パク・ボゴム扮する年下彼氏が「可愛い」と呟く...12歳差のソン・ヘギョが漂わせる魔性の魅力

2021年下半期最大の期待作とも言われるラブロマンス「今、別れの途中です(原題)」の出演が注目を集めているソン・ヘギョ。11月から韓国でスタートする同作は、ヘギョにとって約2年半ぶりのドラマ復帰作。共演者であり撮影直後に入隊した俳優のチャン・ギヨンとは約11歳の年齢差があるのだが、台本の読み合わせの現場ですでに抜群のコンビネーションを見せていた模様。2人の繰り広げるロマンスに今から期待が膨らんでいる。

ソン・ヘギョの主な出演作と言えば、ラブロマンスが中心。彼女の豊かな感情表現を吹き込んだヒロインは、いつの時代も多くの女性の憧れであり、相手役の男性までも虜にさせてしまう魅惑の女性だ。代表作である「彼らが生きる世界」(2008年)で共演したヒョンビンとは放送終了後に熱愛を公表し、驚異の最高視聴率41.6％を記録した「太陽の末裔 Love Under The Sun」(2016年)で共演したソン・ジュンギとの"世紀の結婚＆離婚劇"はあまりにも有名だ。時に魔性の女優とまで称されてしまうほどリアルなロマンス演技で多くの視聴者をときめかせているヘギョ。新作の放送を前に今、改めて注目が集まっているドラマが、現在兵役中で実年齢では12歳年下のパク・ボゴムと共演した「ボーイフレンド」(2018年)だ。

ヘギョ扮する有名政治家の娘でトンファホテルの代表を務めるスヒョンと、ボゴム扮する就職前の一人旅をしていた優しい青年、ジニョクのラブロマンスが展開する本作。出張で訪れたキューバでスリに遭い無一文となったスヒョンは、ジニョクに助けられ、2人は年齢差や身分など関係なしに夢のようなひと時を過ごす。そして韓国に帰国し、ジニョクが就職した企業はスヒョンが代表を務めるホテルだったことが発覚する。

笑顔を見せず"氷の女王"と社内で呼ばれていたスヒョン。キューバでジニョクと最初に会った時にも強張った表情で心に壁を作っているような印象だった。しかし、スヒョンが靴擦れで歩けないと分かると、一緒になって裸足で歩いてくれて、さらに大通りの前の露店ではサンダルをプレゼント。ささやかな夕食を食べ、サルサを一緒に踊る。

さりげない心遣いが完璧でいつでも微笑みかけてくれるジニョクに、スヒョンの氷で閉ざされていた心はこの時、既に溶けていたのだと思う。別れ際には、会社では見せないような表情でスヒョンの方から笑いかける。それを見たジニョクがつい「可愛い」と素直に言葉にして、照れる表情がまた可愛いのだ。

韓国へ戻って代表と新入社員という間柄のスヒョンとジニョク。お互い惹かれ合っているのだけど、前に進まない友達以上恋人未満な関係がとにかく微笑ましい。

クレーンゲームをしたり、サービスエリアにラーメンを食べに行ったり、スヒョンが経験したことの無い日常を楽しむ2人。ある時はジニョクが「友達以上恋人未満の僕たちは何をしましょう。ロマンチックに自転車に乗せます」と言って夜中に自転車で二人乗りデートへ。嬉しそうにジニョクの腰へ手を回すスヒョンはまるで少女のような可愛らしさだ。

気張って生きてきたスヒョンがジニョクにだけで見せる柔らかな表情には、この2人をいつまでも見ていたいと思わせる力がある。

ボゴムの年下男子ぶりもさることながら、代表である時のスヒョンの凛々しさとジニョクの前でほどける可愛らしさのギャップがたまらない。「今、別れの途中です(原題)」への期待が膨らむ今、ボゴム相手に見せた絶妙なケミストリーを味わってみて欲しい。

文＝津金美雪

この記事の全ての画像を見る