2月に7thフルアルバム『Don‛t Call Me』をリリースし、約2年半ぶりに完全体でのカムバックを果たしたSHINee。新たな魅力を打ち出した同名タイトル曲は反響を呼び、約10年ぶりの出演が注目を集めた「ミュージックステーション3時間SP」(テレビ朝日系)のOA時に関連ワードが多数トレンド入りしたほど。その後も、リパッケージアルバム『Atlantis』を発売し、現在は日本版のアルバムまで準備中だというのだから、その勢いはまだまだ止まりそうもない。
昨年は最年長のONEW(オンユ)、ダンスもラップもオールマイティなKEY(キー)、甘いマスクで俳優としても活動するMINHO(ミンホ)の3人が兵役任務を完了。ミンホの除隊の日にはメンバー全員がそろった姿を見せ、デビューから13年目となる今もグループの絆が固いことを証明してみせた。今後は最年少メンバーであるTAEMIN(テミン)の兵役を控えているものの、彼らは久々の再会を果たし、まるで水を得た魚のように精力的に活動している。
この時を迎えるにあたっては、メンバーそれぞれが心と体の準備を進めてきたはずだが、そんな彼らが久々に韓国のバラエティ番組に出演し、複雑な胸の内を明かした瞬間を紹介したい。
まず、除隊直後のミンホが、スペシャルMCとして出演した「アラフォー息子の成長日記」(KNTVにて5月5日に放送)のトーク内でのこと。SHINeeの革新的なパフォーマンスを作り上げる上で欠かせない、ミンホのストイックさや負けず嫌いな性格の由来を明らかにした。
所属事務所であるSM ENTERTAINMENT内で、東方神起のユンホやSUPER JUNIORのシウォンと並び、「3大情熱王」として知られるミンホは、熱い性格になったきっかけについて聞かれると、「僕の勝負欲の源は兄ですね」と明かした。ソウル大学出身だという兄について、「すべてにおいて僕より上にいる。僕から見てもイケメンだし、人気も高くて勉強も運動もできる。兄はいつも学校全体で10位内の成績を維持していました」と告白したミンホ。完璧な兄に負けたくない気持ちが、今のストイックな性格に繋がっていることを示唆した。
また、自宅を引っ越したばかりのキーが愛犬2匹との暮らしぶりを披露したのが「シングル男のハッピーライフ」(KNTVにて5月22日に放送)。一番気の合う女友だちだという少女時代のテヨンが新居を訪れ、料理を振る舞い、リラックスして過ごすうちに本音がポロポロとこぼれ出していく。「今回の活動(『Don‛t Call Me』)はすごく大変で、メンバーがいなければできなかった」と、メンバーに支えられたことを改めて実感したようだった。
さらに「ボーカルの不在が大きすぎた。部屋の1つがなくなってしまった感じ。最近の活動も楽しいけれど、本当に楽しかったときはみんな一緒だった頃...。何も知らずに、前に進んでいた時だ」と今は亡きメンバー、JONGHYUN(ジョンヒョン)のことを振り返った。今もジョンヒョンが恋しくて、誰一人として欠けて欲しくなかったキーの本心が露わになった瞬間だった。
2008年の韓国デビューからこの5月で丸13周年を迎えるSHINee。メンバーそれぞれが年齢を重ね、様々な葛藤を経て辿り着いた今回の完全体でのカムバック――彼らの根底にある想いや成熟したパフォーマンスを作り上げる過程を知ることで、よりSHINeeの魅力の深みにハマれそうだ。
文=津金美雪
放送情報
アラフォー息子の成長日記 #225(SHINee・ミンホ出演回)
放送日時:2021年5月5日(水)23:50~
シングル男のハッピーライフ #388(SHINee・KEY出演回)
放送日時:2021年5月22日(土)22:30~
チャンネル:スカチャン1(KNTV801)、KNTV
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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