結束の固さは随一！兵役や数々の苦難をくぐり抜けたSHINeeの深いメンバー愛

7枚目のフルアルバム『Don‛t Call Me』とリパッケージアルバム『Atlantis』でのカムバックが終了したかと思いきや、約3年ぶりとなる日本オリジナルのミニアルバムのリリースが7月28日(水)に決定したSHINee。

2020年はオンユ(7月)、KEY(10月)、ミンホ(11月)と次々に兵役を終え、今回のカムバックに辿り着いたわけだが、除隊後にはその健在ぶりを証明するように数々の韓国バラエティに出演。除隊直後のKEYが単独出演し、軍隊でのエピソードを語った「ラジオスター＃694」や、KEY＆ミンホが揃って登場し、SHINeeのダンスも披露した「助けて！ホームズ」は、視聴者から大きな反響が寄せられた。

グループとしての活動休止中は、個々に出演したバラエティなどで他メンバーへの思いを口にしていたSHINeeのメンバーたち。その結束の固さは韓国でも有名で、全員で寮生活をしていた頃から共に切磋琢磨し、励まし合いながらスターへの階段を駆け上がってきた(男5人で3年連続クリスマスパーティーをしたというエピソードは今や語り草だ)。

筆者もデビュー当時の彼らに対面したことがあるが、とにかく仲が良く、暇さえあればじゃれ合う兄弟のようだった微笑ましい姿を今でも覚えている。

最年少のテミンは「最初は(メンバーと)合わない部分もあったけど、だんだん言葉にしなくても分かるような関係になった」と以前の記者会見でコメントしており、パフォーマンス中の予期せぬアクシデントにも、他のメンバーがすぐ反応してフォローし合えるのは、13年目の絆と信頼がなせる業だろう。

2018年にグループで出演した「ラジオスター＃569」では結成10年を迎えた当時の心境を率直に明かしており、大切な仲間・ジョンヒョンについての想いも告白。「ちょうどソロ活動への欲が出た頃だったが、『メンバーたちが本当に大好きだ』と改めて気付いた時でもあった」とテミンが語れば、ミンホは「僕たちが頑張って活動する姿をやさしく見守ってほしい」と、カメラを通してファンにメッセージを送る場面も。

強いメンバー愛があるからこそ、時おり涙を見せながら真剣に語る4人の姿は、今見ても胸に迫るものがあるはずだ。

全員が初々しい少年のようだったデビューから5月で丸13年――様々な時期を経て、今のSHINeeは"友人"を超えて"家族"のような関係性になっているという。

5月31日(月)にはグループでラストとなるテミンの入隊が公式発表されているが、昨年末からの約半年、わずかな時間ながら完全体として多くの活動をしてくれた彼らには頭が下がる。気が早いようだが、テミンが除隊したその時、私たちは改めてSHINeeというグループの尊さを実感することになるだろう。

文＝川倉由起子

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