韓国の人気グループ、SUPER JUNIORでメインボーカルを務めるイェソンが、自身2度目となる日本でのソロツアー『SUPER JUNIOR-YESUNG Special Live"Y's SONG"』を開催した。大阪、横浜、名古屋の3ヶ所6公演を行い、約2万人を動員。歌って、踊って、楽しいSUPER JUNIORのライブとはまた違った、イェソン独自の世界観を提示するライブとなった。
持ち味の"歌"を全面に打ち出し、新しい一面を披露
今回は2度目のツアーということもあり、前回とはまた違った趣向を凝らした演出で、2部制を導入。1部ではアコースティック編成のバンドに12人ものストリングス隊も加え、イェソンのその"芸術的"と言われる歌声を引き立てるバラードを中心としたナンバーで観客を魅了した。
黒のパンツに白のラメ入りのジャケットを羽織り、豪華なシャンデリアの下で、1曲、1曲丁寧に歌い上げるイェソン。前回のツアーのときにはまだ発表されていなかった韓国での最新ミニアルバム『Spring Falling』から日本では初歌唱となる曲や、日本で発売されたばかりの新曲「愛してるって言えない」なども歌い、自身の最新のモードをファンに見せた。
また佐々木希とともに主演を務めた、映画『いきなり先生になったボクが彼女に恋をした』の主題歌でもあった自作曲「雨のち晴れの空の色」は、ストリングスバージョンにアレンジを変えるなど、アイドルではなく、音楽家としての一面を大きく打ち出した内容となっていた。
歌って踊る楽しい"兄さん"も健在
休憩を挟んでの2部では一転、ファンからも"兄さん"と愛称で呼ばれる、親しみやすいいつものイェソンが見えるステージを披露。黒のタキシードに胸にバッチをたくさんつけた、イェソンらしいファッションセンスが見える衣装に着替え、1曲目の「Between」から、ステップを踏みながらノリノリで登場。途中、日本語のカバー曲を披露したブロックでは、1部では座席に座って息を殺すようにしてイェソンの歌声に聴き入っていた観客も、総立ちになって歌い、踊っていた。
MCでは、前回のツアーに比べて公演数が少なくなってしまったことへの寂しさを口にしていたが、一方で、この夏は、活動を休止していた他のメンバーが活動を再開できるようになり、SUPER JUNIORでのグループとしての活動が増えると話し、「またすぐに会えます」とファンを喜ばせた。
作家・村上龍も虜にする声の魅力
新曲「愛してるって言えない」の作詞を手がけた作家の村上龍が、これまでほとんどやったことのない作詞をしようと思ったのは、イェソンの歌声に魅了されたからだとコメントしていたが、そんなふうにイェソンの声には人の心を動かす不思議な魅力がある。2回目にして、よりイェソンの個性が色濃く出ていた今回のライブ。まだ彼のソロライブを観たことがないという人は、ぜひこの機会に確認してみて欲しい。
Writer:瀧本幸恵
※この記事はヨムミル!ONLINEの転載になります。
放送情報
SUPER JUNIOR-YESUNG Special Live “Y’s SONG”
放送日時:2017年8月25日(金)23:30~
チャンネル:フジテレビNEXT ライブ・プレミアム
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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