一重のすっきり目元が印象的!「トッケビ」のキム・ゴウンが映画で発揮する強烈な個性

「奴が嘲笑う」
「奴が嘲笑う」

第4次韓流ブームが吹き荒れた中でも、依然として根強い人気を誇る「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」(2016年)。放送から5年が経つ今も韓流ドラマファンに愛され続ける理由は、トッケビ(コン・ユ)&ウンタク(キム・ゴウン)の"ベストカップルぶり"。それは、ファンタジックな物語に厚みを持たせた2人の演技力の賜物だ。

■一糸まとわぬラブシーンも!「トッケビ」とはひと味違うキム・ゴウンの"映画女優"としての強烈な個性

ファンを大いに惹きつけたのは、色気&包容力を持ち合わせたトッケビのイケメンぶりだけではなく、ウンタクの愛らしさだ。「恋はチーズ・イン・ザ・トラップ」(2016年)のヒロイン役でブレイクを果たしたゴウンが、身体中からひたむきさがにじみ出るような魅力とともにウンタクを演じ、視聴者に大きなインパクトを与えた。一重のすっきりとした目元も印象的だが、そこから発せられる"眼差しの演技"は彼女の大きな強み。神秘的でありつつ、情熱や葛藤など、役柄の繊細な感情までを表現してしまうのだ。

そんなゴウンの女優デビュー作は、大学在学中に出演した映画『ウンギョ 青い蜜』(2012年)。70歳の老詩人・ジョギョと、その才能に嫉妬する30代の弟子・ジウ、彼らの関係を揺さぶる17歳の女子高生・ウンギョ(ゴウン)が織りなすドラマで、ゴウンは一糸まとわぬ姿で大胆なラブシーンも披露。まぶしいほどの瑞々しさを放ちながら、17歳の無邪気さと危うさまでを表現し、新人とは思えぬ存在感を発揮した。それは、彼女が「おじいさん」と呼ぶごとに、劇中の老詩人だけでなく、見る側も思わず息を呑むほどで、その鮮烈な印象と共に、女優としてのキャリアをスタートさせた。

■一重のすっきりとした目元を活かした"眼差しの演技"が強み!『奴が嘲笑う』での実力派同士の演技対決

映画では、妹を失った少女と冷酷な殺人鬼の追撃を描くアクション・スリラー『その怪物』(2014年)での迫力あふれる演技も話題になったゴウンだが、検事役を熱演して新境地を切り開いた作品と言えば、『奴が嘲笑う』(2015年)だ。

「トッケビ」での姿とは一変!キム・ゴウンが新境地を見せた「奴が嘲笑う」

(C)2015 CJ E&M CORPORATION, ALL RIGHTS RESERVED

『パラサイト 半地下の家族』(2019年)で勝ち組の社長を演じたイ・ソンギュンが、主人公の弁護士を演じ、薬の副作用をめぐる裁判と、女子大生殺害事件に巻き込まれていく姿を描く本作。なにが本当でなにがウソなのか、最後のどんでん返しまでハラハラとするサスペンスだが、シリアスな物語かと思いきや、スピード感やアクション、ユーモアの味付けもあり、観客を一瞬たりとも飽きさせない。

「奴が嘲笑う」

(C)2015 CJ E&M CORPORATION, ALL RIGHTS RESERVED

とりわけソンギュンとゴウンの丁々発止のやり取りは、実力派同士の演技対決を楽しめるひと幕。また、正義に燃える検事役を演じるゴウンは、勝気そうな表情もステキで、もちろん彼女の真骨頂である"眼差しの演技"も大きな見どころ。不器用なほどに真っ直ぐという役柄がなんともよく似合っている。

「奴が嘲笑う」

(C)2015 CJ E&M CORPORATION, ALL RIGHTS RESERVED

近年は、「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」でウンタクの初恋相手として登場していたチョン・ヘインと本格共演を果たした映画『ユ・ヨルの音楽アルバム』(2019年)で、すれ違う男女の切ない恋愛模様を体現していたゴウン。7月2日(金)の誕生日で30歳というひとつの節目を迎える今年、映画女優としてもさらなる飛躍が期待されている。

文=成田おり枝

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放送情報

奴が嘲笑う
放送日時:2021年7月2日(金)23:40~
チャンネル:KBS World
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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