2021年は完全体で2PMがカムバック！？除隊間近のチャンソンが体現する愛されキャラ

デビューシングルがいきなりオリコン週間ランキング1位を獲得し、飛ぶ鳥を落とす勢いのNiziU。社会現象級の人気で、プロデューサーであるJ.Y. Parkが手掛けた"JYPアイドル"への注目度もさらに高まっている。

中でも、2008年に韓国でデビューした2PMは成功した最たる例。JYPエンターテインメントと並び、韓国3大事務所であるSMエンタテインメントやYGエンターテインメントの人気グループがひしめく中、たくましい筋肉をウリにした"野獣ドル"として一気にスターダムへと駆け上がっていった。

日本でも、ちょうど今から10年前の2010年末、東京・両国国技館で日本デビューライブを行なった彼らだが、その迫力満点のアクロバティックなパフォーマンスは圧巻で、"モムチャン(＝マッチョ)"たちが繰り広げる鮮烈なステージに多くの日本ファンが熱狂した。その後も、日本武道館6daysライブ(2012年)、2度の東京ドーム公演(2013年、2016年)を実現させ、さらに2014～2015年には初のワールドツアーを成し遂げるまでに。K-POPカルチャーの影響力が欧米にまで浸透した今では、海外ツアーも決して珍しくはないが、彼らが切り拓いていった成功への道のりは当時凄まじいインパクトだった。

2017年からは、テギョンを皮切りにメンバーが次々と入隊。テギョン、Jun.K(ジュンケイ)、ウヨンはすでに除隊しており、現在はジュノと末っ子のチャンソンが服務中だ。チャンソンが入隊した際には、テギョンや、当時服務中ながら休暇を使って駆け付けたJun.K、兵役義務のないアメリカ生まれのニックンがお見送りに。2PMの"愛されマンネ"を見送る兄たちの温かい姿は当時ニュースにもなった。

そんなチャンソンはマンネ(最年少メンバー)でありながら大人っぽい顔立ちが特徴で、2PMのセクシー担当。最も体を鍛えているメンバーであり、"モムチャン"の象徴として扱われることも。彫刻のように整った肉体美をステージで惜しげもなく披露し、溢れんばかりの色気で女性ファンを翻弄していた。俳優としてもグループデビュー前から活動しており、大ヒットドラマ「キム秘書はいったい、なぜ？」(2018年)でも"笑えるイケメン"ぶりが注目を浴びるなど、キャラクターによって巧みにアプローチを変える演技力が評価されている。

入隊前、最後の出演作になったのが、ロマンティックなラブストーリー「マカロンに甘いKISSを添えて～男女別 恋愛の捉え方～」(2018年)だ。フジテレビTWOにて12月30日(水)深夜に放送される本作では、自身と同じ名前の町の獣医・チャンソンを演じ、どこか可愛らしい大人の男性を好演。ワガママで身勝手な恋人にイライラが募っていた時に偶然出会った、動物好きで優しい女性・ソギョンに心惹かれてゆく心情を繊細に演じている。

特に、映画を鑑賞中にさりげなくキスを仕掛けようとしたり、告白を決意して右往左往したりと、イケメンにも関わらず奥手な言動は、彼が演じると実にナチュラル。たくましいステージ上の姿とは別人のような佇まいは胸キュン間違いなしだ。

そんなチャンソンは、遂に来年1月5日(火)に除隊すると所属事務所のJYPエンターテインメントが明らかに。今後の2PMは、ジュノが2021年3月に除隊予定となっており、いよいよ韓国人メンバー全員が兵役を終えるタイミングが迫ってきた。

現在はJun.Kがソロミニアルバム『20 Minutes』を発表したりと、個人活動も精力的な2PMだが、やはり、2017年以来となる完全体のカムバックにも大いに期待が膨らむ。

文＝川倉由起子

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