7月17日付のビルボードHOT100(米シングルチャート)において、「Butter」が7週連続1位という歴代的ヒットを記録しているBTS。7月9日にはCDシングルとしてフィジカルでリリースされるほか、同日にはその収録曲でエド・シーランとのコラボでも話題を呼んでいる新曲「Permission to Dance」のMVも解禁に。周囲の期待を軽々と超えてくる彼らのトピックには、改めて驚かされてしまう。
その一方で、日本ベストアルバム『BTS,THE BEST』は出荷枚数でミリオンを達成。昨年夏に世界中を熱くした「Dynamite」、そして「Butter」でガッチリ心を掴まれ、ベスト盤でBTSの音楽的ふり幅に魅了されている新規ファンも多いことだろう。
『BTS,THE BEST』は、「血、汗、涙 -Japanese ver.-」以降、2017年からの4年半の間に日本でリリースした楽曲が網羅され、さらにボーナストラックとして「Dynamite」が入った豪華盤。韓国語ver.とはまた異なる日本語詞の魅力に改めて気付くことのできる内容だ。
「血、汗、涙 -Japanese ver.-」はiTunesの97の国と地域で1位を獲得したアルバム『WINGS』(2016年)のリード曲「Blood Sweat & Tears」の日本語バージョンで、彼らのセクシーな魅力も味わうことのできる楽曲。タイトルでもある"血、汗、涙"が繰り返される歌詞はかなりインパクトがあるが、美しいバラード調のメロディーに乗るとすんなり耳になじみ、歌詞の意味と、そこに込められた想いもストレートに心に刺さる。人気の高いJ-HOPEのパート「ウォネ マニマニ」は韓国語と同じ歌詞で、ライブでは原曲と同じように歌って盛り上がることができるのも嬉しいポイントだ。
野性的でHIP HOP色の強い「MIC DROP -Japanese ver.-」は、歌詞に刺激的な言葉が並んでおり、この曲の内包するメッセージをヒリヒリするような歌で表現。「Airplane pt.2 -Japanese ver.-」はラテン調のムーディーな1曲で、サビの"世界中どこにでも歌いに行く"という決意表明のようなフレーズは思わずグッと来てしまう。
また、back numberとのコラボが話題を呼んだ「Film out」は、美しい歌詞のストーリーを情感たっぷりに歌い上げていて、日本オリジナル楽曲ならではの詞の世界観に胸が震える。
そんなBTSにとって転機となった楽曲「I NEED U」をはじめ、日本語ver.で披露された「ホルモン戦争」「いいね! Pt.2~あの場所で~」「FOR YOU」を含む全8曲が披露された2016年のイベント「Power of K 2016~Korea TV Fes in Japan」が、このたびKNTVにて7月23日(金)に放送される。
幕張メッセで行われた大型K-POPフェスティバルである同イベントは、イトゥク(SUPER JUNIOR)やク・ハラ(KARA)をMCに迎え、INFINITE、MONSTA Xら豪華なメンバーが参加した。その中で、ライブでのボルテージが一気に高まる「フンタン少年団」や、人気曲「RUN」なども披露したBTSのステージをピックアップ。今見るとまた違った新鮮さを味わえる5年前の姿はもちろん、ダイレクトに彼らのメッセージを受け取れる貴重な日本語歌唱のパフォーマンスは、何度見ても色褪せない魅力に満ちている。
文=川倉由起子
放送情報
Power of K 2016~Korea TV Fes in Japan<BTS編>
放送日時:2021年7月23日(金)17:00~
チャンネル:スカチャン1(KNTV801)、KNTV
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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