ジミンの高音と優雅なダンスに息を呑む!熱狂を生むBTSのエモーショナルな名曲たち

「ミュージックバンクダイジェスト~BTS出演回」
「ミュージックバンクダイジェスト~BTS出演回」

(C)KBS

国際音盤産業協会(IFPI)が3月4日に発表した2020年の「グローバル・アーティスト・チャート」で1位に輝き、非英語圏で初めて"世界で最も売れたアーティスト"の称号を手にしたBTS。K-POP史上初のノミネートが話題を呼んだ「第63回グラミー賞」の授賞式でも、「Dynamite」を単独パフォーマンスし、夢の舞台に立った7人の堂々たるステージを、世界中のARMY(ファン)が喜びと感動を爆発させながら見守った。

米ビルボードHot100(シングルチャート)で通算3回の首位を獲得し、リリースから7ヶ月が過ぎた今もトップ50をキープする「Dynamite」は、世界中の至るところで曲が流れ、SNS上にはカバーダンス動画が溢れている。間違いなく2020年のワールドヒットソングであり、すでにK-POP界の"一人勝ち"状態だった人気をさらに盤石なものへと押し上げた1曲だ。

BTSを世界に知らしめた「FAKE LOVE」のパフォーマンス(「ミュージックバンクダイジェスト~BTS出演回」)

(C)KBS

そんな「Dynamite」が今のBTSの代表曲であることは間違いないが、これまでの作品にも彼らの魅力を語る上で欠かせない楽曲は数多くある。韓国を代表する音楽番組「ミュージックバンク」に出演した回をまとめた「ミュージックバンクダイジェスト~BTS出演回」(KBS Worldにて4月24日放送)では、そうした名曲の数々が堪能できる。例えば、3枚目のフルアルバム『LOVE YOURSELF 轉 'Tear'』のタイトル曲として2018年に発表された「FAKE LOVE」がそれだ。

『LOVE YOURSELF 轉 'Tear'』は、韓国アーティストで初めて米ビルボード200(アルバムチャート)を制した記念すべきアルバムであり、恋愛の悲壮感を歌う「FAKE LOVE」は、切ない雰囲気を漂わせつつも万人受けしやすいキャッチーなサウンドが鍵。リーダーのRMも作詞作曲のクレジットに名を連ねており、一見すると恋愛モチーフの歌詞に見えるが、スターであるがゆえの自分たちの葛藤や苦悩も表現されている。

メインパートを歌うJIMIN(ジミン)の儚く透き通った歌声、RMのカリスマ性溢れるラップも強く耳に迫る。MVの再生回数は9億回を超えており、サビのダンスなど、パフォーマンスにも彼らのもがきや苦しみが繊細に表現されていて、芸術的かつダイナミック映像は何度も繰り返し見たくなる。

「Dionysus」のパフォーマンス(「ミュージックバンクダイジェスト~BTS出演回」)

(C)KBS

6枚目のミニアルバム『MAP OF THE SOUL:PERSONA』(2019年)に収録された「Dionysus」も、"神曲"と絶賛されるナンバー。ギリシャ神話に登場する神をモチーフにしたインパクトのある歌詞とパワフルさが詰まった1曲で、ステージでは豪華な演出が見どころだ。

序盤はRMが台の上に乗ってハードなラップを繰り出し、他の6人は台の後ろに回って両肘をつき、上半身だけのシンクロダンスで魅せる。まるでミュージカルを見ているような構図から始まり、その後もアクロバティックなダンスやイスを使った演出など次々に登場する独創的なシーンから目が離せない。終盤、一気に畳み掛けるキレキレのパフォーマンスは見ているほうまで心拍数が上がってくる。

「Black Swan」のパフォーマンス(「ミュージックバンクダイジェスト~BTS出演回」)

(C)KBS

さらに、昨年2月にリリースした4枚目のフルアルバム『MAP OF THE SOUL:7』収録の「Black Swan」。切ないイントロから幕を開けるエモーショナルなヒップホップで、黒い衣装に身に包んだ7人の芸術的なステージが鮮烈だ。現代舞踊の経験者であるジミンが表現する優雅な"ブラックスワン"は息を呑むような美しさ。全員のダンスも柔らかさとしなやかさと強さが同居した新境地で、BTSのまた新たな魅力を存分に味わうことができるだろう。

2021年も引き続き世界を席巻し、熱狂させるであろうBTS。彼らの軌跡を作り上げた、色褪せない輝きを放つ名曲の数々に改めて触れてみてはいかがだろうか。

文=川倉由起子

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放送情報

ミュージックバンクダイジェスト~BTS出演回
放送日時:2021年4月24日(土)19:20~
チャンネル:KBS World
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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