7月6日より放送開始となった、中島健人&小芝風花がW主演を務めるドラマ「彼女はキレイだった」(カンテレ・フジテレビ系)。"最恐毒舌エリート"と"残念アラサー女子"の恋模様という組み合わせが話題を呼んでいるが、そんな同作の原作は、2015年に韓国MBCで放送された同名大ヒットドラマ。中でも、中島が演じるファッション誌の副編集長役でブレイクしたのが、「梨泰院クラス」(2020年)の大ヒットも記憶に新しいパク・ソジュンだ。
地上波放送のタイミングに合わせ、7月27日(火)深夜よりフジテレビTWOにて放送される韓国オリジナル版「彼女はキレイだった」は、韓国放送当時もソジュンが体現したスマートなイケメンぶりとドSキャラの鮮やかな2面性が話題に。同作で開花した彼のツンデレ演技は評価も高く、10冠に輝いた2015年のMBC演技大賞において、「ミニシリーズ優秀演技賞」「10大スター賞」「ネチズン人気賞」の3冠を獲得し、トップスターの仲間入りを果たした。
ソジュンが演じるチ・ソンジュンは、ファッション誌「ザ・モスト」の副編集長であり、冴えない太っちょの少年から15年を経て超絶イケメンに変貌を遂げたエリート男子。一方、キム・ヘジン(ファン・ジョンウム)は、ソンジュンが憧れていた美少女の面影はなく、無職で冴えない残念女子に...。真逆の成長を遂げた2人が織り成す勘違いとすれ違いの恋物語が、笑いと切なさいっぱいに描かれる。
序盤は、ヘジンの視点でストーリーが展開する。スーツを着こなし、長身イケメンに激変していたソンジュンを前に、気後れして思わず隠れてしまったヘジン。超美人の親友・ハリ(コ・ジュニ)に代役を頼み、初恋の思い出を葬り去った...と思ったのもつかの間、運命のいたずらで、上司と部下としてソンジュンに再会してしまうのだ。こうした序盤のストーリーラインからも、日本版の第1話がいかにオリジナルに忠実にリメイクされているかが分かる。
かつての憧れの人とは思いもしないソンジュンは、慣れない仕事でミスを連発するヘジンに対して辛辣そのもの。セットに土足のまま上がったことを激しく叱責し、靴下に穴が開いているのを見て鼻で笑うなど、容赦のない高圧的な態度を繰り返す。
オリジナルでは、実際に185㎝の高身長に恵まれ、目つきも鋭いソジュンが演じているだけに説得力は抜群。スイートな第一印象から急転直下の塩対応という甘辛ギャップで、視聴者の目をグッと惹きつけていく。
だがもちろん、2人の関係はそれでは終わらない。外見はかつての美少女の面影をなくしてしまったヘジンだが、心の美しさ、真っすぐさは昔のまま。ソンジュンは、そんなヘジンの内面に少しずつ、自分でも気づかないくらいゆっくりと惹かれていくのだ。ドラマ中盤にかけてソンジュンが自分の本当の思いに気づいていく展開は、甘酸っぱい胸キュンシーンの連続だ。
そんなソンジュンの心の揺れを繊細な演技で表現したソジュン。この作品の後には、Vやパク・ヒョンシクと共演した「花郎<ファラン>」(2016年)で初の時代劇に挑戦し、「サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~」(2017年)では幼馴染みに翻弄されるイケメン、「キム秘書はいったい、なぜ?」(2018年)で大企業のナルシスト副会長を演じ、韓国ドラマ界きっての人気者へと成長。"ラブコメの神"と呼ばれるまでになった出演作の数々は、いずれも日本で人気の高い作品ばかりだ。
前述した「梨泰院クラス」のパク・セロイ役のように、ドラマで見せる親しみやすいキャラクターから"国民の男友達"というキャッチフレーズでも知られており、今や、公式Instagramのフォロワー数は1800万人超という人気ぶりだ。
忠実にリメイクされている日本版ドラマを堪能しながら、2015年当時のソジュンが放つその底知れない魅力を改めて味わってみてはいかがだろうか。
文=酒寄美智子
放送情報
彼女はキレイだった
放送日時:2021年7月28日(水)2:20~
※毎週(火)~(土)2:20~
チャンネル:フジテレビTWO ドラマ・アニメ
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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