1話あたり10~20分ほどの手軽さから、ここ数年韓国で人気を集めているWEBドラマ。いわゆるデジタルネイティブの若者を中心に視聴されているということもあり、次世代のスター候補を多く輩出する登竜門的な存在になっている。
その中でも"WEBドラマのプリンス"として注目を集め、活躍の場を広げているのがキム・ヨンデだ。端正なルックスと185cmのスタイルを誇るヨンデは、2017年にデビューするやいなや、2018年と2019年で7本ものWEBドラマに出演するなどすぐさま頭角を現していった。
その後、地上波ドラマにも進出すると、学園ロマンス「偶然見つけたハル」(2019年)や、瞬間最高視聴率が31.1%を記録した群像劇「ペントハウス(原題)」(2019年)などの話題作に立て続けに出演。順調にステップアップを遂げた、まさに次世代スター俳優だ。
作品ごとに注目度を増しているヨンデの最新作が、4月11日(日)からKNTVにて日本初放送される「浮気したら死ぬ(原題)」。『パラサイト 半地下の家族』(2019年)で裕福な一家の母親役で脚光を浴びたチョ・ヨジョンが主演を務める本作は、推理作家の妻と離婚弁護士の夫による家庭内バトルをシュールに描いたブラックコメディだ。
謎めいた美女ヨジュ(ヨジョン)に一目惚れした離婚弁護士のウソン(コ・ジュン)は、"浮気したら死ぬ"という念書を書いてプロポーズし晴れて結婚。だが、それから5年が経つ頃には、複数の女性と浮気を繰り返していた。用意周到に浮気の痕跡を消し、推理作家となった妻・ヨジュの目を欺いてきたウソンだったが、ある日突然、妻が浮気相手のスジョン(ホン・スヒョン)を食事に招待。その数日後、スジョンが謎の失踪を遂げる...というミステリアスなストーリーが展開する。
ひたすら人を殺す方法を考えている恐妻をチャーミングに体現したヨジョンの演技が話題になった本作で、彼女に負けじと輝きを放っているのがヨンデだ。ヨジュのアシスタントとして犯罪の資料集めを行う一方で、裏では国家情報院の要員でヨジュを監視しているという役どころ。スリリングなストーリー展開を盛り上げる重要なキャラクターだ。
そんなスホ役の二面性を巧みに表現するヨンデの演技は見もの。ヨジュの前では、彼女に振り回されながらもその言いつけをこなす優しいアシスタントとして、爽やかな笑みや当惑の表情を交えたナチュラルな好青年ぶりを見せているが、彼女から離れるとその顔は仏頂面に様変わり。冷静沈着な眼差しや毅然とした口調など、柔らかなオーラを一切封印し、国家に忠誠を誓う諜報員をスマートに演じている。
"裏のある男"という新境地に加え、特殊部隊出身の諜報員という役柄ゆえのハードなアクションや鍛え抜かれた肉体美も惜しげもなく披露するなど、多面的な魅力を振りまいているヨンデ。デビュー間もない新人俳優の頃は、"カン・ドンウォン似"という枕詞で表現されることが多かったが、もはや説明不要の存在へと急成長した。
今後ますますの活躍が期待される存在だけに、「浮気したら死ぬ(原題)」で見せた新たな一面を目に焼き付けておきたい。
文=HOMINIS編集部
放送情報
浮気したら死ぬ(原題)
放送日時:2021年4月11日(日)20:00~
※毎週(日)20:00~(2話連続放送)
チャンネル:スカチャン1(KNTV801)、KNTV
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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