9月20日、米ニューヨークで行われた第76回国連総会・特別イベント「持続可能な開発目標(SDGs)」の開会式で、韓国大統領特使としてスピーチした様子が世界中に報じられたBTS。彼らが国連でスピーチをするのは2018年、2020年に続き3度目だが、今回は演説後に異例とも言える黒スーツ姿で「Permission to Dance」のパフォーマンスも披露。100万人以上がリアルタイムで視聴したというから、その影響力の凄まじさは想像に難くない。
様々な大舞台でプレッシャーに臆することなく輝き続けている彼らは間違いなくグローバルスターではあるが、完全に手の届かない"遠い存在"とは感じさせないのがBTSの本当の凄さ。自国のバラエティなどに出演した際には、親しみやすい等身大のボーイズグループであることを実感させてくれる。
それが特に感じられるのは、2011年のスタート以来、長年K-POPファンに愛されているバラエティ番組「週刊K-POPアイドル」だ。ダンス力やトーク力、愛嬌といったK-POPアイドルとして欠かせないスキルが求められる同番組で、"2021年のまた見たいNo.1アイドル"として選出されたBTS。今回はこれまでBTSが出演した過去3回、#144(2014年4月30日放送)、#203(2015年6月17日放送)、#229(2015年12月16日放送)からハイライトをまとめた「I NEED U BTS」特集が、10月31日(日)に衛星劇場で放送される。
BTSが出演する度にチャレンジしているのが、番組のシグネチャーコーナーである"ランダムプレイダンス"。ランダムに流れる自分たちの持ち歌を、間違えたりせずに踊りきれるか挑戦するコーナーで、特に臨時MCを務めたヒチョル(SUPER JUNIOR)の提案で、ミスした人は頬にキスをされるという罰ゲームが課された#229は必見だ。
「RUN」からスタートし軽快なダンスを見せるメンバーたち。「I NEED U」へと曲が変わり、その後「BOY IN LUV」へ。その時、センターへ出てきたJUNG KOOK(ジョングク)と隣にいたJ-HOPEがニヤニヤしているのをMCたちは見逃さなかった。ミスをした容疑がかけられた2人を前にMCたちは「どっちからキスされたい?」とメンバーへ質問する。すかさずVが「2人ですれば?」と促し、JUNG KOOKとJ-HOPEが2人で手を繋ぎ頬にキスをしあう展開に。嫌がり合う2人をメンバーが囃し立て、7人全員ではしゃぎ笑う姿は、友達とじゃれ合うごく普通の男の子のようで、とにかく微笑ましい...。
その後もSUGA(シュガ)が失敗し白い腕にメンバー全員からシッペをお見舞いされたり、JIMIN(ジミン)がミスしてお尻を叩かれることになったりと、なかなか成功しない。完璧なステージ上とは一転、ランダムプレイダンスで見せる、隙がありまくりのパフォーマンスは愛嬌たっぷりで見ていて親近感を覚える。
また、BTSの影響力はもちろん、後進のK-POPアイドルたちの中でも絶大。弟分であるTOMORROW X TOGETHERも韓国で6月に放送された「週刊K-POPアイドル#515」 (衛星劇場にて10月17日放送)に出演し"ランダムプレイダンス"に挑戦した。カル群舞に定評のある彼らは、持ち歌以外にもBTSの楽曲も混ぜられた高難易度なチャレンジをすることになったのだが、結果はぜひ番組で確かめて欲しい。
世界中から注目を集めるようになった今もなお、ブレることなく、自ら道を切り拓いていくBTS。そんな彼らが気取らず、自然体のままをさらけ出すバラエティでの姿に、どこかホッとさせられると共に、同時代にいることの幸福感をしみじみと噛みしめてしまうのだ。
文=津金美雪
放送情報
週刊K-POPアイドル#515(ゲスト:TOMORROW X TOGETHER)
放送日時:2021年10月17日(月)23:05~
週刊K-POPアイドル#517(もう一度見たい!BTS特集)
放送日時:2021年10月31日(日)23:00~
チャンネル:衛星劇場
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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