海外ドラマ「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~」で"ハリウッドの若きミューズ"エル・ファニングと"英国美男子"ニコラス・ホルトが夫婦役で豪華再共演する。本作は『女王陛下のお気に入り』でアカデミー賞にノミネートされたトニー・マクナマラが送り出す、18世紀のロシア宮廷を舞台にした、ジャンルを超越するアンチ・ヒストリードラマだ。
理想を夢見るロマンチックな少女エカチェリーナは、気まぐれな皇帝ピョートルとお見合い結婚するためロシアへやってくる。愛に溢れた輝かしい生活を思い描いていたエカチェリーナだったが、一歩足を踏み入れるとそこは危険で堕落に満ちた保守的な世界だった。やがてそんな世界を変えようと決心する彼女。そのために彼女が唯一しなければならないのは、夫を殺し、教会を打ちのめし、軍隊を黙らせ、宮廷を味方につけること。愛に生きる女性、教師、統治者、友人、ファイターなど一生を通して様々な顔を見せてきた女帝エカチェリーナを、時に史実を交えながら現代風に再現した"フィクション"ストーリーとなっている。
海外ドラマ専門チャンネル スーパー!ドラマTVにて2月15日(月)より独占日本初放送されるのに先駆け、エカチェリーナ役のエル・ファニングにインタビューを敢行。彼女の作品についてのこだわりなどを語ってもらった。
Copyright © 2021 MRC II Distribution Company, L.P.
──このドラマでは、プロデューサーも務めていらっしゃいますね。「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~」のエカチェリーナの物語の、どんなところに惹かれたのでしょうか?
今作では、幸運にもプロデューサーになることができました。こういった大きなシリーズ作品をプロデュースするのは始めてです。脚本のトニー・マクナマラにエカチェリーナ役を打診されたとき、プロデュースの方もやってみてはどうかと尋ねてくださったんです。製作の舞台裏にまわって、(米配信の)Huluへのプレゼンにも参加しました。すごく新鮮で楽しかったです。まるで始めての場所に飛び込んで、今までにない新しい形で自分の能力を発揮する、劇中のエカチェリーナのような気持ちでしたね。だからある意味、撮影当時の私とエカチェリーナには共通点がたくさんあったんです。
エカチェリーナの物語はすごく魅力的で、トニーは彼女の物語を違った形で伝えています。エカチェリーナにはコメディ的な部分も取り入れていて、地に足のついた、共感しやすいキャラクターになっています。歴史もののドラマって、時々ちょっと浮世離れしたような感じがありますからね。でも「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~」は現代的で、そういうところが気に入っています。
──歴史ドラマというより、現代劇風ということでしょうか?
そうですね。歴史に基づいてはいますが、そこまで史実にこだわっていないんです。(史実を)膨らませるような自由さも時々ありました。とは言っても、大部分は当時のリアリティに基づいています。リサーチを重ねていたトニーが、当時実際にあった面白いことを見つけてくるんです。たとえば、妊娠検査として小麦にオシッコをかけるんですって。当時は本当にそんなことをやってたんですよ!ドラマのトーンとも合うから、トニーはそういったエピソードも少し取り入れています。
私達が目指したのは、私達ならではのエカチェリーナを作るんだということです。私達は彼女のことを知らないわけですからね。肖像画や絵はあっても、当時の彼女が見られる記録もないわけです。だから私は、彼女がいかに先駆者的存在だったか、象徴的なフェミニストだったかという要素をしっかりとらえて、それを自分の中に落とし込んで、皆さんが見たことのないような全く新しいキャラクターを作り出そうとしています。楽しかったですし、共感もできました。
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──このドラマはストーリーやクレイジーなキャラクターたちなど、他の歴史ドラマとは違う面白さがありますね。「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」にも似た女性エンパワメントの要素があると思いますが、見進めるうちに、このドラマは唯一無二だと気づきました。今作が他のドラマと違ってユニークに感じられるのは何故ですか?
きっと、作風のおかげだと思います。トニーが書く世界ってすごく新しくて。時代設定も、華麗なる逃避行って感じ。ゴージャスなセットや衣装もあって、観ていてとても甘美で美しい。それでいて、フェミニストの物語としてきちんと芯がある。エカチェリーナの物語はとても若くて繊細なところから出発して、全10エピソードを通じて、この男社会でどんどん成長していきます。自分の存在と意見を主張していくようになります。TV画面で皆さんに観て頂けることは、とても美しく、楽しいことだと思います。
私達、ずっと笑いっぱなしで。共演者のみなさん、すごく素敵なんです。とても仲良しになりましし、映像からも仲良しぶりが伝わってくるかも。登場人物はみんなキャラが立っていて、それぞれにストーリーがあって具体的。きっと皆さんも大好きになると思います。ドラマでは、そういうところが現れているはずです。
──ご自分のアイデアがドラマに活かされているところはありますか?
いろいろあります。トニーは書いたものに厳しいんです。アドリブとか、台詞をアレンジするみたいなことは許されませんでした。そういう点では、脚本をしっかり遵守しています。でもトニーにも不得手はありまして。彼は若い女の子じゃないんです。そこはお互い協力しあいました。トニーに色々聞かれて、自分の意見をエカチェリーナに取り入れているんです。エカチェリーナは美しくて、自信家なところもありながら、若干傲慢なんですよね。私は彼女のそんなところが好きだし、演じていて楽しい。トニーとは、そういう演技のバランスを話していました。
特にピョートル役ニコラス・ホルトとの共演では、2人の関係性を重視して、別々の次元にいるように見せないようにしています。すごく複雑な関係性を描きたくて。ニック(ニコラス・ホルト)とは、一緒にトニーとたくさん話しに行きました。トニーは、6〜8ページほどある素晴らしいシーンを書いてくれて、覚えきれないほどでしたけど、お互いに楽しみましたね。ニックのようなスパーリングパートナーがいるのは楽しいですし、このドラマにはそういうものが欲しかったんです。
放送情報
「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~」
放送日時:2021年2月15日(月)22:00~ ※独占日本初放送
【二カ国語版】毎週(月)22:00~ ほか、【字幕版】毎週(火)0:00~ ほか
チャンネル:海外ドラマ専門チャンネル スーパー!ドラマTV にて
※2021年2月2日(火)20:00~BSスカパー!で第1話先行放送あり
※放送スケジュールは変更となる場合があります
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