韓国・タイに続き、次に来るのは"インド俳優"！ボリウッドダンサー・関本恵子が注目する俳優5人

近年、「愛の不時着」「梨泰院クラス」のヒットやBTSブームで胸板薄め系マッチョの韓国俳優や、BLドラマのヒットが目覚ましいタイ俳優など、アジア人俳優が注目されているが、"それじゃあもう物足りないッ"という方も多いはず...濃く甘く男らしいお顔、抱きしめられたい願望が高まる究極マッチョな美しき肉体、そしてド派手なアクション、踊りを器用にこなす身体能力が兼ね備えられたインド俳優をぜひご覧いただきたい。本作の主演ジャームワールは、そんなインド俳優の魅力が詰まった大注目株だ！

今回は、TBS「マツコの知らない世界」で昨年放送された"ボリウッドの世界"の案内人を務めたボリウッドダンサー関本恵子に、インド俳優＆インド映画の魅力、これからくるインド俳優5人などをインタビューで語ってもらった。

――インド映画の魅力はどんなところだと思いますか？
国の文化が映し出されているところ、俳優さんたちが美しいところ、家族愛など人間味があふれているところ、あとスケールが大きいところ、そしてやはり、歌と踊りですね。インドでは、結婚式やお祭り、誕生日のお祝いなどで必ず家族親戚総出で踊り、町中でも音楽が流れていて、歌と踊りが生活の一部にあるんです。歌や踊りがあることで、より楽しく、より悲しく、よりゴージャスにドラマチックに、感情を踊りや歌で表すことでストーリーがさらに盛り上がる。インド映画特有の魅力だと思います。

――インド俳優の魅力はどこでしょう？
最近の俳優さんたちはみんな鍛えていますね。厚い胸板と太い二の腕・・・びっくりするくらいの筋肉、そして、その筋肉を存分に活かした力強いアクション、その一方で歌と踊りが染みついているからからこその絶妙な喜怒哀楽の表現力、そして何より男らしく整った甘いマスク！イケメンが本当に多いのも見逃せません！！

――インド俳優の国内でのポジショニングや人気は？
絶対的な大スターは神的存在。憧れ。キングです。インド国内でのインド映画の市場が莫大に大きい。インドは日本のようにボーリングやカラオケ、ライブ、アミューズメントパークなど、娯楽がいっぱいあるわけではないので、その分、インド映画やクリケットやお祭りにかける熱量が全然ちがう。そんななかでもやはりインド映画市場は本当に大きく、インド映画でブレイクした俳優たちの人気は絶大で、まるで神を崇めるかのように不動のものになっていくのだと思います。3大カーンとして人気を確立しているシャー・ルク・カーンは、カナダ支部や日本支部など、世界中にファンクラブが存在するほど。
街中で撮影現場があるときは、すぐにうわさが流れるみたいで、一眼見ようと大勢の人が集まり、ダンサーでさえトイレに行くのに警護がついたりしました。

――これからくる注目のインド俳優5名を教えてください！
①ランヴィール・シン(出演映画：「ガリーボーイ」など)
激プッシュです！彼は前者がいない独自のポジションを確立していると思います。
いい感じに力が抜けたダンスも絶妙で、セクシーでありコミカルな演技もできるなど、役も何でもこなせる。彼が出ている出演映画は大ヒットしまくっています。
奥さんは、ディーピカー・パードゥコーンという大人気の女優さんで、映画にも2人一緒に出演していて、ため息が出るほど美しいカップルです。
インド映画では、カップルや元カレ、元カノ、仲悪いと噂になっている2人などを映画に出演させて話題を作ることも、とても多いです。

②タイガー・シュロフ(出演映画：「WAR　ウォー！」など)
身体も鍛えていてアクションやダンススキルなど身体能力がずば抜けている。彼はもともとリティク・ローシャンに憧れていたらしいです。男くさい感じではなく、繊細で美しいお顔で繰り出すアクション、ダンススキルは唯一無二だと思います。

③ランビール・カプール(出演映画：「若さは向こう見ず」、『SANJU／サンジュ』など)
4代続く俳優一族。血筋の良さは無敵。華奢でイケメンではないですが、とにかく表情豊かな演技がピカイチ。どんな役でも彼のものにしてしまい、インド随一のカメレオン俳優と言っても過言ではないと思います。

④シッダールト・マルホートラ(出演映画：「野獣一匹」など)
男前で筋肉もあり長身、だけどどこか母性本能をくすぐられるかわいらしさがあるところが魅力です。
これからますます期待したくなる伸びしろ満載の俳優さんですね。
彼と女優のカトリーナ・カイフが踊って爆発的ヒットした「Kala Chashma」という曲もオススメです。

⑤ヴィドゥユト・ジャームワール(出演映画：『ガネーシャ　マスター・オブ・ジャングル』など)
インドの古典武術カラリパヤットを極めた希少な俳優。カラリパヤットを生で見たことがあるのですが、動物の動きをまねて、何メートルもあるグニャグニャ曲がる剣などのたくさんの武具を振り回して戦う武術ですが、本当に危険。身体も柔軟でしなやかさがなくては絶対にできない。それを俳優が映画の中で披露できてしまうほどの実力を習得しているのが本当にすごい。こんな俳優は他にいないんじゃないですかね。土臭いエネルギッシュさが、男らしさがあるザ・男前な部分も魅力的です。

CS映画専門チャンネル「ムービープラス」では、毎月第4月曜日にインド映画の新作をお届けするレギュラー枠「ハマる！インド映画」にて、8月は『ガネーシャ　マスター・オブ・ジャングル』がテレビ初放送される。本作は、関本が"これからくる注目俳優"にあげていた、ヴィドゥユト・ジャームワールが主演のアクション大作だ。

そして、9月には演技派俳優ランビール・カプール主演の『SANJU／サンジュ』もテレビ初放送となる。『ガネーシャ　マスター・オブ・ジャングル』とともに、インド俳優の魅力をたっぷり堪能できる作品だ。それぞれの作品について、インド映画を知り尽くす関本が見どころを教えてくれた。

『ガネーシャ　マスター・オブ・ジャングル』
超ハイブリッド格闘技"カラリパヤット"炸裂！！象と共に育った男が、象牙を狙う悪の集団に立ち向かう痛快アクション・バトル。
＜関本的見どころ＞
カラリパヤットという伝統武術や、象という生き物がインド人の生活の中にいかに身近にいるか、そして大切にされているかだったり、インドの文化を取り入れているところは素晴らしい。こういう野生動物の密猟問題などを取り上げることもとても意義があることだと思いました。この映画を観て、少しでも改心する人がでてくることを祈っています。

『SANJU／サンジュ』
現在も絶大な人気を誇るインドの国民的スター、サンジャイ・ダット。彼の波乱の人生を描き、数々の映画賞に輝いたヒューマン・ドラマ。
＜関本的見どころ＞
完全にサンジャイ・ダッドに似すぎていて本当にびっくり！髪型ももちろん首を少し前かがみにするダッドの仕草だったり、顔もそのまま。あそこまで本人に似せれる俳優って本当にいないと思います。どこまでが実話かは本人のみぞ知るだとは思いますが、波乱万丈な人生をあそこまでリアルに描いていると思わせるあの演技力は本当に素晴らく、度肝を抜かれました。

これからブーム到来の予感がする魅力的なインド俳優とともに、インド映画も注目したい。

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