「梨泰院クラス」(2020年)での大ブレイク以降、日本でも圧倒的な人気を集めているパク・ソジュン。現在放送中の「彼女はキレイだった」や、昨年放送された「未満警察 ミッドナイトランナー」(韓国オリジナル版は『ミッドナイト・ランナー』)などの主演作品が、日本で相次いで中島健人主演でリメイクされていることからも、その注目度の高さを窺い知ることができる。
警察学校で出会った凸凹コンビの活躍を描く『ミッドナイト・ランナー』(2017年)では、頭で考えるより体が先に動いてしまう熱血漢のキャラクターを演じ、肉弾戦などの無骨でタフなアクションを見事にこなしたソジュン。それまでのラブコメの印象が強かったが、肉体派俳優としても高い実力を発揮した。
役者として新たな一面を見せつけた『ミッドナイト・ランナー』に引き続き、キム・ジュファン監督とタッグを組んだアクション作品が、9月25日(土)にスターチャンネル1にて放送される『ディヴァイン・フューリー/使者』だ。
悪と戦うアクション映画という点でも、『ミッドナイト・ランナー』と共通点の多い本作。ソジュンが演じているのは、"死神"と呼ばれるほど圧倒的な実力を持つ総合格闘技の若き世界チャンピオンのヨンフだ。突如として正義の力に目覚め、ベテランのアン神父と共にエクソシストとして街に蔓延る悪と対峙していく一方で、過去の経験から神を信じていないという複雑かつダークなキャラクターを体現している。
死神と恐れられるだけあって強烈なカリスマ性が必要とされる難役だが、ソジュンは肉体面から見事に役にアプローチ。隆々と盛り上がった胸筋やシックスパックの腹筋など、鍛え上げられた美しい筋肉は、ファイターとしての説得力に満ちている。そんな逞しい体躯に加えて、相手を威嚇するような鋭い眼差しや、獣のように襲いかかる獰猛な迫力を滲ませ、全身で格闘家になりきっており、リング上では常にピリッとした緊張感が漂っているのだ。
さらに、神父の祭服を身に纏ったバトルでは、格闘技チャンピオンならではの無骨なアクションだけでなく、床で敵と掴み合っていたと思えば、次の瞬間には天井に体が浮き上がる...という壮絶な"悪魔祓い"にも挑戦。トリッキーなアクションもキレのある動きで、迫力あるシーンに仕上がっている。
ソジュンのアクション演技に加えて本作で注目したいのが、ソジュンの盟友、チェ・ウシクとの共演だ。もともと2012年の「シットコム ファミリー」での共演し意気投合した2人が、BTSのVなどを含む友人グループ"ウガウガ会"を結成しているというのはファンには有名な話。また「サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~」(2017年)や『パラサイト 半地下の家族』(2019年)、様々なバラエティなど、互いの出演作に顔を出し合い、仕事でも幾度となくその友情の厚さを見せてきた。
『ディヴァイン・フューリー/使者』でウシクは、恐怖から悪魔祓い中に逃げてしまうチェ神父を演じている。共演シーンはわずかだが、関係性を知る人にとっては、2人が同じ場面にいるだけで、思わずにやけてしまうはずだ。
IUとの豪華共演を果たす主演作『ドリーム(原題)』では、『ミッドナイト・ランナー』の相棒役カン・ハヌルとの再共演も注目を集めている一方で、『キャプテン・マーベル』の続編となる『ザ・マーベルズ(原題)』への出演も予定されているなど、話題に尽きないパク・ソジュン。今後、新たなステージへと踏み出していきそうなタイミングだけに、彼にとって大きな転機となった『ディヴァイン・フューリー/使者』での新鮮な姿を再確認しておきたい。
文=HOMINIS編集部
放送情報
ディヴァイン・フューリー/使者
放送日時:2021年9月25日(土)21:00~
チャンネル:スターチャンネル1
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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