。

監督のマークは、「夏」のストーリーについて「過去の出来事からの深い悲しみを抱えながらも何とか生きていこうとする男が主人公で、『ウィッカーマン』のように一人の男が見知らぬ島に来て奇妙な習慣を体験する。ストーリーが進むうちに、島の真実や島に伝わる伝説の方が習慣よりもはるかに奇妙であることが分かってくる。それが本作のテーマであり、ただ悲しみに暮れているわけにはいかないというメッセージなんだ」と語っている。

自身もロンドン出身であるジュードは、作品のテーマである悲しみ、苦しみ、信仰について「"隔離"や"孤立"は悲しみを構成する要素の一つだと思う。(新型コロナウイルスが感染拡大してから)この数ヶ月間、隔離やロックダウンで今までは忙しさを理由に考えなかったようなことを深く考えた人は多かったと思う。そして家族や知人を亡くした人も多い。家族や知人の死と向き合うことはまさに悲しみと直結するものだ」と現在のコロナ禍と関連づけてコメントした。

重ねてマークは、「このドラマは"孤独"の心理を描いているからね。この数ヶ月間みんな他人と接することなく過ごしてきたと思う。ドラマではサムは自分自身からも距離を置いているところがある。彼は自分自身を理解していないが、ジェスや島民との関わりを通して自分自身を見つけていく。彼の過去や彼が息子を亡くした悲しみとどう向き合っているかを見せながら、人には周りの人が必要だということを表現していて、それが『夏』のテーマでもある」と人との関わりの重要性を語った。

サム同様にオシー島を訪れるジェスを演じた米国出身のキャサリンは、「人それぞれ"恐怖"に対する向き合い方が違う」と語る。

新型コロナウイルスのパンデミックを例に出し、「悲しみや苦しみへの対処の仕方として一番いけないのは他人を責めることよね。イギリスに関して言えば恐れていたものの真逆で、NHS(国民健康保険)をはじめ、みんなが助け合ってサポートし合っている。とても感動したわ。一方、ドラマでは、島民はよそ者を好まず自分たちだけのやり方で自分たちのコミュニティを守ろうとする。それは外界からの脅威に対する恐怖がそうさせているの。そういう部分に関しては現実にならないことを願うわ」と語り、恐怖に直面した人間の精神が追い詰められる姿についても深掘りされた今作への期待値がますます高まるコメントを残している。