「自分の声を届けたい」ラッパーとしての葛藤を乗り越えたRM(BTS)が放つ言葉の重み

「4つのショー<サガジショー>」RM(BTS) 出演回(#3)
「4つのショー<サガジショー>」RM(BTS) 出演回(#3)

限られたアーティストしか立ってこなかった英ウェンブリー・スタジアムで異例の2日連続で単独公演を行うなど、ここ数年で世界のトップアーティストに成長したBTS。しかし、2020年はそんな過去の活躍が霞んでしまうほどの驚異的な成功を収めたことは記憶に新しい。

米ビルボードで「Dynamite」が韓国歌手史上初のシングルチャート1位を獲得し、ヨーロッパ最大の音楽授賞式「2020 MTV Europe Music Awards」ではレディー・ガガらビッグネームを上回り最多4冠を達成。さらにグラミー賞にも初めてノミネートされ、最新曲「Life Goes On」は韓国語曲(「Dynamite」は全英語詞)で初の米ビルボード1位を獲得...。これらの世界的成功によって、特定のK-POPスターに関する兵役延期を認める法律まで動かしてしまったのだから、"恐るべし"としか言いようがない。

「2020 Mnet ASIAN MUSIC AWARDS (MAMA)」

(C)CJ ENM Co., Ltd, All Rights Reserved.

■アイドルグループへ向けられる非難と偏見...リーダーのRMが抱えた当時の葛藤

BTSの音楽が世界に広く認められたタイミングだからこそ、今改めて見ると興味深いのが、12月21日(月)にMnetでアンコール放送される「4つのショー<サガジショー>」RM出演回だ。この番組はスター本人、そしてグループメンバーなどスターと関わりのある人物へのインタビューを通して、その人の素顔に迫るという内容。オンエアされるのは2014年にBTSのリーダーであるRMが出演を果たした回で、RM本人やBTSメンバー、ヒップホップ関係者、プロデューサーという4つの視点からRMの素顔が浮き彫りになっていく。

2018年に行った国連でのスピーチをはじめ、知的で思慮深い発言の数々によって若者たちのオピニオンとして注目を集めているRM。メンバーの誰よりも、言葉の意味や価値を重んじている印象を受けるが、そもそも所属事務所・Big Hit Entertainmentの練習生になる前からラッパーとして音源をインターネットにアップしていたり、デビュー後も個人名義のミックステープを発表していたりと、ヒップホップアーティスト志向が強い人物だった。

「1日に何百回、何千回と自分のアーティストとしての能力をどう証明すべきなのか悶々としていた」というRMの言葉に集約されているように、「4つのショー<サガジショー>」ではインディーズ時代とは違うアイドルとしての活動への葛藤や、アイドルグループのラッパーに向けられる偏見、かつて一緒に活動してきた人たちからの非難に対する苦悩など、彼がデビュー当時に抱いてた赤裸々な想いが明らかにされていく。

■BTSであることへの喜び、誇りを表現した今年の「MAMA」での注目発言

それでも「ただたくさんの人に自分の声を届けたい」と、BTSとして活動していくことを決めた理由も語っているRM。実際、誰よりも積極的にBTSの楽曲作成に携わるなど、アイドル活動に対する真摯な姿勢が現在まで貫かれていることを知っていれば、その言葉に重みを感じるはずだ。

「2020 Mnet ASIAN MUSIC AWARDS (MAMA)」

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12月6日に開催され、大賞4冠に輝いた「2020 MAMA (Mnet ASIAN MUSIC AWARDS)」で、RMは「『Dynamite』のように爆発的に、時には『Life Goes On』のように堂々と、僕たちは一生懸命BTSとして音楽を作り、パフォーマンスをしていきます。たくさんの愛をくださり、本当にありがとうございます」とコメント。自身の楽曲を交えながらBTSであることへの喜び、誇りを表現した。

BTSは絶えず新たなスタイルを追求し、アイドルの可能性を自ら押し広げているが、その中でRMがどのように自分を表現していくのか、今後も活躍が楽しみでならない。

文=HOMINIS編集部

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放送情報

「4つのショー<サガジショー>」RM(BTS) 出演回(#3)
放送日時:2020年12月21日(月)21:00~
2020 MAMA (Mnet ASIAN MUSIC AWARDS)
放送日時:2020年12月29日(火)14:15~
※「2020 MAMA 日本語字幕版」は2021年1月29日(金)21:30~
チャンネル:Mnet
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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