時代劇とも好相性！除隊復帰作が話題のジュノ(2PM)が見せる色香たっぷりの「ジゴロ」役

今年3月に除隊し、2PMのメンバーでは最後に兵役を終えたジュノ。約5年ぶりのアルバム『MUST』で実現したグループ"完全体"でのカムバックも記憶に新しいが、俳優イ・ジュノとしても復帰作「袖の赤いクットン(原題)」が韓国で11月より放送を控えており、注目を集めている。

緊迫した政治の真っ只中の宮廷で繰り広げられるラブロマンス「袖の赤いクットン(原題)」でジュノが扮するのは、波乱万丈な人生を送ったとされる"正祖イ・サン"。カリスマ的なオーラを放ち、王の衣装である袞龍袍(コンリョンボ)を着用したメインポスターや予告映像では、威厳に満ちた気品溢れる姿がすでに話題を呼んでいる。

"演技ドル"として既に広く認知されているジュノだが、その代表作としては、オフィス・コメディ「キム課長とソ理事～Bravo! Your Life～」(2017年)や、珠玉のラブストーリー「ただ愛する仲」(2017年)などが挙げられることが多い。だが、その凛々しくクールな顔立ちは時代劇とも相性がいい。

7年前、自身初の時代劇に挑んだソードアクション大作『メモリーズ 追憶の剣』(2015年)では、イ・ビョンホンやチョン・ドヨンら実力派のトップ俳優と肩を並べ、初々しくも繊細な演技を披露。無造作な長髪のビジュアルや、深みのある低音ボイスも作品の雰囲気によく溶け込んでいた。

そして兵役前ラストを飾った一大絵巻『色男ホ・セク』(2019年)では、朝鮮時代の"ジゴロ"こと男妓生(キーセン)役に挑んだジュノ。生まれ育った妓房が経営の危機に瀕していることを知り、女性客を相手にした男妓生になることを決意する"ホ・セク"という美青年を熱演した。

美しく整った容姿、優れた技芸、女性を酔わす話術...と、多芸多才ぶりをナチュラルに体現しているが、何より妓生特有の香り立つような色気を纏った色男ぶりが堪らない。また、自分の魅力に全くなびかないお嬢様、ヘウォン(チョン・ソミン)に惹かれ、猛アタックする展開にもクギづけにさせられる。

短期間でマスターしたという朝鮮の伝統的な琴や舞踊は、爪の先まで美しい流麗なパフォーマンスが見事。もともとの身体能力の高さを思う存分に生かし、2PMのステージとはまた異なる艶やかで色香たっぷりの表情や身のこなしにうっとりされられること必至。多くの女性が色めき立ち、彼に熱烈な視線を送るのも納得のシーンとなっている。

コミカルな演技や他のキャラクターとのやり取りも面白く、エンターティナー、ジュノの魅力を最大限発揮した作品と言えるだろう。

俳優としてのキャリアを重ねつつ、幅広いテイストの時代劇にも挑戦し、その絶妙なハマり具合が話題になっているジュノ。最新作「袖の赤いクットン」は、予告や新たなビジュアルが解禁されるたびにファンをときめかせ、初回放送に向けて日に日に関心が高まっている状況だ。世紀の宮中ロマンスの誕生を予感させる同作で、この上なく切ない表情を湛えたジュノの"艶技"に期待したい。

文＝川倉由起子

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