ジェジュンが発したセリフの切実な響き...真っ直ぐな瞳のきらめきに目が奪われる

「素直になれなくて」
「素直になれなくて」

全世界に先駆け、7月2日(金)より日本で最速公開されるドキュメンタリー映画『ジェジュン:オン・ザ・ロード』が話題を呼んでいるジェジュン。コロナ禍で直接会えない日々が続く昨今、スクリーンを介した再会を待ち望んでいるファンも少なくないだろう。

華やかなステージで見せるアーティストとしての姿ではなく、一人の男性としての悩みや価値観、夢、そして音楽活動における思いをさらけ出した密着ドキュメンタリーであり、自ら作詞・作曲を担当した主題歌「We‛re」も、MVが先行解禁されるや、大いに注目を集めている。

ジェジュンのドクター役が話題を呼んだ「素直になれなくて」

(C)フジテレビジョン

日本ソロデビュー以降、様々なメディアでジェジュンの活躍を見る機会が増えているが、本格的な俳優活動は、日韓合作プロジェクトの1作として製作され、北川悦吏子が脚本を務めた映画『天国への郵便配達人』(2009年)から。そして、同じく北川悦吏子脚本で連続ドラマ初出演となった作品が、LaLa TVにて6月24日(木)から放送される「素直になれなくて」だ。

2010年にフジテレビ系で放送された同作は、W主演の瑛太(現・永山瑛太)や上野樹里のフレッシュな演技はもちろん、主要キャストの一員に名を連ねたジェジュンの美貌と演技力が、お茶の間にまで広く知れ渡るきっかけとなった作品だ。

「素直になれなくて」

(C)フジテレビジョン

当時、浸透され出したTwitterを介して知り合った5人の男女が、本当の友情を築き上げていく姿を描くストーリーで、瑛太や上野、ジェジュンのほか、関めぐみ、玉山鉄二らが"大人になりきれない"等身大の演技を見せた青春群像劇だ。

ジェジュンが演じたのは、"ドクター"こと韓国人のパク・ソンス。Twitterで知り合ったナカジ(瑛太)やハル(上野)たちに初めは医師と名乗るが、本当は医療機器メーカーの営業マン。勝手な医師たちにこき使われ、営業所ではノルマを達成できず上司にいびられ、孤独の中で"本当の友達"を見つけたくてTwitterを始めた彼の背景が、少しずつ明かされていく。

「素直になれなくて」

(C)フジテレビジョン

この作品で、ドクターの爽やかで知的な表の顔に、孤独で臆病な裏の顔を少しずつ忍ばせていったジェジュン。立派な肩書きがあれば、日本でも友達ができるかもしれない...そんなワラにもすがる思いで"ドクター"と名乗るソンスの孤独に、胸が締めつけられずにいられない。

「僕、新しい自分になりたくて日本に来ました。でも友達もできない。仕事もうまくいかない。それを話せる仲間が欲しくてTwitterをやり始めました。本当のこと言える場所、皆さんはありますか?仲間、いますか?」――ソンスが真っ直ぐにぶつけてくるセリフの切実さは、10年以上が経った今も色褪せることなく鮮烈に響く。そして何より、詰め寄るソンスの真っすぐな瞳、切なさを帯びた表情は、当時24歳とは思えないほどに艶っぽい。

「素直になれなくて」

(C)フジテレビジョン

その後、翌年に出演した「ボスを守れ」(2011年)や、日本の原作コミックをドラマ化した時代劇「Dr.JIN」(2012年)、また兵役を経て2017年に制作された主演ドラマ「マンホール~不思議な国のピル~」など、多彩なジャンルの作品に出演してきたのは周知の通り。そんなジェジュンにとって、俳優としてある種の出発点ともいうべき「素直になれなくて」は、そのピュアな魅力が存分に味わえる良作だ。

「素直になれなくて」

(C)フジテレビジョン

これまでの人生を辿る『ジェジュン:オン・ザ・ロード』の公開を間近に控える今、俳優・ジェジュンの萌芽となった"ドクター"役を振り返ることで、ますますその魅力にハマってしまうに違いない。

文=酒寄美智子

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放送情報

素直になれなくて
放送日時:2021年6月24日(木)10:30~
※毎週(月)~(金)10:30~
チャンネル:女性チャンネル♪LaLa TV
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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